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SNSは人々を幸せにするのか?

アメリカでトランプ大統領がツイッターで知事や芸能人とやり合ったり、日本では芸能人へのSNS叩きが話題になっている。

アメリカでは全国各地で暴動が起きている。これはミネソタ州で起きた黒人に対する警察の対応が発端だが、人種差別の他にコロナで多くの人が貧困に陥り、生活が追い込まれている事も関係しているだろう。香港でも中国の火事場泥棒法案のせいで暴動が起きているが、若者の貧困問題も根底にあるという。イギリス、イタリア、ロシアなどもコロナで壊滅的なダメージを受けており、いつ暴動が起こるか分からない。

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いまアメリカでは年間所得400万円以下の低所得者層の40%が失業しているという。最悪の経済状況だ。日本は欧米ほど被害はなく経済力があるからギリギリセーフかもしれないが、ダメージが大きいアメリカ、ヨーロッパ、さらに貧しいブラジル、インドやアフリカはこれからの被害が心配だ。

コロナでみんな余裕がなくなっている。仕事がない、金がない、家から出れない、好きなライブに行けない、スポーツが出来ない、単純にコロナにかかりたくない。怒り、ストレス、不安が世界中で蔓延している。

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これはコロナが発生する前からだけど、怒りを発散する、ストレスを解消するにはいろいろな方法がある。その中でもネット、SNSが一番ラクで手っ取り早い。顔が見えないので平気で悪口が書けてしまう。普通に生活していて、いきなり知らない人から「馬鹿」とか「死ね」とか言われないけど、SNSではそれが発生する。言われた人は当然不愉快になる。好意的な返信もあるけど、10回に1回でも攻撃的なリプがあると人は気分を害する。

トータルすると、SNSは幸福感よりも現代人に怒りやストレスを生み出してる方が多いのかもな?

それは、人間関係を息苦しくする、世の中を生きづらくする、社会不安を生み出す。人々をイラつかせ、人間関係を破壊したり精神が病んだりする。さらに拍車がかかれば過激な行動にも繋がりかねない。今回起きたテラスハウスの事件もその一つだろう。また、怒りがデモやテロに発展する可能性もある。2010年に中東で起こった「アラブの春」はフェイスブックの影響が大きかったと言われている。それほど現代社会でSNSは大きな力を持つようになった。先日の検察庁法案の抗議などにはプラスに働いたが、SNSがヘイト拡大などに使われるとマイナスになる。

ネットツールは良い事に使われるなら大歓迎だが、人々を不幸にするならある程度の規制が必要だ。SNS運営会社はもっと個人の責任を強めたり、3回の警告違反をした人には実名登録を要求するといったシステム変更もありなのかもしれない。

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