Hirame

(プロフィールを見てくれてありがとうございます。) 理系大学院を卒業して社会人一年目に…

Hirame

(プロフィールを見てくれてありがとうございます。) 理系大学院を卒業して社会人一年目になりました。 読書したり、料理してたり。文とコードが書けるようになりたい。

記事一覧

東京都同情塔

九段理江さんの東京都同情塔を読んだ あらすじ 感想メモ 一度読んで、SF的だと思った。 書評でエンタメ的な要素と言っていたのはこの面だろうか 表題の塔は、とてもき…

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6か月前
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【読書記録】スター 朝井リョウ

見たものや考えたものを言葉にするのは好きだけど、短い言葉でまとめない方が良いものは、確かにあると思う。本を読むと受け取れる、本で読みたい価値観を求めている 朝井…

Hirame
1年前
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【旅行記】北インド旅行 5/6

旅程も残すところあと2日。デリーの街を観光しようと思ったけど辞めてお休みした話。 旅の休息と南インド料理の救い 5日目にして胃腸が疲れたようです。どうにも体調が悪…

Hirame
1年前
6

chatGPTに「料理の四面体」を理解させて、あらゆる料理を構造化してみる。ついでに創作してもらう

料理好きならご存じの名書籍「料理の四面体」の考えをGPT4が理解してくれたら、あらゆる料理が構造化できるんじゃない?しかも新しい料理が生まれそうじゃない? という話…

Hirame
1年前
4

AIチャットくんをchatGPTで自作してみる

chatGPT によるコーディングで、chatGPTで返信するLINEボットを作りました。要するに AIチャットくんのDIYです ※本稿はAIチャットくんと直接の関係は無く作成されたもので…

Hirame
1年前
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【旅行記】北インド旅行 4/6

4日目今日はジャイプールを観光した後、デリーに向かう日です 前日 ガルタ 猿と牛と登山(犬を越えて) 朝7:30にホテルを出てガルタに向かいます ガルタは山の上にあ…

Hirame
1年前
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【旅行記】北インド旅行 3/6 

三日目今日はジャイプールまで車旅しながらチャンドバオリを見る 前日 翌日 ホテル出発 ホテルの朝ご飯を食べていると、HISのツアーの人があいさつに来た。すぐに出発…

Hirame
1年前
4

【旅行記】北インド旅行 2/6 

二日目今日は列車旅とアグラの観光をします。 前日 翌日 列車移動 デリー→アグラ ホテルからニューデリー駅へ チケットはネットで買ってあるので、列車番号とホーム…

Hirame
1年前
7

【旅行記】北インド旅行 1/6

6泊7日、大学院生がインドに行った旅行記です。 色々刺激に溢れる国のイメージでしたが、期待通り刺激の多い旅になったのでゆるく旅行記をつけてみます。 何の保証も出来…

Hirame
1年前
12

【読書記録】夜の側に立つ

友人が「ひと、は温かさがあるのに、この本は最後まで救いが無くて意外だった」と言っていた。それを聞いてから読んだので、救いについて感じたことを書きたいと思う。 作…

Hirame
2年前

映画「愛がなんだ」

映画「愛がなんだ」を見た。 監督は今泉力哉さん。 あらすじ 28歳の山田テルコは友人の結婚式でマモルという男性に一目ぼれし、以来マモルのことで四六時中頭がいっぱい…

Hirame
2年前
6

【映画記録】ドライブ・マイ・カー

春樹さんの本を読むような、心地よい映像だった                  ※感想ですが、少しネタバレ含みます 三時間分のポストカードみたいな映像原作の著者…

Hirame
2年前
3

【読書記録】サージウスの死神 佐藤究 著

ギャンブルをする理由。この本の主人公は身を呈して示してくれたように思う。 「人間はなぜギャンブルをするんだろうね」 なんでだろう。わからない。なんとなく初めて依…

Hirame
2年前
2

【読書記録】老人と海 Ernest Hemingway 著 高見浩 訳

おじいさんが久々に魚釣って帰ってくる話 名作の魅力は語るまでもないかもしれない。と思いつつ、本に打ちのめされた爽やかな読後感を記録していく。 爽やかさの由来まず…

Hirame
2年前
4

【読書記録】しろいろの街の、その骨の体温の 村田沙耶香

人間の心の、書きたくない、触れたら壊れそうで書けない部分 村田沙耶香さんの文章は、それを無防備に、全身で突き付けてくる 最初に著者の本を読んだのは「コンビニ人間…

Hirame
3年前
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【読書記録】半歩先を読む思考法 落合陽一

「ビジネス書の皮を被ったただのエッセイ」(著者) 日記だけど、最後まで読むと半歩先が読めるとのことでこのタイトルになったそうで。 読み終えた今、少し先が読めるに…

Hirame
3年前
7
東京都同情塔

東京都同情塔

九段理江さんの東京都同情塔を読んだ

あらすじ

感想メモ

一度読んで、SF的だと思った。
書評でエンタメ的な要素と言っていたのはこの面だろうか

表題の塔は、とてもきれいな刑務所であり言葉を奪うことで犯罪者を無害化する、行き過ぎた監視社会を象徴する存在だ。
平和的なディストピアにおいて、言論統制は必須だよね

対して主人公の建築家の女性は言葉に強いこだわりを持っている。
「シンパシータワートウ

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【読書記録】スター 朝井リョウ

【読書記録】スター 朝井リョウ

見たものや考えたものを言葉にするのは好きだけど、短い言葉でまとめない方が良いものは、確かにあると思う。本を読むと受け取れる、本で読みたい価値観を求めている

朝井リョウさんの「スター」を読んだ

あらすじ

感想など

映画に関わる若者二人を描いた作品だ。

大学のサークルで作成した映画が脚光を浴びた二人は、大学卒業後、一方は名監督の弟子入りをし、一方はYoutube の動画制作という形で映像に携

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【旅行記】北インド旅行 5/6

【旅行記】北インド旅行 5/6

旅程も残すところあと2日。デリーの街を観光しようと思ったけど辞めてお休みした話。

旅の休息と南インド料理の救い

5日目にして胃腸が疲れたようです。どうにも体調が悪かったのでやむなく休息日にしました。

と言っても食事はしたほうがいいので、胃にやさしい食事を探しに行きます

ニューデリー中心のコンノートプレイスは海外ブランドやレストランの集まるややお高めショッピングエリアです。ナイキにリーヴァイ

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chatGPTに「料理の四面体」を理解させて、あらゆる料理を構造化してみる。ついでに創作してもらう

chatGPTに「料理の四面体」を理解させて、あらゆる料理を構造化してみる。ついでに創作してもらう

料理好きならご存じの名書籍「料理の四面体」の考えをGPT4が理解してくれたら、あらゆる料理が構造化できるんじゃない?しかも新しい料理が生まれそうじゃない?
という話。

料理の四面体について

私が改めて解説するのもおこがましいですが、理解した範囲で要約してみます。

「料理の四面体」によれば、あらゆる「料理」は、一つ以上の[食材]オブジェクトに対して媒体:{[空気],[水],[油]}のいずれかま

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AIチャットくんをchatGPTで自作してみる

AIチャットくんをchatGPTで自作してみる

chatGPT によるコーディングで、chatGPTで返信するLINEボットを作りました。要するに AIチャットくんのDIYです
※本稿はAIチャットくんと直接の関係は無く作成されたものであり、応答や仕様は異なります

微調整以外はすべてお任せしました。結果的に自分で書くより早いし、綺麗なコードになりました(だと思います)。

目的

今回制作するものは、chatGPTと会話できるLINEボットで

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【旅行記】北インド旅行 4/6

【旅行記】北インド旅行 4/6

4日目今日はジャイプールを観光した後、デリーに向かう日です

前日

ガルタ 猿と牛と登山(犬を越えて)

朝7:30にホテルを出てガルタに向かいます

ガルタは山の上にある寺院だ。ちょっとした登山は日本の神社仏閣に参る感覚で、お寺に来た感じがする

参道にはサルと牛と犬が沢山いる。お寺がモンキーテンプルと呼ばれる所以だ。

でも、どの動物も襲ってきたりはせず、人間に慣れている。日本にいるとこんな

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【旅行記】北インド旅行 3/6 

【旅行記】北インド旅行 3/6 

三日目今日はジャイプールまで車旅しながらチャンドバオリを見る

前日

翌日

ホテル出発

ホテルの朝ご飯を食べていると、HISのツアーの人があいさつに来た。すぐに出発だ

ファテープル・シークリ

まずはファテープル・シークリへ。ここは王宮感がそのまま残っていて、今でも使えそうだ。レッドフォートもそうでしたが、イギリス式のよく手入れされた庭園と石造りの城は見ていてすごく気持ちがいい。おしゃれ

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【旅行記】北インド旅行 2/6 

【旅行記】北インド旅行 2/6 

二日目今日は列車旅とアグラの観光をします。

前日

翌日

列車移動 デリー→アグラ

ホテルからニューデリー駅へ

チケットはネットで買ってあるので、列車番号とホームの番号を確かめて乗り場へ

06:10発の電車に乗ります

移動時間は2時間くらい。「停車駅が少なく、予定所要時間が短い電車の方が遅延が少ない」との情報からこの便を選びました。
念のためいい席にしたのでエアコンも効いていて快適。

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【旅行記】北インド旅行 1/6

【旅行記】北インド旅行 1/6

6泊7日、大学院生がインドに行った旅行記です。

色々刺激に溢れる国のイメージでしたが、期待通り刺激の多い旅になったのでゆるく旅行記をつけてみます。
何の保証も出来ませんが、今後行く人も参考にしてくれたらちょっとだけ嬉しいです。

旅程6泊7日で初めてのインドなので、デリー、アグラ(タージ・マハルある所)、ジャイプールという定番のゴールデントライアングルを回りました。ついでにずっと見たかった階段井

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【読書記録】夜の側に立つ

【読書記録】夜の側に立つ

友人が「ひと、は温かさがあるのに、この本は最後まで救いが無くて意外だった」と言っていた。それを聞いてから読んだので、救いについて感じたことを書きたいと思う。

作者は小野寺史宣さん。
この作者の本は「ひと」に続いて二冊目。

あらすじ

この本は親友を無くした一人の男性の40歳までの時間を描いた物語だ。
本の裏の紹介文はこんな感じ。
ここだけ読んでも暗めな雰囲気が漂う。

以下ネタバレ含みます

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映画「愛がなんだ」

映画「愛がなんだ」

映画「愛がなんだ」を見た。
監督は今泉力哉さん。

あらすじ

28歳の山田テルコは友人の結婚式でマモルという男性に一目ぼれし、以来マモルのことで四六時中頭がいっぱいだった。仕事中でも、真夜中でも、マモルからの連絡が最優先。あげく仕事を失い、職場の同僚や友人から冷ややかな目で見られても、マモルへの思いは変わらず、幸せな将来を夢想して浮かれるばかり。しかしマモルにとってはテルコは都合のいい女でしかな

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【映画記録】ドライブ・マイ・カー

【映画記録】ドライブ・マイ・カー

春樹さんの本を読むような、心地よい映像だった                 
※感想ですが、少しネタバレ含みます

三時間分のポストカードみたいな映像原作の著者、村上春樹さんの本が好きだ(この映画の原作は読んでいない)。本を読み進めるとき、すっと入ってくるような文体のそのリズムが心地よい。長編では、そうして淡々とストーリーが進んでいく中に、テーマが散りばめられている。書きすぎでも省きすぎでもない

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【読書記録】サージウスの死神 佐藤究 著

【読書記録】サージウスの死神 佐藤究 著

ギャンブルをする理由。この本の主人公は身を呈して示してくれたように思う。

「人間はなぜギャンブルをするんだろうね」

なんでだろう。わからない。なんとなく初めて依存して、あとは衝動なのかな。

この主人公は、徹底して自分の行動に理由を持っていた。もちろんギャンブルをするのにも理由があった。曰く、

だけど俺が欲しいのはカネじゃない。ギャンブルにカネはつきものだとしても俺の目的は違う。ギャンブルは

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【読書記録】老人と海 Ernest Hemingway 著 高見浩 訳

【読書記録】老人と海 Ernest Hemingway 著 高見浩 訳

おじいさんが久々に魚釣って帰ってくる話

名作の魅力は語るまでもないかもしれない。と思いつつ、本に打ちのめされた爽やかな読後感を記録していく。

爽やかさの由来まず感じた魅力を挙げてみると、密度の濃いことだ。ごくシンプルなストーリーに、老人のたくましさや知恵、愛情、孤独感、自然の美しさやどうしようもなさが詰まっていた。

老人の話はこんな感じだろうか。

漁師の老人は84日間不漁が続いており、運に

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【読書記録】しろいろの街の、その骨の体温の 村田沙耶香

【読書記録】しろいろの街の、その骨の体温の 村田沙耶香

人間の心の、書きたくない、触れたら壊れそうで書けない部分
村田沙耶香さんの文章は、それを無防備に、全身で突き付けてくる

最初に著者の本を読んだのは「コンビニ人間」だった。
極限に煮詰まった状態における人間心理のリアリティ、また、それを通して晒しあげる、人が抱えている醜さやどうしようもなさが衝撃的だった。

私はこの主人公のように強烈なスクールカーストを経験したことはない。同じ状況に置かれても、衝

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【読書記録】半歩先を読む思考法 落合陽一

【読書記録】半歩先を読む思考法 落合陽一

「ビジネス書の皮を被ったただのエッセイ」(著者)

日記だけど、最後まで読むと半歩先が読めるとのことでこのタイトルになったそうで。
読み終えた今、少し先が読めるになっただろうか

著者に深い興味を持ったのは、AIが普及していく現代の働き方や、身体的な分離が進む世界を語る姿をYouTubeで目にしてからだった。
先見性と具体性と、また(やろうとした際には)話の分かりやすさと。広い世界と未来を見ている

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