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新緑の京 東山

ひとつ前のnoteで、この時期の京都への帰郷について触れました。

この時期の帰郷時の楽しみのひとつが、山笑う朝の東山の散策。
学生の頃からのお気に入りの散歩道です。

南禅寺三門

まだ人気もまばらな早朝の南禅寺の境内をぬけ

水路閣

水路閣を潜って山に分け入ります。

東山に限った話ではありませんが、早朝の光は優しく心地よいですね。この時期の少し冷やりとした空気の中であればなおさら。

少し歩いて高度を上げると、この時期の東山トレイルはミツナツツジが新緑の中で目を楽しませてくれます。

何度かnoteで書きましたが、取り分け好きな花木である白八汐ことゴヨウツツジ。同種の躑躅類ではその白八汐の次にヤマツツジ、そしてこのミツバツツジを好んでいます。

まだ三つ葉が出ていない三葉躑躅

奥多摩の長沢背稜や丹沢、赤城山や那須には遠く及ばないものの、東山にもトレイル沿いで光を浴びるミツバツツジをちらほらと見かける。この季節の散策の魅力のひとつ。

三つ葉の新芽が出かかっている三葉躑躅

ひらひらと秒速5センチメートルで舞い落ちる花びらに上を向くと、高みから山桜が花を零しています。

少し肌寒いくらいの朝の空気が、心拍をあげて汗ばむ肌を冷ましてくれて、この時期の低山は、ただ歩いているだけで気持ちが良いのに、さらに新緑と花々が目も楽しませてくれる。

大文字山山頂より石清水八幡宮方面
火床より下鴨神社方面

下山後は、まだ観光の人々も少ない朝の哲学の道を抜け、青椛を愛でに真如堂こと真正極楽寺に寄り道をしてから京都市京セラ美術館へ。

コンパクトな盆地である京都は、街中は意外と公園などの緑は少ないものの、手軽にこんな緑の中に分け入ることができるのも魅力のひとつ。残念ながら森林限界を超える高山は近くに無いのですけれどね。
皆さんも山笑う季節を楽しみましょう。

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