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恩田陸「夜のピクニック」読書感想文
ろ過された本音
特定の相手、ひいては世界の捉え方が次第にこされていく。
歩行祭は、そのろ過機の役割を果たしていたように思える。
歩行祭が知らしめたのは、時間帯によって移りゆく周囲の景色であり、友人の聡さであり、身体に加わる負荷がつくる頭の余白である。
各々が単独で、時折協力しながら、融や甲田のなかに渦巻く本音を絞り出していった。
本音を認めるというのは、とても難しい。
特に、実は自分が幸せと
西加奈子『うつくしい人』読書感想文
置いていきたいもの
百合はあの場所、そして土地に置いていった。
姉への憎しみをもつ「私」を。
変化する私を嫌う「私」を。
逃れられない現実への絶望感を。
みすぼらしさへの嫌悪感を。
社会のなかで自らを無理くり変形させると、ダメージはとても大きい。僕も例にもれず、勝手に自身に役割を付与して苦しんでいるし、透明な周囲の期待に応えようと自分を消費してしまう。しかし、時間的・場所的に点を生きているので
【中締め】noteを書いて気づいた変化
ふり返りをします!
noteを12日前から初めて、9記事書きました。
他の方に比べると全然ですが、自分にしては続いた方だなと思っています。
大学生活の終わりが見え始め、いま考えていることを残しておこうという軽い気持ちでnoteを書き始めました。
書いた記事を読み返して気づきがあったので、記しておこうと思います。
いつのまにかポジティブになっていた
もともと僕はネガティブで、それでもネガティブ