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病院に行く前に

また体調を崩してしまってベッドで縮こまっている。前回風邪を引いて寝込んだのが7月。前回はお腹からくる風邪だったが、今回は喉をやられている。成人してからは元気だけが取り柄のような生き方をしてきたものだが、なかなかそうも言ってられない年齢になってきたのかもしれない。予約した病院の時間になるまで、いつも通り文章を書くなどしてみよう。

健全な精神は健全な肉体に宿るだとか、元気があれば何でも出来るだとか言うものだが、これは逆もまた真なりだなと思う。肉体が不健全なのに健全な精神状態でいることは難しいし、元気がなくちゃ何も出来ないものだ。そんなわけで絶賛不健全な肉体になって元気がないので、心もしょんぼりしょぼしょぼしている。昨日今日と仕事終わりにお友達とご飯に行く約束をしていたのだが、両方ともキャンセルせざるを得なかったのが一番のしょんぼりポイントである。来月辺りから本格的に忙しくなるので、その前にと予定を詰めて楽しみにしていたのに。しょんぼりである。コロナだインフルだということになれば来週以降の予定もいくつかキャンセルせねばならない。そう思うと憂鬱になるのも仕方ないだろう。

体調を崩したりすると、我が身の孤独がずしりと重く感じるものだ。部屋でひとりうどんを作って食べる孤独。『咳をしても一人』とは尾崎放哉の代表作とも言える自由律俳句だが、一人であることをより実感するのは咳をしたような時なのだ。痛いほどよく分かる。こういう孤独に耐えかねて、人は結婚をしたり家族を持ったりするのだろうか。そういえば、風邪を引いたと言ったら恋人が来てくれて看病してくれる……みたいな経験もないような気がする。漫画の中ではよく見る光景だけど、はたして実在するのだろうか?看病してくれるのは嬉しいけど風邪うつしちゃうじゃんね。いっぱい汗かいてデトックスして早く元気になろう!なんて言ってえっちな展開になるやつとか、人生で一度くらいは体験してみたかったなと思う。何を言っているんだ俺は?まあいい、こんな妄言も熱に浮かされたせいにしてしまおう。

風邪っぴきのしょんぼり男、ぼちぼち準備をして病院に行くことにしよう。体調が悪かろうが何だろうがある程度の文章は書けてしまうのがまたつらいところだ。部屋にひとりしょんぼりと孤独を味わう土曜日になりそうなので、良かったらいいねでもひとつ押してやってください。

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