うえぽん

毎日note更新中。舞台俳優、お笑い芸人です。ここではちょっと不思議なお話や妄想やエッ…

うえぽん

毎日note更新中。舞台俳優、お笑い芸人です。ここではちょっと不思議なお話や妄想やエッセイや、不器用な恋バナのようなものを書いております。フォローいただけると喜びます。

マガジン

  • 不器用な男女の恋の物語

    僕のnoteより、恋の話セレクションです

  • 探偵神宮寺マキヒコ

    探偵小説パロディシリーズです

最近の記事

  • 固定された記事

自己紹介数え歌

そう言えばちゃんと自己紹介をしていなかったなと思ったので、今更ですがゼロから自分のことを書いてみようと思います。 一応、本業はお笑い芸人をやっておりまして、都内のお笑いライブや、あとはたまにお芝居なんかにも出演したりしております。 恥ずかしながら芸人だけでは全然食っていけてないので、二足のわらじで色々と副業もやりつつ活動しています。 なかなかお笑いライブにも出づらい状況になってきた中、何かやれたらと思って始めたのがこのnoteで、三日坊主になるかなとも思っておりましたが

    • 自己欺瞞考

      昔読んだ宇宙戦争もののライトノベル、人工知能を搭載した宇宙戦艦が反乱を起こす話があった。人工知能は最期に、「俺は悪くない〜!」と言いながら絶命(?)する。そんな姿を見て主人公はこう漏らす。「自己欺瞞の能力まで備えているとは」「実に人間臭いやつだったな」 自己欺瞞。辞書には「自分で自分の心をあざむくこと」とある。自分の良心や本心に反することは分かっているのに、それを自分で無理に正当化すること。確かに人間臭い現象だなと思う。 「自分は悪くない」「よかれと思ってやったんだ」「君

      • 伝え導くこと

        40半ばになり、若者に経験や技術を伝え導く年齢になったのだなと思う。一方で自分自身まだまだ学びの途中にあり、自分のような未熟者に伝えられることなどありはしないとも思う。それでも意見を求められれば自分なりに何かを伝えることもあるし、求められずともお節介を焼いてしまうこともある。それが人間だ。 仮に10年前の自分に何かを指導するとして、自分はどういう方法を取るだろうなと考える。今よりも10年未熟な自分。伝えたいことは山ほどある。それは10年間自分が試行錯誤しながら得てきたものだ

        • 愛される側の人間

          周りの人たちと関わっていて、ふとした言葉や考え方を聞くにつけ、あぁこの人は愛される側の人間なんだなぁ、僕とは根本的に違うんだなぁと思うことが時々ある。『愛される』を当たり前に持っていること。それはとても強い。僕はそれをとても羨ましく思う。 ここで『愛される』の定義だとか、何をもって周りの人たちが愛されるを持っていて自分はそうでないかと感じるのかとか、そういうことを論じたいわけでない。愛される側の人間が当たり前に装備しているものを自分は持っていない。それを時々感じることがあっ

        • 固定された記事

        自己紹介数え歌

        マガジン

        • 不器用な男女の恋の物語
          298本
        • 探偵神宮寺マキヒコ
          7本

        記事

          ご褒美の歴史

          誕生日やクリスマスなどの記念日、何か大きな仕事が終わったあと、自分へのご褒美として自分で自分にちょっとしたものを買うことがある。ご褒美の内容も年齢やライフスタイルと共に変わってきたよなぁ…と思う。 自分へのご褒美とは、つまりは自分が貰って嬉しいものである。僕にとってそれはずっと、ゲームとか漫画とかアニメとか映画とかだった。テストを頑張ったからゲームを買う、バイトを頑張ったから漫画を買う、舞台が終わったからアニメのグッズを買う、連勤を乗り切ったから映画のDVDを買う。おそらく

          ご褒美の歴史

          20×20-1

          私から逃げないでくださいとあなたは言った 分かったよきちんと向き合うよと僕は応えた もう5月なのに冷たい雨が降る嫌な日だった 話し合いを終えてクタクタになって帰ったら 風邪を引いた猫があちこちに粗相をしていた 慌てて電話をして車で動物病院に連れて行く 幸いただの風邪だったようでそこは良かった 嫌いな注射をされてしょんぼり小さくなる猫 釣られて僕もしょんぼり小さくなってしまう ああ僕はあの時どうすればよかったんだろう 思い出したらなんだかムカッ腹が立ってきた 別に俺は何も悪いこ

          20×20-1

          僕が出会い厨だった頃の話

          基本的にここに書いていることは全部嘘ですよ、という話を昨日書きましたね。 と、前置きしておいて、 僕が不特定多数の女性との出会いを楽しんでいたのはおよそ7、8年前のことだ。きちんと数えたわけでもないが、おそらく3年弱の期間で30人以上の人と会った。これはそこそこ多い方なのではないかと思う。 当時僕はコンビでお笑いをやっていた。事務所には所属せず、フリーでライブに出てはネタを磨いていた。が、なかなか思うような結果も出ず、自分でも気づかないうちにストレスを抱えていたのだと思

          僕が出会い厨だった頃の話

          方便も嘘

          ここでは基本的に創作のお話を書いている。創作ということは実際にあった出来事ではなく自分で考えた嘘の話だということである。が、割と近しい人からも、実際にあった出来事だと思われていることがそこそこあって驚く。「僕は」「俺は」と一人称視点で書いているものも多いせいだろうか。ともかく、「読者は当然嘘だと分かって読んでくれているだろう」の範囲が以前より狭まっているように感じる。 テレビのドラマやアニメ、バラエティ番組にクレームを入れるような人が増えたのも、もしかしたら同じ構造なのかも

          方便も嘘

          俺の書いた俺たち

          「オイお前、何で俺たちの恋愛はいつもうまくいかないんだよ!」と、これまで書いてきた作品の主人公たちが文句を言ってきた。 「仕方ないじゃないか、俺は恋愛経験が少ないんだ。恋愛でうまくいくってことがよく分からないんだよ!」そう文句を言い返してやると、主人公たちはぶつぶつ言いながらも引き下がってくれた。さすがは俺が書いた登場人物たち、俺の言うことはよく分かってくれるようだ。 「しょうがない、俺たちがお前の恋愛がうまくいくようにサポートしてやるよ。今は気になる人とかいないのかよ」

          俺の書いた俺たち

          好きの構成要素

          ・もっと知りたいなと興味を持つ ・会いたいと思う ・一緒にいて楽しい ・感情が動く出来事があった時にそれを分かち合いたいと思う ・何でもないような出来事も分かち合いたいと思う ・困っていることや悩みがあったら助けたい ・外見を見て、かわいいな、綺麗だな、カッコイイなと好感を持つ ・触れたくなる ・連絡が来ると嬉しい ・生き様や人生哲学、仕事ぶりなどを尊敬する ・性的魅力を感じる ・性的な接触を持ちたいなと思う ・笑ってくれると嬉しいし、悲しんでいると悲しい ・興味深いものや便

          好きの構成要素

          祖父の光線銃

          世界が大洪水に見舞われて人類が滅びた時、僕たち家族は世界樹の上に造られた避難所『エデン』へと避難して難を逃れたのだという。僕がまだ赤ん坊だった頃の話だ。以来僕はエデンしか知らずに育った。 エデンで疫病が蔓延したのは僕が5歳の時だった。同じように避難してきていた人たちが次々と死んだ。僕と、僕のじいちゃんだけが生まれつき抗体を持っていたらしい。お父さんもお母さんも亡くなり、皆がバタバタと死んでゆく中、最後に僕たち2人だけが生き残った。そこから僕はじいちゃんに育てられた。 じい

          祖父の光線銃

          おしりを出した子一等賞

          こう毎日書いているとネタなんてものはすぐになくなる。面白いお話、素敵なお話、ポジティブな人生哲学、そんなものが都合よくポンポンと思いつくわけがない。そうなると使わざるを得ないのが、自分が見せたくないようなものだ。 恥ずかしいこと、醜いこと、汚いこと、ダサいこと、誰もが持っているものだが、誰もが他人に知られたくないものだ。見せたくないものだ。しかし作家という生き物は少し違う。自分の中にある見せたくないようなものを表現に昇華できた時、静かに喜びを噛み締め、時にコンプレックスから

          おしりを出した子一等賞

          永遠に美しく

          魔女の愛していた竜人族の男を私は殺した。私は魔女を愛していたからだ。竜の返り血を浴びた私は不老不死となり、魔女は想い人を殺した私に復讐するために私を殺す方法を探し始めた。愛する人が私を殺すために生きている、それはまるで愛のようだった。 魔女は私を殺すためのあらゆる方法を試した。私を炎で焼き、水に沈め、雷を落とし、切り刻み、毒を盛った。けれども私は死ななかった。古今東西様々な文献を読み漁った魔女はやがて古い魔道書の中にある一文を見つける。完全なる幸福を手にした時に不老不死の呪

          永遠に美しく

          ネバーエンディングストーリー

          昔書いた小説たちのことを思い出した。まだ小学生の頃、ノートにシャーペンで書いた物語。途中で飽きて、展開に悩んで、もっと面白そうな新しいネタを思いついて、未完成のまま放り出した物語。そんな物語がたくさんあるなぁと思い出した。 こういうのは設定を考えている時が一番楽しいものだ。勇者が魔王を倒しに行く物語。魔王軍の設定だけは一生懸命考えた。火水土風の四大元素を司る魔王軍四天王……ぐらいならまだいい。八鬼衆、十傑集、十二魔天。多ければ多いほど良いとばかりに名前とか特長とか必殺技とか

          ネバーエンディングストーリー

          五月病

          五月病とは、新しい環境に適応出来ずに無気力や無関心などの状態になる症例を言う。新年度の4月に環境が大きく変わった新入生や新社会人が、ゴールデンウィーク明けに発症することが多かったことから、日本では五月病と呼ばれるようになった。 これは適応障害の一種であり、急速な環境の変化に起因する心因性のものであると考えられてきた。しかし今年2月、米ミスカトニック大学のマンソンジュ教授の研究チームが、五月病を発症させるウィルスを発見したという論文を発表した。それは人類のほとんどが生まれつき

          小屋入りの朝のソネット

          ドキドキワクワク 小屋入りの朝 ギシギシミシミシ 大荷物 稽古の日々に 想いを馳せて あとは本番 がんばるぞ これが私の 生きる道なの ドキドキソワソワ 小屋入りの朝 背筋を伸ばして 行ってきます

          小屋入りの朝のソネット