子供はわかってあげない

#14(の裏) 地獄にて1

橋の上で、ドローンを操縦している骸骨がいる。帽子をかぶり、りんごのマークの電子機器に囲まれている。この地獄の風景を、だいぶ高い所から俯瞰で撮影しているようだ。恐る恐る話かけてみた。物静かだが、聡明な感じの人だった。オズさん、という名前らしい。オズさんは、昔、映画の仕事をしていて、生前はかなり低い位置にカメラを据えて撮っていたので、その反動から今はこっちの世界で、すっかり、ドローンにハマってしまった

もっとみる

#15 もじくんのオーディション

さて、この映画に出てくる、もう一人の若者。それは門司(もじ)くんである。門司くんは、書道部で、絵も上手。繊細だが、内に秘めた力強さも持っている。さて、一体この役を誰がやればいいのか。美波と同じように、こちらもオーディションで選考することにした。美波と同じように、こちらもオーディションで選考することにした。

募集をかけたところ、まず、書類が2万通ほど届いた。そこから、だいたいざっと目を通して、軽く

もっとみる

親の因果はどこへゆく?『水は海に向かって流れる』

離婚に関する統計はあっても、浮気となると、公的機関の調査は見当たらず。そんな中、調査規模やその主体から信頼できそうなのが、相模ゴム工業株式会社「ニッポンのセックス2018」。それによれば、20〜40代の男性の約3割が結婚相手、交際相手以外とセックスをしている、という結果でした。

不倫を許す、許さないは別にして、W不倫で駆け落ちという、秋ドラマ『恋する母たち』のような展開になれば、さすがに大ごと。

もっとみる
スキをありがとうございます
27

#14 オーディション

さて、沖田が死んだなんて冗談はさておき

台本は、書き直しつつ、撮影の準備はしていかなくてはいけない。ここから、主に、キャスティングとスタッフィングをしていくことになる。誰が出て、誰と映画を作るのか。まず、何はなくとも主役である。主人公の美波は、オーディションという形をとった。いろいろな可能性の中から、美波を選びたかった。来てくれる女優さんと直接、話をして、それで決めることができるなら、それが一番

もっとみる

最近買った漫画を全部紹介していく その1

なんか突然めちゃくちゃ漫画を紹介したくなったので、Kindleで買った漫画を無限に紹介していきます。去年あたりに電子書籍へ移行してから、現在まで買ってきた漫画を購入順にすべて紹介。おすすめかどうかとか関係なしに買ったもの全てを書いていくので、どんな漫画を読んでるのか参考程度に。気に入ったものだけピックアップしていただければ幸いです。結構な量を買ってたので、とりあえず12作品紹介して、残りは後日、気

もっとみる

漫画で語る身の上話【#漫画の履歴書】

「#音楽の履歴書」に続いて「#漫画の履歴書」もやってみようと思います。

ざっと名前を挙げただけで、すでに3000字を超えているので、総文字数に関しては推して知るべしということでお願いいたします。ちなみに私は84年生まれです。

ざっと私の今の居所を説明すると、漫画家さんで言うと、よしながふみさん、今日マチ子さん、田島列島さんが好き。雑誌で言うと、「FEEL YOUNG」「ハルタ」「アフタヌーン」

もっとみる
オカピの体はいつもオイルでテカテカなんだそうです。
115

#13 新しい朝 〜沖田と芸能界〜

ある朝、N氏は思った。そうだ。沖田修一なんて、顔知ってる人、ほとんどいない。
そうだ。映画監督なんて、名前ばかりで、顔なんて、みんな知らないんだから、誰か沖田さんになっちゃえばいいんだ。まさに、青天の霹靂といったところか。N氏はそれから、ベッドから起き上がると、起き抜けに洗面所で自分の顔を見た。

「はじめまして、沖田です」
と、声に出してみた。
いける。いける気がする。
今日から俺は、沖田修一だ

もっとみる

知ってるくせに

スーパーのレジ袋が有料になった。

レジで、大にしますか?、小にしますか?と聞かれる。

どっちか微妙にわからない。
レジの人、知ってるくせに。
そう思う。

どっちがいいですかね?と聞き返すこともしばしば。

どのくらい、自分のバックに入れるのか、にもよるので、迂闊に決められず、客に聞くのだろう。

でも、手ぶらの場合は、

決めてほしい。

教えてほしい。

大か、小か、微妙にわからない。

もっとみる

#12 閻魔

閻魔が、まさか「横道世之介」を観ていたとは思わなかった。
映画が好きらしく、「テネット」も、2回観たという。IMAXレーザーがおすすめらしい。閻魔は、そういうと、私に天国か地獄か、どちらかを選んでいいと言った。普通は、閻魔の独断と偏見で決めるらしいのだが、たまたま「横道世之介」を観ていたらしく、好きに選んでいいと、情をかけてもらう形となった。いい閻魔だった。去り際に、「滝を見にいく」もいいよね。と

もっとみる

#11 葬儀



沖田が燃えている。

葬儀は、都内の斎場にてしめやかに行われた。誰も彼もが、沖田の死を悼んだ。よほどの人だったのだろう、沖田という男は。全国各地からやってきた参列者は後を絶たず、彼を慕う若者たちや、付き合いのあった若い女たちが、いたるところで涙を流していたのである。さすがは沖田である。しかしながら、沖田を快く思わない者も少なくなかった。撮影現場での度重なる暴力、パワハラ、セクハラと、やりたい放

もっとみる