chishu_ryu

本をたくさん読まないといけないと考えているのだけど、他には映画も。 あとは聴けていない…

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本をたくさん読まないといけないと考えているのだけど、他には映画も。 あとは聴けていない楽曲も盛りだくさん。

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noteに書き連ねてきた感想テキストを、ジャンルごとにまとめ。テキストを追加したらこのindexも随時更新。 【ゲーム 】【 音楽 】【 本 】【漫画 】 【 映画, アニメ 】【 美術展 】

    • トモちゃんはすごいブス(感想)_殻に閉じこもって、孤独にならないこと

      『トモちゃんはすごいブス』は漫画アクションで2010~2013年に連載されていた漫画で、作者は森下裕美。 主要人物たちの様々なエピソードが小出しにされるから誰がいつ何を言っていたのかを整理しづらいけど、コミュ障の引き籠もりが泥臭く自立していく様子からは前向きな気持ちを貰える。 以下はネタバレを含む感想などを。 天涯孤独になったコミュ障女の成長大阪で父と二人で暮らしていた20歳のチコは父の急死によって天涯孤独に。しかも人付き合いが苦手で中学1年生の頃から家に引き籠もっていたか

      • スルガ銀行かぼちゃの馬車事件(感想)_不動産投資の難しさについて

        『スルガ銀行かぼちゃの馬車事件』の著者は大下英治で2021年2月に出版されていた本。 被害者の立場から事件の全体像が書かれているから、事実だけを淡々というより文章が情緒的になっているからそのつもりで読む必要がある。 不動産投資をするつもりは無いけど、似たような詐欺に巻き込まれないよう、自分なりに内容を整理して咀嚼するために以下、備忘メモと感想などを。 被害者へ同情的な構成と文章『かぼちゃの馬車事件』の大まかな概要としては「利回り8%、30年間家賃保証」という謳い文句にのせら

        • どうして、そんなに黒い髪が好きなの?(感想)_美人過ぎても、またはブサイク過ぎても生き辛いこと

          『どうして、そんなに黒い髪が好きなの?』は2014年10月にファイヤワークスから発売されたビジュアルノベルで、シナリオ担当は籐太。 黒髪好きというネタ感満載なタイトルからは想像しづらいほどシナリオはまともで、まぁまぁ楽しめた。 以下、ネタバレを含む感想などを。 かつてはおかめ顔が美人とされた黒髪への拘りについては主人公の神前春人による嗜好によるものでしかなくシナリオそのものに大きな影響を与えているものではなく、むしろ日本神話に登場する姉妹、コノハナノサクヤヒメとイワナガヒメ

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        • トモちゃんはすごいブス(感想)_殻に閉じこもって、孤独にならないこと

        • スルガ銀行かぼちゃの馬車事件(感想)_不動産投資の難しさについて

        • どうして、そんなに黒い髪が好きなの?(感想)_美人過ぎても、またはブサイク過ぎても生き辛いこと

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          MUSICUS!(感想2)_人々の共感を得られる表現について考える

          『MUSICUS!』は2019年12月にOVERDRIVEから発売されたビジュアルノベルで、シナリオには瀬戸口廉也が関わっている。 以下は長くなった感想の続きで、花井三日月、香坂めぐるルートの感想はこちら。 なお、感想にはネタバレを含む。 バンド活動を諦めることで失い、得たものを考える、尾崎弥子ルート馨が弥子の家に招かれ、売れない画家のまま亡くなった弥子の父親のエピソードを聞いたうえで、「どんな形であれ、自分の人生をギャンブルにするなんてあってはいけない」を選択するルート。

          MUSICUS!(感想2)_人々の共感を得られる表現について考える

          MUSICUS!(感想1)_貪欲に何でも利用するか、または自分さえ楽しめればよいのか

          『MUSICUS!』は2019年12月にOVERDRIVEから発売されたビジュアルノベルで、シナリオには瀬戸口廉也が関わっている。 音楽の持ついくつかの”価値”や付随するコンテキストをテーマに、4つのルートそれぞれが異なるあり方を提示してくれるのは好印象。 以下、ネタバレを含む感想などを。 提示されるいくつかの音楽の価値本作のヒロインは全部で4人。主人公の対馬馨が人生の分岐点で決断することで物語は各ヒロインのルートへと分かれていくのだが、これらの選択肢それぞれがいくつか提示

          MUSICUS!(感想1)_貪欲に何でも利用するか、または自分さえ楽しめればよいのか

          フレンチ・ディスパッチ(感想)_ベタで軽快な笑いどころと、小洒落た映像

          『フレンチ・ディスパッチ』は2022年日本公開のアメリカ映画で、監督はウェス・アンダーソン。 ウェス・アンダーソンの他作品と比較して全体的なストーリー性は薄いため初回は楽しみ方がよく分からなかったが、2回目はすんなり楽しめた。 以下、ネタバレを含む感想などを。 雑誌を映像表現に置き換える『フレンチ・ディスパッチ』はアメリカの新聞『カンザス・イブニング・サン』の別冊となる架空の雑誌。編集部はフランスのアンニュイ=シュール=ブラゼ(やはり架空の街)に構え、テーマは国際問題、政治

          フレンチ・ディスパッチ(感想)_ベタで軽快な笑いどころと、小洒落た映像

          吹きさらう風(感想)_信念を持って生きる孤独について

          『吹きさらう風』の著者はセルバ・アルマダで、訳は宇野和美となり日本での初版は2023年10月、出版社は松籟社。 展開の少ない物語だからうまく感想をまとめるのが難しいのだけど、心へ刺さる満足感のある小説なのは確か。 以下、ネタバレを含む感想などを。 2組の親子を中心にした物語アルゼンチンの辺境でピルソン牧師はみすぼらしいホテルに宿泊し、各地を転々としながら娘のレニと車で移動しながら布教の旅を続けていた。 ピルソンの奥さん、つまりレニの母とはレニが幼い頃に置いてけぼりにするよう

          吹きさらう風(感想)_信念を持って生きる孤独について

          2024年、夏の夜に聴きたいメロウなグルーヴの曲

          既にかなり気温が高めな2024年の初夏、これも地球温暖化の影響なのか。 そういう暑苦しい日には、つけっ放しのエアコンを止めて窓から入ってくる風を受けながら今年もメロウなグルーヴの曲を聴いてやり過ごす。 R&B、ソウル、ソフトロックなどで、主にここ1年くらいにリリースされた音楽などの感想を。 VANTABLACK/Lalah Hathaway1990年にデビューし、55歳になるLalah HathawayはDonny Hathawayの娘。 8枚目のアルバムは2024年6月の

          2024年、夏の夜に聴きたいメロウなグルーヴの曲

          ショー・ミー・ラヴ(感想)_瑞々しい感性と、目を逸らしたくなる痛々しい恋愛

          『ショー・ミー・ラヴ』は2000年日本公開のスウェーデン映画で、監督・脚本はルーカス・ムーディソン。 田舎町を舞台にしたものすごく地味な作品で、鑑賞後にはじんわりと幸せを感じさせる映画。 しかし同時に観る側の思い出したく無い過去をえぐり出す、胃液の込み上げてきそうな居心地の悪さも残す。 当時の予告編動画では『本国スウェーデンで「タイタニック」を凌ぐ大ヒット!!』とあったが、タイタニックに心底満足した人でこの映画にも満足する人は少なくないか? と思うほどジャンルが違うからひどい

          ショー・ミー・ラヴ(感想)_瑞々しい感性と、目を逸らしたくなる痛々しい恋愛

          90年代後半~00年代ハウス・ミュージック(3):備忘メモ

          90年代後半~00年代のハウス・ミュージックは、気付いたら消えていなくなっていたというトラックメーカーやプロデューサーがたくさんいた。それは時代と共に廃れがちなジャンルならではで、意図的に思い出さないと忘れてしまう。 だから埋もれさすには惜しいトラックを備忘のメモとして残す。かつてレコードで購入した音源がメインとなり、これはその記録の3つめ。 (備忘メモの(2)はこちら) Moving On Up (Mark!s Millennium Vocal)/M PeopleBMGか

          90年代後半~00年代ハウス・ミュージック(3):備忘メモ

          アメリカン・ビューティー(感想)_自身の欲望よりも理性を優先させること

          『アメリカン・ビューティー』は2000年に日本公開のアメリカ映画で、監督はサム・メンデス。 妻と娘がいるのに娘の友達に欲情する中年男が主人公という、どうしようも無い男のストーリーだけれども、エンディングはそれなりに納得感のあるものだと思う。 以下、ネタバレを含む感想などを。 家と職場に居場所がないこと郊外に家族3人で暮らす42歳のレスター・バーナム(ケヴィン・スペイシー)。丁寧に手入れをされた庭付きの一軒家に住まい、高級家具が並ぶゆったりとしたインテリアは綺麗だが冷たい印象

          アメリカン・ビューティー(感想)_自身の欲望よりも理性を優先させること

          ポトフ 美食家と料理人(感想)_愛する人のために技術を受け継ぐこと

          『ポトフ 美食家と料理人』は2023年に日本公開のフランス映画で、監督はトラン・アン・ユン。 料理のシーンは美しく官能的だが物語はけっこう地味。だけれども中年男女が料理を通して互いを必要とする関係には心へ刺さるシーンが確実にあった。 以下、ネタバレを含む感想などを。 絶妙な関係性の二人19世紀末のフランス。森の中に佇むシャトーで暮らす美食家ドダン(ブノワ・マジメル)と、料理人のウージェニー(ジュリエット・ビノシュ)。 ドダンがレシピを伝えて、ウージェニーが調理をするという役

          ポトフ 美食家と料理人(感想)_愛する人のために技術を受け継ぐこと

          東京ミドル期シングルの衝撃(感想)_未婚高齢者の増加を実数で捉える

          『東京ミドル期シングルの衝撃』の編集が宮本みち子、大江守之。著者は丸山洋平、松本 奈何、酒井計史で2024年4月に出版されていた本。 「ひとり焼き肉」などのおひとり様向けサービスのワードを聞くにつれ、シングルのミドルが増えているであろうことは想像できたが、本書では日本でシングルがどれほど増加しているのかという具体的な数字が詳らかにされている。 なお、ミドル期は35歳~64歳と定義される。 自分なりに内容整理して咀嚼するために以下、備忘メモと感想などを。 40年間で2.98倍

          東京ミドル期シングルの衝撃(感想)_未婚高齢者の増加を実数で捉える

          ゴーストワールド(感想)_自分と世間の折り合いを考える

          『ゴーストワールド』は2001年に日本公開のアメリカ映画で、監督はテリー・ツワイゴフ。原作はダニエル・クロウズの漫画で、ブルースミュージックのレコードを収集するシーモアは映画独自のキャラとのこと。 以前は自分の中で、まぁまぁ好きな映画というくらいだったけど、年を経るごとにこの映画に共感することがむしろ増えたように思う。 以下、ネタバレを含む感想を。 皮肉のきいた笑いどころ1990年代アメリカ郊外の街に住むイーニド(ソーラ・バーチ)とレベッカ(スカーレット・ヨハンソン)は親友

          ゴーストワールド(感想)_自分と世間の折り合いを考える

          AMY エイミー(感想)_こわれやすさと表裏一体の表現力

          『AMY エイミー』は2016年に日本公開のイギリス映画で、監督はアシフ・カパディア。 2011年に27歳で亡くなったイギリスのシンガー、エイミー・ワインハウスのドキュメンタリーとなり、成功とその裏側にあったプライベートの様子が赤裸々に映像に収めれられている。 以下、ネタバレを含む感想を。 無名な頃の映像も記録エイミー・ワインハウスはロンドンの北部サウスゲイト地区にてユダヤ人の両親のもとに生まれており活動期間は2003~2011年と短く、リリースしたアルバムは2枚、シングル

          AMY エイミー(感想)_こわれやすさと表裏一体の表現力