Reo.A

BOOK HOTEL 神保町 ライター|第30期 JPIC読書アドバイザー修了。少しでも優しい気持ちになれるよう、あなたにぴったりの本を紹介します。📝https://note.bookhoteljimbocho.com/n/ne4e6d9be328e

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マガジン

  • いりえで書く

    • 56本

    間借り書房 いりえのイベント【「書くこと」に関するお喋り会】から生まれた共同マガジンです。スタイルやジャンルは人それぞれ。気負わず、無理せず、否定せず。入り江のように穏やかな場所にしていきたいです。皆さんで少しずつ作っていきましょう🌊

  • 映画感想

    映画の感想

  • 山の上の文章教室

    「山の上の文章教室」のことを書いています。

  • Book Tourism~本と旅行する

    本屋・図書館など”本”を軸にした旅行にまつわること

  • にっき

    ひごろかんじたことをにっきにします。

最近の記事

  • 固定された記事

本が好きなひとにオススメの資格「読書アドバイザー」になったので、これからの展望を語りたい。

読書アドバイザー? なんですかそれ? という反応の方がほとんどだと思います・・・ たとえ、本好きでも出版関係のお仕事をされている方でない限り知らない気がします。 かく言う私も存在を知ったのはつい最近。 読書アドバイザーとは?出版文化産業振興財団が、主催している民間資格になります。 なぜ読書アドバイザーの資格を取ろうとしたか?「純粋に本が好き!」 これだけだと、わざわざ資格まで取ろうとは思いませんよね。 小っ恥ずかしいんですが、あえて言葉にするとしたら 私自身、本

    • 映画『ラストマイル』を観て、無意識に自分も”加害者”になっていることに気付かされた

      遅ればせながら映画『ラストマイル』を観た。 書いて残しかないと誰かと話すさいに「いや~考えさせられる作品だよ~」で終わってしまいそうだったので、備忘録として残しておきたかった。 あらすじ1個150円で荷物を運ぶ配送ドライバー劇中に個人事業主の配送ドライバーの親子が出てくる。 恐らく父親の年齢は70~80代。息子は40~50代で企業が倒産したことで、配送ドライバー一筋の父の元で見習いとして働き始めた。 その親子は車で1つ1つの家庭に荷物を届けるが、1個あたり150円の収入

      • 山の上の文章教室④

        前回、訪れた8月の真夏日とはうって変わり、一枚羽織ものがなければ肌寒いと感じる10月下旬の昼下がり。 前日まで旅行で奈良・京都に行っていたので、若干の疲れはあるものの教室にいる時に感じる「言葉の海に漂っているあの感覚」を味わえると思うと、足取りが少しだけ軽くなる。 京都の恵文社一乗寺店で購入した荒井裕樹 さんの『感情の海を泳ぎ、言葉と出会う』を読み始め、「いい文章とは?」「いい言葉とは?」と考えながら駅から教室までの道中を歩いていた。 他者から評価されたものが「いい文章

        • 本と旅する「Book Tourism」優しい時間を過ごせる、奈良・京都の私設図書館

          私は本がある場所を目的にする旅「Book Tourism」をときおりしている。 今回は以前から気になっていた、奈良と京都にある私設図書館を目的に「Book Tourism」をしてきたので、その記録を残していきたいと思う。 人文系私設図書館 Lucha Libro(ルチャ・リブロ)京都駅から1時間30分電車を乗り継ぎ、最寄駅からバスに揺られ40分。到着したのは桜の名所で有名な奈良県吉野の山奥。 「本当にこんな人里離れた山奥に図書館があるのかな・・・?」と不安がよぎる。Go

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        本が好きなひとにオススメの資格「読書アドバイザー」になったので、これからの展望を語りたい。

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        記事

          「労働者が最も尊い存在であってほしい」小林多喜二が理想とした社会が、自分にとっても理想なのかもしれない

          先日、三浦綾子さんの小説『母』を読んだ。 『母』の内容は小説家である小林多喜二の母小林セキさんの半生を描いたもの。 主役はあくまでセキさんですが、本作を読み小林多喜二についてもっと知りたいと思った。 母親なので「わが自慢の息子」という多少の贔屓目はあるかもしれないが、セキさんが語る多喜二は、慈愛に満ちあふれ、常に世の中を少しでもよくしようと思いながら生きている。 小林多喜二について小林多喜二と言えば代表作である『蟹工船』。正直、私は『蟹工船』の作者くらいの認識で、多喜二

          「労働者が最も尊い存在であってほしい」小林多喜二が理想とした社会が、自分にとっても理想なのかもしれない

          山の上の文章教室④

          こちらの続き。 2ヶ月に1回通っている「山の上の文章教室」。「山の上の文章教室」とは、ひとり出版社の先駆けでもある夏葉社の島田潤一郎さんが2023年から開いている文章教室である。 今回で2回目。 8月下旬で日差しはまだまだ強いが、風が少し涼しくなってきたことから秋の気配を感じる。 開始時刻の10分前に到着。 入った瞬間、客間に君臨していた大きな甕がなくなっていることに気付く。流石にスペースをとるから、どこか別の場所に移動させたのかと考えていたら、庭にひっそりと佇んでいた

          山の上の文章教室④

          NHKの受信料が高いと思わない理由

          私は2ヶ月おきにNHKに受信料として3900円を支払っている。 この受信料について「なんでNHKを観てないのに、お金を払わなくちゃいけないの?」と不満の声をよく聴く。観ていない人からすると、そのような感情になってもおかしくはないが、私は3900円を安いと思っている。 なぜなら NHKが作るコンテンツが面白いから こんなことを書くと”NHKのまわしもの”と思われるかもしれないが違う。ただただ、NHKのファンで、その素晴らしさを伝えたいだけである。 テレビなんて面白くない

          NHKの受信料が高いと思わない理由

          「書く」について語らいあう

          私には月1程度で「書く」ことについて語らいあう人たちがいます。 SNSでたまたま見た告知をきっかけに、イベントに参加してそこから繋がりができました。 友達でもなければ、仲間というわけでもない、名前がつけられない関係性。でも、集まると何だかんだいって2時間あっという間に過ぎている。 今回は、その「書くことに関するお喋り会」の共同マガジンができ、初回のお題が「自己紹介」ということなので、つらつらと自分のことについて書いていきたいと思います。 出身地千葉県浦安市 そう”夢

          「書く」について語らいあう

          山の上の文章教室③

          ↑の続き 「山の上の文章教室」は、今は亡き小説家の庄野潤三さんが住んでいた川崎市生田の自宅で開かれる。 なぜ、庄野さんの家で開かれているかというと、主催の島田さんが庄野さんの大ファンであり、以前庄野さんの作品を夏葉社から復刊したさい、ご家族との繋がりができたことがきっかけになる。 ちなみに「山の上の文章教室」は本当に山の上にある。 昭和にタイムスリップしたかのような味のある佇まいで、どこか懐かしさを感じる。到着した瞬間、小さい頃に毎年帰省していた母方の沖縄の実家を思い

          山の上の文章教室③

          給料は麻薬!?稲垣えみ子『魂の退社 』を読み、お金を「もらう」ことについて考える

          最近、本屋に行くたび気になり立ち読みしていた本があった。「これはちゃんと読みたい」と思い購入したのが『魂の退社 会社を辞めるということ。』 著者の稲垣えみ子さんは朝日新聞社で記者として活躍したのち、50歳で退職してフリーのジャーナリストになる。 なにゆえ50歳のタイミングで安定した場所を捨てたのか? 答えは「高い給料」「安定した地位」「恵まれた環境」が当たり前になり、小さな幸せを感じられなくなることを恐れたからだ。 人は満たされていると、幸せのハードルがどんどん高くな

          給料は麻薬!?稲垣えみ子『魂の退社 』を読み、お金を「もらう」ことについて考える

          山の上の文章教室②

          こちらの続き。 6月下旬の土曜日の昼下がり。 関東地方は梅雨入したものの、その日は晴天に恵まれていた。 最寄り駅である小田急線の生田駅は、急行が止まらないので登戸駅で各駅停車に乗り換える。 各駅停車の電車のなかで本を読んでいる人がいると「この人も山の上の文章教室に通うのかな?」と勝手に想像し、チラチラと覗き見してしまう。結局、本を読んでいる人は生田駅についても、シートに座ったまま本の世界に没入しているため、予想は外れる。 駅から目的地の「山の上の家」までは徒歩20分と

          山の上の文章教室②

          山の上の文章教室

          私はこの6月から「山の上の文章教室」に通っています。 「山の上の文章教室」は「ひとり出版社」で有名な夏葉社の島田潤一郎さんが2023年から開いている文章教室です。 なぜ「山の上の文章教室」に参加することにしたか?昨年から副業でライターをするなかで、どうしても自分の文章に自信が持てなく、スキルアップを目的にライタースクールを探していた。 いくつか説明会や体験授業を受けてみるが、どこも「3ヶ月後にはプロのライターに!」や「現役の講師陣がマンツーマンで指導!」と言ったうたい文

          山の上の文章教室

          怠けてしまうのは"仕事のせい" 小説家 梅崎春生に学ぶ『怠惰の美徳』

          最近、気づいたことがある。 あまり頑張りたくないことに。 正確に言うと、好きなことや自分が「これだ!」と思ったことには時間も労力も費やせるが、それ以外のことにはやる気が出ない。 そんな中、最近よく「なぜ働くのだろう?」と考える。自分の答えはいたってシンプルで生活するためであり、これ以外に言いようがない。 そもそも、生活をするためにお金を稼ぐ必要がある仕組みに疑問を感じてしまう。人間として最低限の暮らしをするのに必要なお金くらい国が賄ってほしい。 少し前にX(旧Twi

          怠けてしまうのは"仕事のせい" 小説家 梅崎春生に学ぶ『怠惰の美徳』

          大切なひとに『死にたい』と言われたら差し出す1冊

          死にたいわけではない。 ただ、生きることにそこまで肯定的になれない。 生きたくても生きれない人がいることは、頭では理解できている。 しかし、これが素直な気持ちだからしょうがない。 なぜ生きることに肯定的になれないのだろうか? 何度も考えてきたが答えは出ない。 生きがいがないから? 大切な人がいないから? 命の重みを実感するような経験がないから? どれも間違いではないが核心をついていない。 ただ、間違いなく言えることは死にたいわけではない。生きているのであらば、幸せ

          大切なひとに『死にたい』と言われたら差し出す1冊

          映画『94歳のゲイ』からLGBTと生きづらさについて考える

          LGBT 近年、よく耳にするワード。 正直、マジョリティー側が「私たちは、あなたたちを受け入れますよー」のようなポーズに見られる。 もっと斜めからみると自分たちが気持ちよくなるために利用しているようにも感じてしまう。 私自身は異性愛者である。 そのため、LGBTを概念としては理解しているが、それ以上のことは正直何とも言えない。 当事者でもないのに分かったような態度をとるのは、どうしても偽善に思えてしまう。 なぜ映画『94歳のゲイ』を観ようと思ったか 94歳、い

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          本屋のない人生なんて

          本屋のない人生? そんなの耐えられる自信がない・・・ 急に何を言い出すのかと思われたでしょうが、こちらの作品を読んで改めて感じたことです。 昨今、店主が独自でセレクトした本を売りにする独立系書店が増えています。 本書はそんな全国にある独立系書店の奮闘を描いたノンフィクション作品。 あなたにとって本屋とは?仕事で嫌なことがあったとき 自分はこのままでいいのかと不安に苛まれたとき 誰も自分のことを理解してくれないと孤独を感じたとき 私はいつも本屋に駆け込んでいます。

          本屋のない人生なんて