うえぽん

毎日note更新中。舞台俳優、お笑い芸人です。ここではちょっと不思議なお話や妄想やエッ…

うえぽん

毎日note更新中。舞台俳優、お笑い芸人です。ここではちょっと不思議なお話や妄想やエッセイや、不器用な恋バナのようなものを書いております。フォローいただけると喜びます。

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  • 不器用な男女の恋の物語

    僕のnoteより、恋の話セレクションです

  • 探偵神宮寺マキヒコ

    探偵小説パロディシリーズです

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自己紹介数え歌

そう言えばちゃんと自己紹介をしていなかったなと思ったので、今更ですがゼロから自分のことを書いてみようと思います。 一応、本業はお笑い芸人をやっておりまして、都内のお笑いライブや、あとはたまにお芝居なんかにも出演したりしております。 恥ずかしながら芸人だけでは全然食っていけてないので、二足のわらじで色々と副業もやりつつ活動しています。 なかなかお笑いライブにも出づらい状況になってきた中、何かやれたらと思って始めたのがこのnoteで、三日坊主になるかなとも思っておりましたが

    • 甘い男

      それなりに色々な人と付き合ってきた自負はあるけれど、一番の変態はと聞かれて真っ先に思い浮かぶのは元カレのコダマさんだった。性的な趣味趣向の話ではない。彼はほぼチョコレートしか食べないという極端な偏食家だった。 マッチングアプリで知り合ってノリが合って、さあ会いましょうとなって、行ったスタバでホットチョコレートを頼んだ時点で、珍しい人だなとは思った。そもそもアプリで知り合った男女が待ち合わせるのがスタバなのかよ、お酒が飲める所でいいじゃないかというのを差し引いても、普通コーヒ

      • 封印されしもの

        いずれ魔王の血が覚醒するとか何とか言われて、ここに封印されてからもう5年になる。詳しい場所は言えないが、湾岸エリアのタワマンの8階、2LDKの小綺麗なマンションの一室である。 生活費は全て国が出してくれている。当然マンションの家賃もだ。おそらく税金から賄われているのだろうが、国民はその事実を知っているのだろうか?そんなことが公になったら炎上しそうな案件だが、それでも魔王が復活するよりはマシなのかもしれない。自由に外出する権利がない代わりに生活には不自由させないという交換条件

        • 50/0

          さて、本日9/19は私の誕生日でございます。ワーイ!めでたい!昨夜はお友達(美女)と楽しくお酒を飲み、2軒目の串カツ田中でうどんを食べている所で日付が変わって誕生日を迎えました。 45歳。ついに四捨五入すると50歳になる歳になりました。人生ごじゅうねん〜などと歌い舞う時代ならばもう本能寺でこんがり焼け死んでいるところです。ちょっと気になって、「偉人 45歳で死んだ」なんて不謹慎なワードで検索してみたら、チェーホフ、ヨハン・シュトラウス、ラスプーチン、大石内蔵助、大塩平八郎、

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          おいしそうな月

          「月が綺麗ですね」と僕は言った。「おいしそうだね」と君は言う。2人並んで夜を歩きながら、月の食べ方を考えた。 大きなおせんべいを食べるように、両手で持ってパキリとかじる。バリバリと音を立てて月を噛み砕いて飲み込む。まあるい月はかじる場所によって色んな味がする。こっちは甘いよ、こっちはしょっぱいね。2人であちこち食べ比べながら食べるのはとても楽しそうだ。 大きなおまんじゅうを食べるように、半分に割って分け合って食べる。ぎっしりとこしあんが詰まった薄皮の月。551の豚まんみた

          おいしそうな月

          800円の幸福

          大学の時、800円を使って幸福になりなさい、という授業があった。確か大学2年の時、社会経済学というなんだかふんわりした定義の一般教養の授業の一コマだった。800円を使って幸福になってレポートを書き、グループディスカッションをするという授業。最初は何だそれと思ったが、みんなそれぞれ使い途が違って興味深い授業だった。 まず多かったのは飲食物に使った人だ。800円分コンビニスイーツをたくさん買う。ひとつ800円のちょっといいプリンを買う。銀座の料亭の800円ランチ弁当。居酒屋のハ

          800円の幸福

          The THING

          江ノ島にある某水族館で新種かもしれないメンダコの一種が展示されているというニュースを見たのは9月の半ば頃だった。ピンポン球くらいの大きさだというそれはこれまでに見つかっているメンダコの幼体か、或いは小型で成体となる新種のメンダコかもしれないと一部のメンダコ好き、深海生物好きの界隈で話題になった。それが終わりの始まりだとも知らずに。 結論から言うと、『それ』はおそらく地球外生命体だった。最初はピンポン球程の大きさだったそれはみるみる大きくなり、水槽を割って外に飛び出すと、まず

          味変する獏

          私は獏だ。人の見る悪い夢を食べて生きている。長らくそうしてきたが、最近は悪夢の味にも少し飽きてきて、調味料を足したりひと手間加えて食べるようになった。 最初に試したのはシンプルな塩コショウだった。塩コショウをひと振りするだけで、悪夢のエグ味が和らいで随分と食べやすくなった。醤油、ソース、ケチャップ、マヨネーズ……一般的な調味料は一通り試した。わさびや生姜、ミョウガやネギなどの薬味を添えるのも悪くなかった。サンチュで巻いて韓国風焼肉のタレで食べたり、アボカドソースをディップし

          味変する獏

          ことわざ格言体験会

          「秋の日は釣瓶落とし」と言う。釣瓶というのは井戸の水を汲み上げる際に使う桶などの容器、転じてそれを引き上げる滑車などの機構そのもののことを言う。とは言え現代の日本において、釣瓶を使ったことがある人の方が少ないだろう。子供たちに言葉の由来となった物を知ってもらおうと、小中学生を主な対象として、言葉としては知っているけれど実際に使ったことがない、釣瓶などの体験会が催された。 練馬区の会場には、多くの小中学生が集まった。皆は釣瓶を落として井戸の水を汲み上げたり、青菜に塩をふりかけ

          ことわざ格言体験会

          おもひでボロボロ

          体調はほぼ良くなったけど喉だけちょっとイガイガしていたので、薬局でヴィックスのど飴を買った。ひとつ舐めながらふと、10年以上前に付き合っていた子が、喉が弱いと言ってヴィックスを常備していたのを思い出した。長く生きていると、石を投げれば誰かの思い出に当たるようになるものだ。 ヴィックスの彼女はその中でも比較的思い出す方の人だ。彼女とはよく魚民に行っていたなぁと、魚民の前を通るたびに思い出す。魚民ではたこのカルパッチョが好きでよく頼んでいたなと思い出す。海老名だとか藤沢だとか、

          おもひでボロボロ

          慙愧の念

          僕は昔、誤って人を殺してしまったことがある。いや、正確には本当に僕のせいだったのかは分からない。だけど僕は今でも慙愧の念に囚われ続けている。 あれは高校2年の時だった。あの日僕は近くの友達の家に遊びに行こうと歩いていた。歩いても10分かかるかかからないかくらいのご近所さんだった。道半ばに差し掛かった頃だ。僕は催して、大きなおならを1つぶちかましてしまった。前の晩に焼肉をたらふく食べた男子高校生の、とびきり臭い、とびきり大きなおならだった。僕は気付いていなかったのだ。すぐ後ろ

          油断無用!療養記

          そんなわけでようやく熱も下がって体調も良くなる兆しが見えてきましたが、インフルエンザのB型を食らっておりました。 お医者さんには5日くらいは安静にしてくださいねと言われたものの、まあ2日くらい熱出てあとは家でぐうたらしてりゃいいだけでしょと高を括っていたら、本当にまるまる4日ほぼ動けずにしっかり寝込む羽目になりました。インフル侮るなかれですね。 インフルなんて普通もうちょっと冬場になるやつでしょとは思いつつ、仕事でホコリっぽいところにいたせいかなとか、疲れも溜まっていたの

          油断無用!療養記

          違う名前の物語

          大好きだったプロレスラーのヘラクレス猪本とギガンテス馬渡のメモリアルDVDBOXが発売されるということで、朝から近所のTATSUYAに買いに行った。昭和のプロレス界、新帝国プロレスと全JAPANプロレスを背負っていたエースのDVDBOX、さぞ人気に違いないと思ったが、なんと最寄りのTATSUYAには入荷がないとのことだった。なんということだ。やはりちゃんと予約しておくべきだった。私は仕方なく他の店を探して回ることにした。 次に向かったのは少し離れたGAOだった。TATSUY

          違う名前の物語

          37度のとろけそうな日

          続く体調不良にうなされている。いっそこのまま熱にうなされたまま心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書きつくればあやしうことものぐるおしけれの徒然マインドを前面に押し出してやることにしてみよう。さいたまスーパーアリーナ聞こえるかーい。再三再四のアクティビティは虎に翼の例えもあるが、サヨナラだけが人生か。腰履きのサンダルを東京ドームに変えてトーテムポールの導きに従って月の神殿を目指そう。あぁこうして文字を垂れ流す自慰行為。せめて妥協して7時以降に。法律スレスレの自信教育。好

          37度のとろけそうな日

          物語の始まる場所

          (森や海から始まる話はよく書く。詩を書いたりしていた思春期の頃から、自然をモチーフにしたオーガニックな(?)作品は自分の持ち味のひとつだった。今日はひとつ普段使わないような自然な場所から書き始めてみようと考えた。谷?いや、体調を崩している時にそんな場所から書き始めるときっとネガティブなものになってしまう。そう考えて次に浮かんだのは『星』だった。星?森や海とは全然違うだろ。だが面白いと思った。知らない星に主人公が降り立った所から物語を始めてみることにしよう) 長い長い旅を経て

          物語の始まる場所

          病院に行く前に

          また体調を崩してしまってベッドで縮こまっている。前回風邪を引いて寝込んだのが7月。前回はお腹からくる風邪だったが、今回は喉をやられている。成人してからは元気だけが取り柄のような生き方をしてきたものだが、なかなかそうも言ってられない年齢になってきたのかもしれない。予約した病院の時間になるまで、いつも通り文章を書くなどしてみよう。 健全な精神は健全な肉体に宿るだとか、元気があれば何でも出来るだとか言うものだが、これは逆もまた真なりだなと思う。肉体が不健全なのに健全な精神状態でい

          病院に行く前に