「星辰」 おまえたちは突然の輻射で魂を貫き、魂を押しひらく おまえたちは苦もなく魂を天に運びあげる。神のごとき星辰よ。 おまえたちはわれらを貫いて突然の輻射を投げかける。 われらはみつめる、おまえたちの輻射に釘づけられて われらはみつめる、おまえたちの輻射がわれらを釘づける・・・
(ヴェイユ) 一晩じゅう漁をしたがなんの収穫もない。漁師の忍耐は、忍耐のひとつのかたち、ひとつの美しい表象イマージュである。(漁師に固有の霊性はこの点に基をおいて築かれるべきであろう。それぞれの生業における霊性)
美、純粋な歓びとは、超自然的な同意の能力に魂の肉的な部分や「からだ」が荷担すること。これらは欠くことができない。十字架を召命として受けた者にとってさえもそうだ。 美の感情は、われわれには強制である必然が神には従順であることを、魂の肉的な部分のみならず「からだ」にさえも感じさせる。
あらゆる労働、労働におけるあらゆる行為あらゆる祝祭、社会の階層的秩序におけるあらゆる関係あらゆる芸術あらゆる科学そしてあらゆる哲学のなかに超自然的な真理が読みとれるようなそんな生きかた。 そうだ。しかし戦争はどうか。戦争のなかにも、悪にかかわる超自然的な真理を読みとらねばならない
(「カイエ4」ヴェイユ) 悪は無辜の存在においてしか感知されない。しかしそこに は悪は存在しない。悪は自分自身に対して外在的である。悪が存在するところでは悪は感知されない。 悪が存在しないところで悪は感知されるのだ。悪を感知することは悪ではない。(???)