ササキ・シゲロー

哲学/文学/政治/歴史/労働/脱学校/社会問題など。1969年生まれ、千葉県在住。 Twitter https://twitter.com/sigeros1969
    • 小説『空席のある教室』
      小説『空席のある教室』
      • 9本

      私たちのクラスには、最初から一つの空席があった----いじめ、不登校、無気力、学級崩壊。さまざまな問題が黒くうずまく教室の中で自分を保つためには、『何もない人間』でいなければならない。葛藤に揺れ動いた中学二年の一年間と、その三十年後の物語。(全9回)

    • 脱学校的人間
      脱学校的人間
      • 83本

      学校は、ほとんど全ての人間を社会に送り込み、だいたい同じような人間として生きさせる。ゆえに学校化は、学校のあるところだけでなく、学校のないところでこそより強くあらわれ、その欠乏は学校化への欲望をより強く引き起こす。そしてこの病は、その人間が死に至るまで終わらない。世界に蔓延する学校化の構造的問題を、教育のみならず社会・国家・労働などの観点から問う。(全七章・83回)

    • 不十分な世界の私 ―哲学断章―
      不十分な世界の私 ―哲学断章―
      • 36本

      『私』と『世界』をめぐる探究。(全36回)

    • シモーヌの場合は、あまりにもおばかさん。--ヴェイユ素描--
      シモーヌの場合は、あまりにもおばかさん。--ヴェイユ素描--
      • 16本

      第二次大戦期フランスの哲学者シモーヌ・ヴェイユ(1909−1943)、その行動と思想をたどる。(全16回)

    • イデオロギーは悪なのか
      イデオロギーは悪なのか
      • 20本

      イデオロギーは幻想か虚偽か、「悪」なのか。アルチュセールの考察を土台にしてイデオロギーをめぐる諸問題を検証する。(全20回)

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病と戦のあいだには−−カミュ『ペスト』論考−−〈56〉(終)

 二月のある晴れた朝、ついにオラン市の門が開かれた。  待ちかねたように各地からは汽車や船などが次々と町を目指してやって来て、それらに乗り込んだ多くの人たちが久…

病と戦のあいだには−−カミュ『ペスト』論考−−〈55〉

 「うちに置いてあげようよ、ベルナール」という、母からのたっての懇願もあり、リウーは、タルーを病院には移送せずにそのまま家に置き、親子二人して病人の看病をするこ…

病と戦のあいだには−−カミュ『ペスト』論考−−〈54〉

 年をまたいでしばらくして、巷ではいよいよペストの終息が現実のところとなってきていた。そして、もう数日もすれば長らく閉ざされていた市の門が開放されようとしていた…

病と戦のあいだには−−カミュ『ペスト』論考−−〈53〉

 リウーのかかりつけ患者である喘息持ちの老人が、あるとき彼の元をタルーが一人で訪問した際に、二人の間で交わされた会話の中で、「ペストはまさに神父さまの言う通り、…

病と戦のあいだには−−カミュ『ペスト』論考−−〈52〉

 タルーは「神によらずして聖者たらん」と欲していた。そのような、自ら聖者たらんと欲する意志とはまた、自らの「存在」に永遠の生命を欲する意志と同義なのだとも言えよ…

病と戦のあいだには−−カミュ『ペスト』論考−−〈51〉

 オランの町で「本物の」病禍に出くわすずっと以前から、自分はすでにペストに苦しめられていたのだとタルーは言う。ではそれまでタルーは一体、その「ペスト的なもの」を…