うえぽん

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うえぽん

毎日note更新中。舞台俳優、お笑い芸人です。ここではちょっと不思議なお話や妄想やエッセイや、不器用な恋バナのようなものを書いております。フォローいただけると喜びます。

マガジン

  • 不器用な男女の恋の物語

    僕のnoteより、恋の話セレクションです

  • 探偵神宮寺マキヒコ

    探偵小説パロディシリーズです

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自己紹介数え歌

そう言えばちゃんと自己紹介をしていなかったなと思ったので、今更ですがゼロから自分のことを書いてみようと思います。 一応、本業はお笑い芸人をやっておりまして、都内のお笑いライブや、あとはたまにお芝居なんかにも出演したりしております。 恥ずかしながら芸人だけでは全然食っていけてないので、二足のわらじで色々と副業もやりつつ活動しています。 なかなかお笑いライブにも出づらい状況になってきた中、何かやれたらと思って始めたのがこのnoteで、三日坊主になるかなとも思っておりましたが

    • ヒデの話

      映画『ルックバック』を観て思い出した話をもうひとつ(映画は昨日リピート鑑賞してきちゃいました)。 漫画を描いたりラノベっぽい小説を書いたりしていた少年期だった。今でも絵を描くのは好きだしこうして文章も書いているが、こと絵を描くという分野において、上には上がいることを思い知らされたのが、小中高と同級生だった親友のヒデの存在だった。 ヒデとは中学の卓球部が同じで、お互いアニメ好きなのもあって仲良くなった。当時は何となく男子は運動部に入らなきゃいけないみたいな風潮があったものだ

      • 映画好きの旧友と

        アニメーション映画『ルックバック』を観た。あまりにも良すぎて何人かの映画好きな友人に、「良かった!」とオススメのお気持ちを送り付けるなどした。そのうちの2人は半年以上連絡もしていなかった旧い友人であった。 一人はポスターの写真と共にひと言、「良すぎた……」とだけ送った。すると、「良すぎた……の一言だけで絶対ルックバックだろうなと思った!」と返信があった。友よ!分かっているじゃないか!ルックバックはまだ観てないそうだが、観たら語ろう!と約束をした。そこからしばらくやり取りは続

        • 僕の星空

          小さな嫌なことが3つあった日だった。嫌なことを吐き出して夜空に浮かべると、それは小さな青い星になってキラキラと輝いた。 小さないいことが3つあった日だった。いいことを吐き出して夜空に浮かべると、それは小さな赤い星になってキラキラと輝いた。 青い光と赤い光が交互に瞬く僕の星空。 嫌なことを忘れられると、青い星は流れ星になってぴゅーんと消える。 いいことを忘れてしまうと、赤い星は流れ星になってぴゅーんと消えてしまう。 ひとつ浮かんではひとつ消えてく僕の星空。 大きな青

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          書けないことたち

          日常生活で感じたこと、思ったことはなるべく鮮度が高いうちにネタに昇華してここに書けるといいなと思って日々過ごしている(まあ毎日書くネタには困っているからね)。それでも様々な理由でこれは書かない方がよかろうと引っ込めたものが多々ある。今日はそんなネタたちを少し、お蔵入りにした理由も添えて蔵出ししてみようかと思う。 ・嫌いな人の話 こういうタイプの人が嫌い、こういうことを言う人は苦手、こういう言動をした時点で一段階信頼のレベルを下げるよね……みたいな話。 ネガティブなことを読ん

          書けないことたち

          好きになりたくない

          あぁ、もう人を好きになりたくないよーと思う。 相手のちょっとしたひと言に一喜一憂したり、 ちょっとした嬉しいことやつらいことを分かち合いたいと思ったり、 2人で会いたいなと思ったり、 会う約束をしてわーい来週会えると小躍りしたり、 何でもないLINEが来て嬉しかったり、 並んで歩いた横顔が美しかったことを思い出したり、 一緒に笑った時間を思い出してニマニマしたり、 会えない時間を寂しく思ったり、 もっと仲良くなりたい、けれど今の関係を壊したくないと葛藤したり

          好きになりたくない

          朝7時半、電車にて

          窓の外をビュンビュン景色が流れてゆく。雨の6月の街並み、濡れて曇った窓ガラス。 通勤のおじさんたちと、通学の学生さんに混ざって、遊びに出掛ける僕は浮かれている。オシャレな格好で駆け込んできた女の子。おやおやあなたもお出かけですかと勝手にシンパシーを覚える。袖すりあうも他生の縁。どうか良き休日になりますようにと黙って祈る。 俯いてスマホをいじる人人人。皆それぞれに何かを思い、皆それぞれに誰かを想い、或いはネリリし、キルルし、ハララしている。僕たちは仮定された有機交流電燈のひ

          朝7時半、電車にて

          時をかける女子大生

          自慢じゃないけど私は美人だった。しかし大学2年の夏休み、バイト中に油を顔に浴びて大火傷を負い、焼けただれた醜い顔になってしまう。それは何度人生をループしても覆せない運命だった。そう、ループだ。私は大学生活の4年間を何度もループしながら、火傷のせいでまともな就職も出来ず、あれだけモテモテだったのに恋人にも逃げられる大学生活から抜け出すべく足掻き続けてきた。 どうしてこんなループが出来るようになったのかは分からない。あまりにも酷い運命に、神様が助け舟を出してくれたのかもしれない

          時をかける女子大生

          山間にて

          そろそろ昼食にしようと、手頃な岩を見つけて腰を下ろした。この分なら暗くなる前には街に着けそうだ。幸い今日は天気もいいし、魔物も大人しくしてくれているようだ。このまま無事に着けるといいが、それにはまず腹拵えだ。荷物を足元に置くと、テキパキと食事の準備をした。 とは言え旅の食事だ。大したものではない。パンとチーズ、塩漬けの干し肉。途中の峠で雨に当たって2日も足止めを食らった時には、食糧が持つかどうかと心配したものだが、何とか間に合いそうでよかった。しょっぱい干し肉を齧ってパンに

          山間にて

          あなたの嘘はどこから?

          割と平気で嘘をつく側の人間である。嘘をつくという性質は後天的に獲得するものだ。これまでの人生においてどこかの段階で必要だったから、どこかの段階で嘘をつくことによるメリットを享受したから、嘘つきというスキルを手にしたのだろう。あなたの嘘はどこから?と自問してみる。 まず思い当たるのは、見栄っ張り、強がりという性格由来の嘘だ。寂しいのに寂しくないよと言う、分からないのに大丈夫だよと言う、そういう嘘を重ねてきたように思う。どうしてそうなったのかとまた深堀りしてみるに、おそらく『長

          あなたの嘘はどこから?

          堕ちた天使

          ミミ子が顔面に大火傷を負ったと聞いた時、俺は正直安堵する気持ちがあった。ミミ子は大学でも評判の美人だった。完璧に整った顔立ち、スタイル、気さくで明るい性格。世の中にこんな完璧な女性がいるのかというくらいに非の打ち所がないいい女だった。彼女は俺の恋人だった。 俺とミミ子は大学で同じクラスだった。クラスの大半の男子がそうだったように俺はミミ子に惹かれ、たまたま一緒になった飲み会の帰りにダメ元で告白し、そして何故かOKをもらってそこから付き合うことになった。自分でも信じられなかっ

          堕ちた天使

          人間って汚いな

          国だか都だかの少子化対策のための予算を若者の数で頭割りにすると、単純計算で1人あたり数百万円になるらしい。それなら変な事業に金を使うよりも子供を産む親にポンと直接数百万円あげた方がよっぽど少子化対策になるだろ……という意見を見た。パッと見真っ当な意見に思えるが、実際にこんな制度が成立することはない。悪用する人がいるからだ。 国からの数百万円のためだけに子供を産む親、産ませる輩。数百万円を自分のものにして、或いは巻き上げて、残った子供のことなんか知ったこっちゃない。そういう恐

          人間って汚いな

          恋愛脳の断片

          ここ最近、色恋関連で考えたあれやこれやをそのままメモ書き感覚で残しておくことにする。 ・気づけばもう40半ばになって、もうこれから自分のことを恋愛的な意味で愛してくれる人は1人も現れないのではないか?と思って絶望してしまうという事案があった。極端な話、20代とかの女の子が自分を恋愛対象として見てくれるなんてことはもうないと思った方がいいだろう。とても恐ろしいことだが、現実を見るべき時なのかもしれない。 ・誰でもホイホイと好きになるタイプだと思っていたが、これまで自分が『好

          恋愛脳の断片

          目立ちたい人たち

          以前、自分が演劇やお笑いなんぞをやっているのは単に目立ちたいからだという話を書いたことがある。 だからこそ、昨今世間を賑わせている都知事選の乱痴気ぶりには辟易している。自分も目立てるならば手段なんかは何でもいい側の人間だと思っていたが、どうやらそうではなかったらしい。目立てるなら何でもいいというのは、頓痴気な格好をして政見放送で支離滅裂なことを言ったり、候補者を乱立させて選挙看板をジャックしたり、滅茶苦茶なポスターを貼ったりする奴らのことを言うのだ。 選挙に立候補するには

          目立ちたい人たち

          最強装備を考える

          先日ワークマンで買ったパンツがとてもいい感じだ。ストレッチ素材で履きやすく、軽く、丈夫で、深くて使い勝手のいいポケットが複数付いている。別の機会に山登り用にと買った防水のスニーカーと合わせると、機能的にはほぼパーフェクトな下半身コーデになる。もし何か天変地異が起きたりゾンビや宇宙人や怪獣が攻めてきたりして、最低限の格好で東京を脱出することになったら下半身はこの装備でいい。 では上半身はどうだろうかと考える。いくつか持っている丈夫なポロシャツだろうか?Tシャツだろうか?いや、

          最強装備を考える

          隠されるもの

          朝から下品な話ですまないと最初に申し開きをしておく。 中学時代の友人が、「ハリーポッターはさ、うんこしてるシーンがないよね」と言った。「スターウォーズもバック・トゥ・ザ・フューチャーも、ドラゴンボールもワンピースも、名作と呼ばれているような作品にもほとんどうんこをしているシーンはない。人間を描くのであれば、そこの描写を避けているのは不完全だと思う」と。 お前は何を言っているんだ?というのが率直な感想だった。何でもかんでも描けばいいってもんじゃない。うんこしてるシーンなんて

          隠されるもの