- 運営しているクリエイター
#エッセイ
息子に「かわいそう」と言った人へ
先日のこと。
私はスーパーで疲れ果てていた。
2歳半の息子は何度注意しても、パーっと走っていってしまう。店の外に出てしまうこともある。そのたびに買い物途中のカゴを置き、外まで追いかける。
やっと買い物が終わったと思ったら、今度はレジ待ちの列を脱走する。また追いかけて連れ戻すと、そこに私の並んでいた列はもうない。また、いちから並び直しだ。こんなことが永遠に続く。
何度もそういうことを繰り返し、
こんなの、はじめて!
GW中に訪れたショッピングモール。吹き抜けの天井いっぱいに泳いでいる大量の鯉のぼりをみて、息子が「こんなの、はじめて!」と目を輝かせた。
その様子があまりにもかわいくて、網膜でもシャッターを切れたらいいのになぁ、なんて思ったものだ。
息子の感性には、日々驚かされる。強い風が吹けば「かぜがうたってる!」と叫び、地震があったときには「じしん、もうおうちにかえったの?」と聞いてきた。
私がとっさに
自由だけど孤独だった私へ
実家に帰省中である。
4月から始まった仕事の本格復帰と、息子の保育園生活。
慣れない生活にひいひい言い続けた数ヶ月間だったので、ちょっと長い夏休みをとって、ゆっくりするつもりだった。
帰省中にたくさん本を読んだり、久しく遠ざかっている小説を執筆したり、自分の時間を見つけて「自分の楽しいこと」をたくさんするつもりだった。
ところがこの猛暑で、体力がどんどん奪われていく。
さらに妹と姪、甥がやっ