chishu_ryu

本をたくさん読まないといけないと考えているのだけど、他には映画も。 あとは聴けていない…

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本をたくさん読まないといけないと考えているのだけど、他には映画も。 あとは聴けていない楽曲も盛りだくさん。

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noteに書き連ねてきた感想テキストを、ジャンルごとにまとめ。テキストを追加したらこのindexも随時更新。 【ゲーム 】【 音楽 】【 本 】【漫画 】 【 映画, アニメ 】【 美術展 】

    • フレンチ・ディスパッチ(感想)_ベタで軽快な笑いどころと、小洒落た映像

      『フレンチ・ディスパッチ』は2022年日本公開のアメリカ映画で、監督はウェス・アンダーソン。 ウェス・アンダーソンの他作品と比較して全体的なストーリー性は薄いため初回は楽しみ方がよく分からなかったが、2回目はすんなり楽しめた。 以下、ネタバレを含む感想などを。 雑誌を映像表現に置き換える『フレンチ・ディスパッチ』はアメリカの新聞『カンザス・イブニング・サン』の別冊となる架空の雑誌。編集部はフランスのアンニュイ=シュール=ブラゼ(やはり架空の街)に構え、テーマは国際問題、政治

      • 吹きさらう風(感想)_信念を持って生きる孤独について

        『吹きさらう風』の著者はセルバ・アルマダで、訳は宇野和美となり日本での初版は2023年10月、出版社は松籟社。 展開の少ない物語だからうまく感想をまとめるのが難しいのだけど、心へ刺さる満足感のある小説なのは確か。 以下、ネタバレを含む感想などを。 2組の親子を中心にした物語アルゼンチンの辺境でピルソン牧師はみすぼらしいホテルに宿泊し、各地を転々としながら娘のレニと車で移動しながら布教の旅を続けていた。 ピルソンの奥さん、つまりレニの母とはレニが幼い頃に置いてけぼりにするよう

        • 2024年、夏の夜に聴きたいメロウなグルーヴの曲

          既にかなり気温が高めな2024年の初夏、これも地球温暖化の影響なのか。 そういう暑苦しい日には、つけっ放しのエアコンを止めて窓から入ってくる風を受けながら今年もメロウなグルーヴの曲を聴いてやり過ごす。 R&B、ソウル、ソフトロックなどで、主にここ1年くらいにリリースされた音楽などの感想を。 VANTABLACK/Lalah Hathaway1990年にデビューし、55歳になるLalah HathawayはDonny Hathawayの娘。 8枚目のアルバムは2024年6月の

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          ショー・ミー・ラヴ(感想)_瑞々しい感性と、目を逸らしたくなる痛々しい恋愛

          『ショー・ミー・ラヴ』は2000年日本公開のスウェーデン映画で、監督・脚本はルーカス・ムーディソン。 田舎町を舞台にしたものすごく地味な作品で、鑑賞後にはじんわりと幸せを感じさせる映画。 しかし同時に観る側の思い出したく無い過去をえぐり出す、胃液の込み上げてきそうな居心地の悪さも残す。 当時の予告編動画では『本国スウェーデンで「タイタニック」を凌ぐ大ヒット!!』とあったが、タイタニックに心底満足した人でこの映画にも満足する人は少なくないか? と思うほどジャンルが違うからひどい

          ショー・ミー・ラヴ(感想)_瑞々しい感性と、目を逸らしたくなる痛々しい恋愛

          90年代後半~00年代ハウス・ミュージック(3):備忘メモ

          90年代後半~00年代のハウス・ミュージックは、気付いたら消えていなくなっていたというトラックメーカーやプロデューサーがたくさんいた。それは時代と共に廃れがちなジャンルならではで、意図的に思い出さないと忘れてしまう。 だから埋もれさすには惜しいトラックを備忘のメモとして残す。かつてレコードで購入した音源がメインとなり、これはその記録の3つめ。 (備忘メモの(2)はこちら) Moving On Up (Mark!s Millennium Vocal)/M PeopleBMGか

          90年代後半~00年代ハウス・ミュージック(3):備忘メモ

          アメリカン・ビューティー(感想)_自身の欲望よりも理性を優先させること

          『アメリカン・ビューティー』は2000年に日本公開のアメリカ映画で、監督はサム・メンデス。 妻と娘がいるのに娘の友達に欲情する中年男が主人公という、どうしようも無い男のストーリーだけれども、エンディングはそれなりに納得感のあるものだと思う。 以下、ネタバレを含む感想などを。 家と職場に居場所がないこと郊外に家族3人で暮らす42歳のレスター・バーナム(ケヴィン・スペイシー)。丁寧に手入れをされた庭付きの一軒家に住まい、高級家具が並ぶゆったりとしたインテリアは綺麗だが冷たい印象

          アメリカン・ビューティー(感想)_自身の欲望よりも理性を優先させること

          ポトフ 美食家と料理人(感想)_愛する人のために技術を受け継ぐこと

          『ポトフ 美食家と料理人』は2023年に日本公開のフランス映画で、監督はトラン・アン・ユン。 料理のシーンは美しく官能的だが物語はけっこう地味。だけれども中年男女が料理を通して互いを必要とする関係には心へ刺さるシーンが確実にあった。 以下、ネタバレを含む感想などを。 絶妙な関係性の二人19世紀末のフランス。森の中に佇むシャトーで暮らす美食家ドダン(ブノワ・マジメル)と、料理人のウージェニー(ジュリエット・ビノシュ)。 ドダンがレシピを伝えて、ウージェニーが調理をするという役

          ポトフ 美食家と料理人(感想)_愛する人のために技術を受け継ぐこと

          東京ミドル期シングルの衝撃(感想)_未婚高齢者の増加を実数で捉える

          『東京ミドル期シングルの衝撃』の編集が宮本みち子、大江守之。著者は丸山洋平、松本 奈何、酒井計史で2024年4月に出版されていた本。 「ひとり焼き肉」などのおひとり様向けサービスのワードを聞くにつれ、シングルのミドルが増えているであろうことは想像できたが、本書では日本でシングルがどれほど増加しているのかという具体的な数字が詳らかにされている。 なお、ミドル期は35歳~64歳と定義される。 自分なりに内容整理して咀嚼するために以下、備忘メモと感想などを。 40年間で2.98倍

          東京ミドル期シングルの衝撃(感想)_未婚高齢者の増加を実数で捉える

          ゴーストワールド(感想)_自分と世間の折り合いを考える

          『ゴーストワールド』は2001年に日本公開のアメリカ映画で、監督はテリー・ツワイゴフ。原作はダニエル・クロウズの漫画で、ブルースミュージックのレコードを収集するシーモアは映画独自のキャラとのこと。 以前は自分の中で、まぁまぁ好きな映画というくらいだったけど、年を経るごとにこの映画に共感することがむしろ増えたように思う。 以下、ネタバレを含む感想を。 皮肉のきいた笑いどころ1990年代アメリカ郊外の街に住むイーニド(ソーラ・バーチ)とレベッカ(スカーレット・ヨハンソン)は親友

          ゴーストワールド(感想)_自分と世間の折り合いを考える

          AMY エイミー(感想)_こわれやすさと表裏一体の表現力

          『AMY エイミー』は2016年に日本公開のイギリス映画で、監督はアシフ・カパディア。 2011年に27歳で亡くなったイギリスのシンガー、エイミー・ワインハウスのドキュメンタリーとなり、成功とその裏側にあったプライベートの様子が赤裸々に映像に収めれられている。 以下、ネタバレを含む感想を。 無名な頃の映像も記録エイミー・ワインハウスはロンドンの北部サウスゲイト地区にてユダヤ人の両親のもとに生まれており活動期間は2003~2011年と短く、リリースしたアルバムは2枚、シングル

          AMY エイミー(感想)_こわれやすさと表裏一体の表現力

          春と盆暗(感想)_4つの風変わりな恋愛

          『春と盆暗』はアフタヌーンで2016~2017年初出の漫画で、作者は熊倉献。 収録された4つの短編にはどれも奇妙な質感があるけれども、読後感はほっこりとした気持ちになれる。 以下はネタバレを含む感想などを。 テンポよくサクサク進む短編収録されているのはボーイミーツガールを扱った4つの短編で登場する男女に共通するのは、少しサエない感じの男子と独特の感性を持つ女子の組み合わせということ。 湿度の低いカラッとしたストーリーはテンポよく進み、展開に意外性もあってクセになるから読み返

          春と盆暗(感想)_4つの風変わりな恋愛

          90年代後半~00年代ハウス・ミュージック(2):備忘メモ

          90年代後半~00年代のハウス・ミュージックは、気付いたら消えていなくなっていたというトラックメーカーやプロデューサーがたくさんいた。それは時代と共に廃れがちなジャンルならではで、意図的に思い出さないと忘れてしまう。 だから埋もれさすには惜しいトラックを備忘のメモとして残す。かつてレコードで購入した音源がメインとなり、これはその記録の2つめ。 (備忘メモの(1)はこちら) Them Drums (Version Dub)/Swagシェフィールドを拠点に活動する、Chris

          90年代後半~00年代ハウス・ミュージック(2):備忘メモ

          ラザルス:世界最強の北朝鮮ハッカー・グループ(感想)_高度なサイバー技術を持っていること

          『ラザルス:世界最強の北朝鮮ハッカー・グループ』の著者はジェフ・ホワイト、訳は秋山勝で2023年3月に出版されていた本。 ラザルスとは北朝鮮の高度な技術を持つサイバー犯罪集団の名称で、海外の金融機関から金を盗み出せるほどの技術力がある。 自分なりに内容整理して咀嚼するために以下、備忘メモと感想などを。 核保有国だからこそ、迂闊に手を出せない北朝鮮の人口や経済力を確認するため、韓国統計庁のWebサイトを確認してみた。「2022 北朝鮮の主要統計指標」では人口2,548万人で、

          ラザルス:世界最強の北朝鮮ハッカー・グループ(感想)_高度なサイバー技術を持っていること

          ブランクスペース(感想)_フィクションを必要とする人たちのこと

          「ブランクスペース」はふらっとヒーローズで2020~2022年に連載されていた漫画で、作者は熊倉献。 理知的なスイと大雑把なショーコという正反対的な性格の二人の女子高生を中心にした物語は、フィクションを必要とする人の感情が深堀りされていて興味深い。 以下はネタバレを含む感想などを。 輪郭によって出来た穴を”ある”とする感覚舞台は多摩東部に位置するという設定の空代市(そらしろし)とあって、東京都内だけれども豊かな自然も残る住宅街といった風景が想像される。 都立高校へ通う狛江シ

          ブランクスペース(感想)_フィクションを必要とする人たちのこと

          ダンジョン飯(漫画感想2)_栄養補給以外の食べる意味について

          「ダンジョン飯」はハルタで2014-2023年に連載されていた漫画で、作者は九井諒子。 長くなったので、2つに分けた感想の前半はこちら。 2024年1月~ 原作へ忠実な内容でアニメ放映されているけど、以下はネタバレを含む漫画版の感想などを。 欲望を喰らう悪魔ライオスたちは妹のファリンを救うためにレッドドラゴンを倒すという目的で迷宮探索をしてレッドドラゴンを倒した。 しかし、シスルによってファリンをハーピーにされてエルフたちが迷宮へやってきたことで迷宮の主を拐かしている翼獅子

          ダンジョン飯(漫画感想2)_栄養補給以外の食べる意味について