『シビル・ウォー アメリカ最後の日』と、地獄めぐりの旅
重厚な画づくりで描くアメリカの分断『シビル・ウォー アメリカ最後の日』(原題:CIVIL WAR)は、映画プロダクションA24最大の制作費をかけたとされる話題作です。予告編の時点で、かなり重厚な画づくりであると予想はつきましたが、実際に見てみると相当な迫力でした。まずはショットの強さ、画の力で観客を圧倒するタイプの作品だったと思います。米世論の分断をもっとも如実に感じさせる大統領選を間近に控え、非常にタイムリーな作品であったのではないでしょうか。分断を煽る政治家が支持される状