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なんかへんだ発見器

「なんか変なひと」が好きだ。
明確にどこがどう変なのかは分からないけれど、地に足ついた人たちのなかで、その人だけ浮遊しているみたいなおかしさに意識を持っていかれる。

この前もそういう人を見かけた。
ひとりで学食を食べていると、食器返却口に向かう人が視界の隅に映った。
ふと見てみると、その人は普通に歩いているのにどことなく違和感があって、不思議な雰囲気をまとっていた。

気づけば、ほかの人と何が違うんだろうと考えこんでいた。
食器を持つ位置が普通より少し高い、という点は見つけたが、それが違和感の正体かどうかもよく分からない。
ただ、国語の教科書の挿絵のように、油断しているとふと視界に現れて目を奪われてしまう。

「なんか変なひと」は、普段どこに住んで何を食べているんだろう?
僕みたいに何もしない一日があったりするんだろうか。
今度そういう人がいたら勇気を出して話しかけてみたい!

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