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研究者のひよっこ

はじめまして。僕は30代そこそこの生物学の研究者です。生物の世界をちょっとづつ明らかにすることと、大学生の研究をほんの少し手助けすることを仕事としています。博士の学位を取ることで研究者の卵から脱するのだとしたら、今は研究者のひよこ、と言ったところです。鶏になるか鷹となるか、鳥かと思っていたら恐竜になるか、それはわかりません。

noteでやってみたいことは、科学論文や書籍の内容を伝えるメディアとなることではありません(中田あつひこさんのyoutube大学など、尊敬すべき面白いものがすでにたくさんあります)。科学やその他いろんな視点を通して世の中を知って、そこから「考える」ことがおもしろい!ーこれを仮説として、その証拠になるものを書きたいと思いました。考えながら書くことが主眼なので、間違うことも後になって修正することもあります。

研究者も忙しさや業績に夢中になって、素朴な疑問について考えることを忘れてしまいがちです。その面白さを忘れないように、書いていこうと思いました。敬愛するアインシュタイン博士は、「誰もが考えなくなるような素朴な疑問を考え続けた」らしい。それを続けていけば、博士に少しでも近づけるかもしれません。

遠大すぎる目的ですが、できることからやっていこうと思います。特に僕は、下のふたつに興味があるので、そんな内容について書きます。

①生物学やそのほか科学について

自然には、素粒子・岩・金属・プラスチック・雲・星・ブラックホールなどなど、実にいろんな「もの」があります。そして、驚くべきことにそれぞれ研究をしている人がいます!そうしたいろんな「もの」の中でも、生物は、最も複雑な「もの」と言えます。ごく小さな細胞の中に、何万種という物質があって、それが秩序だって動いている。科学技術の発達にも関わらず、これまで人類は、生きた生物を一から作り出すことには成功していません。

そんな生物の世界を探究するのが自分の仕事です。そのためには、数学、物理学、化学、地学、哲学、文化、宗教など分野にとらわれない知識が必要になります。ここでは、分野にとらわれず、しかし生物の世界に関わる面白いと僕が思うことについて、考えていこうと思います。

②環境について

僕も含めて日本人は、平和にふわふわと暮らしている人が多いと思います。しかし、表面的にはわからなくても、実は皆激動の時代を生きています。それは、環境問題が深刻化することで、社会的に大きな変革が求められているということです。もしかすると、明治維新の混乱など微々たるものだと思うような、変革の時代なのかもしれません。負の側面も多々ありますが、疑問を感じるような過去の習慣を、すこしづつ良い方向に変えていくっていうのは、ワクワクすることでもあります。

学生が「聞き飽きた...」という、SDGsは持続的な社会を作ることを謳っていますが、「持続的」とはどういうことなのか?人にとって良い環境とはどんなものなのか?環境について、考えることは多々あります。そんなことを少しづつ考えていこうと思います。


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