記事一覧
生態学ってなんだろう?...学問のホコタテ
ここしばらく環境問題について考えてきたので、少し休憩して、今回は学術的な話題について考えてみたいと思います。
学問が人生や社会に何の役に立つのか?この問いはとても大事なので、僕も自分の考えをnoteで書いてみたいと思うのですが、少し歯痒い気持ちもあります。なぜなら、この問いの背景には、学問(ここでは科学について考えます)がどこか面白くないという気持ちが入っているのではないかと思うからです。
最
水を雑に扱うと、どうなる?...千葉市近郊の例
ここ数回のnoteで、水と空気がうまく流れるような環境が生物にとって必要で、人の文化は水とうまく付き合うように発達しているのではないか、と考えてきました。ところが、水とうまく付き合う知恵は、現代社会の中で失われるつつあるのかもしれません。前回はその例として、東京近郊の川の話をしましたが、もう一つ千葉のある公園で見たことをまとめたいと思います。
ある日休日に千葉県の公園でピクニックに出かけました。
水を雑に扱うと、どうなる?...東京近郊の例
ここ数回のnoteで、水と空気がうまく流れるような環境が生物にとって必要で、人の文化は水とうまく付き合うように発達しているのではないか、と考えてきました。ところが、水とうまく付き合う知恵は、現代社会の中で失われるつつあるのかもしれません。その例として、東京近郊の川で僕が見たことをまとめておきたいと思います。
とある川の源流に向かって歩いていた時のこと、釣り堀と駐車場がありました。東京から来た車が
良い環境って何?:森の中の波打ち際
SDGsやら、生物多様性条約やら、社会は「良い環境」を求めて大きな変革をおこさんとしているようです。でも「良い環境」ってどんなものでしょうか?
さまざまな条件が考えられると思いますが、ここではいろんな視点を総合して、「人を含む生物が生きていける環境と人の文化が維持されること」だとしたいと思います。すなわち生物多様性が保たれるような環境です。以前、生物多様性についての記事も書いたので、そちらも参照
生物多様性って何?(その2)
「生物多様性を守る」とは、ある生物種や生態系の数を増やす、もしくは数を取り戻すことではなく、全体(その場所、流域、地域全体など)の健全な機能を守り育てることではないか。目の前に見える生物種や群落を取り出して、その数が増えた減ったに反応する。そうではなくて、その生態系が成り立っている環境全体(人の文化を含む)を良くしなくてはならない。この視点は、実社会で忘れられることが多い。その例として、前回外来種
もっとみる生物多様性って何?(その1)
2021年現在、SDGsとともに生物多様性という言葉は、いたるところで耳にするようになっていて、現代社会を語る上で欠かせないキーワードになりました。その一方で、どれだけの人が「生物多様性って何ですか?」と聞かれて、即座に返答できるでしょうか?わかるようでわからない、そんな言葉ではないでしょうか。「多様性」という言葉から察するに、生物種がたくさんいることでしょうか?生物多様性を守るとは、できるだけた
もっとみる天動説と地動説はどちらが正しい?
色々と勉強していると、今まで思っていたこと、昔勉強したことが突然覆ることがあります。それが勉強の醍醐味だと思うのです。今日はそんな話について。
歴史の中でも最も驚天動地な出来事の一つは、「地球を中心に天が回っていると思っていたら、実は地球が動いていた!」ということでしょう。当時はだれもが嘘だー、と言ったはずです。今では、天が地球を中心に回っていると言ったら、ぷぷっと笑われ屈辱的な扱いを受けるでし