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熱狂、混沌、大阪。『頭の中がカユいんだ』【本の紹介】
読んだ本を適当に取り出して紹介しています。
夏ですね。それ以外にいうことがないくらい夏です。梅雨が大きな夏の下をくぐって抜けていく、中途半端で嫌な季節です。
今日取り上げるのは十月の小説ですが。
今回紹介するのは中島らも『頭の中がカユいんだ』です。
中島らも。
小説家、劇作家、コピーライターと幾多のジャンルにまたがって活動した、いわば流浪の作家。
20世紀後半の日本を表すような文化人だと自分は
死んだら自分は「何者」なのか。『死にかけた僕はまだ芸人を辞めていない』【本の紹介】
読んだ本を適当に取り出して紹介しています。
本はめちゃくちゃ買うんですが、どうしても読むのは遅い。しかし漫画だけは別で、スイスイと読めてしまいます。5巻分くらいならその日のうちに読んじゃいます。
今回紹介するのはナターシャ『死にかけた僕はまだ芸人を辞めていない』です。
作者は浅井企画所属のコント師「ニュークレープ」のメンバー。
漫画の主人公は漫才師ですが、自身に起きた出来事を基に構成しています
『飴雨短歌の表現領域——国木京子の生涯より』補足
同時投稿しました『飴雨短歌の表現領域——国木京子の生涯より』は、裏SF創作講座への投稿を目的とした、SF創作講座の非公式的な作品です。
形式や文字数上限はSF創作講座2023に倣っています。
ゲンロンSF創作講座2023
超・SF作家育成サイト2023
裏SF創作講座
形式に合わせるため、アピール文も以下に掲載します。
アピール文
『ありえない』。いい言葉です。問題はその突拍子もない出来事
「社会悪」が示す情報社会。『サンキュー・スモーキング』【映画紹介】
「シーシャ」というものについて、若干の興味がある今日この頃。
独特の体験ながらも、結局は喫煙行為。中毒になってしまわないか、というところで一歩引いているのが現状です。
「健康被害」のリスクを背負ってまでやるべきか。
最近でいえばサウナもそうですね。快感を唱える人がいる一方で、科学的に行為そのものを批判する人もいます。
これをどう判断すればいいか。
そんな話も関係するかもしれない社会派映画。
「
宇宙って虚無だ。『ダーク・スター』【映画紹介】
宇宙映画。昔から宇宙が舞台の映画は星の数ほど作られてきました。
『スター・ウォーズ』に『スタートレック』、芸術志向の『惑星ソラリス』や『2001年宇宙の旅』、ホラーテイストの『エイリアン』、『オデッセイ』『インターステラー』『ガーディアン・オブ・ギャラクシー』……。
宇宙はロマン。異星の旅に侵略者の出現。何が起きたって不思議ではありません。映画の世界では派手に音だって鳴りますし。
だからこそ、宇
探偵で犯人で被害者で証人。『シンデレラの罠』【本の紹介】
読んだ本を適当に取り出して紹介しています。
読んでいる本のジャンルがバラバラなので、紹介する本のジャンルも必然的にバラバラになってしまいます。
エッセイ、社会派と続き、今回はミステリです。
今回紹介するのはセバスチアン・ジャプリゾ『シンデレラの罠』です。
オリジナルは1962年、フランスで出版。
自分が手に取ったきっかけは、この小説が授業の中で「実験小説」として紹介されたからでした。
20歳
僕らは新興宗教の何を恐れるのか。『逆さに吊るされた男』【本の紹介】
読んだ本を適当に取り出して紹介しています。
前回『父・萩原朔太郎』を紹介したらスキが10ほど来まして、勝手に盛り上がっていました。朔太郎の知名度に対して知られてないので是非一読を。
今回紹介するのは田口ランディ『逆さに吊るされた男』です。
タイトルから推測すると、中世や占い、それに関連したミステリーだと思うんじゃないでしょうか。自分もそう思って本を取りました。
実際は全然違います。
主題はオ