ミオール / Mícheál

ピアニスト。楽理・韻律・神学の交わる愛蘭詩歌へ

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    [書評] ピラミッドがつなぐ古代の日本とエジプト

    古銀 剛〈超古代ピラミッド「葦嶽山」のオリオン・ミステリー〉(「ムー」2022年9月号) ピラミッドがつなぐ古代の日本とエジプト 現代の日本でピラミッドが世間の注目を浴びたことが2回ある。1930年代と1980年代である。 その2回めのブームのときのことを憶えている人もいるかもしれない。その当時、「近代ピラミッド協会」が設立されたが、作ったのは畏友の故・吉永進一氏であった。氏とは同じクラブ(UFO超心理研究会)に所属し、飛鳥遺跡などに宇宙考古学的調査に行ったことがある。

      • [書評] オヴァートン・ウィンドウの秘密がバレて欧米全体が革命寸前の状況にある

        副島隆彦・ベンジャミン・フルフォード『世界人類を支配する悪魔の正体』(秀和システム、2023) オヴァートン・ウィンドウの秘密がバレて欧米全体が革命寸前の状況にある フルフォード・副島対談本の第2弾は、猛烈に勉強したくなる本だ。 ともかく、世界史上の、地政学上の、いろんな事象について、刺激的でおもしろいトピックが次から次に出てくる。古代から現代に至るまで、世界と日本のことを、二人は縦横無尽に語り尽くす。 前回のフルフォード・副島対談(2021年刊『今、アメリカで起きて

        • [書評] 世の中の縮図ならぬ宇宙の縮図を思わせる異聞奇譚

          坂本廣志『坂本廣志とスカイフィッシュの秘密 第一巻』(2016) 世の中の縮図ならぬ宇宙の縮図を思わせる異聞奇譚 異聞奇譚というと、ふつうは世の中の縮図であることが多い。それは歌舞伎などでもそうだろうし、小説や伝承のたぐいでもそうだろう。どんな表現形態であっても、人間社会をある程度反映するのがふつうだ。 しかし、本書はもっとスケールが大きい。ひかえめに言っても地球史の縮図、正確に言えば宇宙史の縮図のようなところがある。しかも、実話である。 評者は最初はおもしろくてどん

          • [書評] これをマイノリティの文学と捉えた和嶋慎治のセンスには脱帽するしかない

            江戸川乱歩「人間椅子」(1925) これをマイノリティの文学と捉えた和嶋慎治のセンスには脱帽するしかない 江戸川乱歩の作家デビュー百周年を記念するTVドラマ(「探偵ロマンス」)が放映されている2023年に、この短篇小説を読めたことは何かの縁か。 この小説については、そのあらすじを書くことは即ネタバレになり、初読者の興を削ぐことおびただしいので、できない。 代わりに、作中の言葉を用いて、〈世にも奇怪な喜び〉を描いた驚くべき小説とだけ言っておくことにする。 しかし、ある

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            [書評] 坂本廣志と宇宙文字カタカムナ

            坂本廣志『坂本廣志と宇宙文字カタカムナ』(2016) 世にコンタクティー・ストーリ多しといえど、これは文句なしに際立つ ふつうはコンタクティー・ストーリといえば、例えばジャズのサン・ラが土星に行った話とか、アダムスキが金星人に会ったいう話くらいでも、大騒ぎになる。 だが、本書においては、木星に行った話が当然のように語られ、特別にすごいことが起こっているという感じは全くない。地球に〈500種族を超えた宇宙人が来ている〉ことを記録した映像も金鳥山の洞窟で見ている(本書第6章

            [書評] 気の遠くなるほど長い歴史を扱う史書に、時間観や地球観を揺さぶられる

            sydneyminato『あなたの知らない竹内文献 -1-』(上記大奧研究會、2017) 気の遠くなるほど長い歴史を扱う史書に、時間観や地球観を揺さぶられる 太古の歴史を伝える、記紀より古い古文書。皇祖皇太神宮によると、〈日本の天皇(スメラミコト)の祖先が地球に降り立ったころからの、世界最古の歴史を記録した〉古文書という。 ところが、あまりに桁違いの時間を扱うので、本書の著者であるシドニー浜(みなと)氏(皇祖皇太神宮の竹内文献研究員)でさえ、多少のずれとしてでも受入れら

            [書評] 祝之神事のルーツが、かつてエジプトの大ピラミッド内部や大スフィンクス像の前で執り行われていた秘儀にある

            「ムー」2021年6月号 祝之神事のルーツが、かつてエジプトの大ピラミッド内部や大スフィンクス像の前で執り行われていた秘儀にある 保江邦夫氏にインタビューし、同氏の著書『語ることが許されない 封じられた日本史』(ビオ・マガジン、2020)に基づいて書かれた記事〈イエス・キリストと伯家神道「祝之神事」の秘儀伝授〉について。 結論的には、伯家神道「祝之神事」(はふりのしんじ)についての物理学者の保江邦夫氏の説について、「ムー」2021年6月号「イエス・キリストと伯家神道「祝

            [書評] 『エメラルド・タブレット』をムーペディアで読む

            月刊誌「ムー」2021年7月号 『エメラルド・タブレット』をムーペディアで読む この記事の執筆者は、同誌で「ムーペディア」を担当する羽仁 礼氏。 「ムーペディア」は、「ムー」的な視点から、世界の不思議事象などを取上げる、いわばムーの〈百科事典〉。同誌読者にはおなじみのコラム。 「ムーペディア」の項目として取上げられるということは、その種の事柄として認知されていることを意味するだろう。それにしても、『エメラルド・タブレット』が取上げられたのには、少し驚いた。 * し

            [書評] 『エメラルド・タブレット』特集号を読む

            月刊誌「anemone」2020年12月号 『エメラルド・タブレット』特集号を読む 月刊誌「anemone」2020年12月号の『エメラルド・タブレット』特集を取上げる。 Emerald Tablets で触れたとおり、『エメラルド・タブレット』には2種類あり、そのどちらも同特集で扱う。 * いろいろなアプローチがされているが、'Emerald Tablets' の本文そのものについて、斬りこんだり、分析したり、解説したりするものはなく、すべて周辺について書かれてい

            [CD評] Thielemans Meets Franken

            Toots Thielemans Meets Rob Franken: Studio Sessions 1973-1983 (Nederlands Jazz Archief NJA 2201, 2022) ['Treasures of Dutch Jazz', vol. 11] フランケンのフェンダー・ローズが冴えまくる ハモニカのトゥーツ・シールマンスとピアノのロブ・フランケンとのスタジオ・セッションを収めた3枚組。全部で3時間半以上あり、たっぷり楽しめる(全59曲)。

            [書評] Emerald Tablets

            Thoth, 'Emerald Tablets' (Brotherhood of The White Temple Inc., 2016) 『エメラルド・タブレット』として知られる書の原典 世界最古の聖典とも言われる『エメラルド・タブレット』(英語では 'Emerald Tablets' と複数であるのに注意)の英訳原典がこれ。 もともと、1939年に Brotherhood of the White Temple (BWT) から刊行された書。原題は次の通り。 Do

            [書評] The Philosophy of Modern Song

            Bob Dylan, 'The Philosophy of Modern Song' (Simon & Schuster UK, 2022) フォスターからコステロまでディランが縦横に語る ボブ・ディランが10年以上かけて書いたポピュラー音楽論。収められた論考は66篇。スティーヴン・フォスターからエルヴィス・コステロまで、ざっとこの百年以上にわたるポピュラー音楽について、好きなことを述べた本である。実際にはディランがティーンエージャーだった1950年代の歌が多い。 読ん

            [書評] 破滅する世界経済と日本の危機

            ベンジャミン・フルフォード『破滅する世界経済と日本の危機』(かや書房、2022) 真理は人を自由にする 本書を読みながら心中に去来したのは〈真理は人を自由にする〉の思いだった。 この思いについては後で記すが、その前に著者のファンに向けて。著者の世界情勢レポートを毎週読んできた人なら、本書は買い。2022年に起こったことを整理するのに恰好の本である。 毎週月曜日の日本時間21時から22時頃に配信される 'Weekly Geo-Political News and Ana

            [書評] 豊かさと健康と幸せを実現する 魂のすごい力の引き出し方

            神岡 建『〈改定新装版〉豊かさと健康と幸せを実現する 魂のすごい力の引き出し方』(ロングセラーズ、2015/2021) 神岡本の中ではバランスの取れた好著 ほんらい、著者の著述は読みやすいものだと思うが、本一冊として見た場合、必ずしも読みやすい本ばかりではない。 そのときどきの関心に引きずられて、深く掘りすぎて、かえって読みにくくなるケースがある。あとで、引いた視点で見た場合、何でそこまで掘るのだろうと思わされることがある。 そういうところが本書にはほとんどない。素直

            [sean-nós] 上皇后とシャン・ノース

            ITMA が公開した Sarah Ghriallais のインタビュー動画は貴重なもので、大変興味深い(下)。 * この動画で Sarah は歌を披露し、ある歌が、訪愛した上皇后美智子さまに感銘を与えたエピソードを語る。また、その歌の英訳についても語る。 動画('Drawing from the Well SAOITHE Sarah Ghriallais')の主要な内容、ITMA, Sarah Ghriallais, Brian O'Rourke について簡単にまとめて

            [書評] 身体を持って次の次元へ行く2

            ミナミAアシュタール『身体を持って次の次元へ行く2』(破・常識屋出版、2021) 根拠のない自信が最強 本書は絶版だった第3作『夢を叶えたいなら、その夢に「名前」をつければいいんです。』(2016)の復刻に、新たな書き下ろし『身体を持って次の次元へ行く』を加えたもの。 本書前半で展開される、夢に名づける話は、著者群のうちアシュタールの説明が秀逸(「ミナミAアシュタール」はチーム名)。 夢に名前をつけるのは、何がしたいかをはっきりさせることだ。イメージをはっきりさせるこ