猫島アキ

いつも街のなかをうろうろしています。誇れるものはありませんが、以前猫の集会にこっそり参加したことが唯一の自慢です。

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    最近の記事

    美術展雑感『フェルメールと17世紀オランダ絵画展』

    ドレスでんでんででんデン! と、遥かドイツ国ドレスデンから堂々やってきてくれました、みんな大好きフェルメール『窓辺で手紙を読む女』のお出ましです。噂のキューピッドくんに挨拶するため大阪市立美術館に潜入してまいりました。 まず、メトロポリタン美術館展のときにロビーにいたドロイドくんは残念ながら不在でした。どうやら未来世界に帰ったようです。次に会うときには青いネコ型ロボットになっていることでしょう。そのときはぜひ『ソノウソホント』だけくださいと、どうでもいいことを考えてしまいま

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      • 美術展雑感『フェルメール展 (2019年)』

        みんな大好きフェルメール! 『フェルメール展』(2019年)大阪市立美術館。 とにかく気に食わないのは、東京展では全会期を通して公開された『牛乳を注ぐ女』がなかったことです。これはいったい、どういうことなのでしょう。 大阪人は牛乳が大好きなのです。なにわナンバーのクルマは牛乳で走っているし、淀川に流れているのも実は牛乳です。それなのに大阪で牛乳を注がないなんて、いかるが牛乳(本社・大阪市)も怒りがギュウギュウになっているはずです。いえ、そうに違いありません。そうに決めました。

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        • 美術展雑感『春画展』

          何が一番驚いたかといえば、来場者の多さです。いつもは静かなイメージの細見美術館の入り口には、平日の真っ昼間だというのに数人の行列ができていました。しばらく並んでようやく入場すると、会場内は押すな押すなの大盛況です。ずらりと並べられた春画の数々に老いも若きも男も女もしがみつくように見入る様子は、さながら地獄のような極楽のような、どちらにしても異世界に踏み入ったかのようです。 もともと私はアカデミックな美術的考察ができる知見など持ち合わせておりませんが、こと春画に関してはまるっき

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          • 美術展雑感『モネ展』

            『印象、日の出』が京都にやってきた! ということで、初日の朝イチに行ってきました『マルモッタン・モネ美術館所蔵 モネ展「印象、日の出」から「睡蓮」まで』です。 人気のモネなので混んでいたらイヤだなーと心配していたのですが、予想外に空いていて肩透かしを喰らいました。しかしこれはこれで許せません。もっと盛り上がらなければ印象派の巨匠に対して失礼です。みんなで謝りましょう。どうもスイレンませんでした。(私の訪れた時間帯がたまたま空いていただけで、その後は賑わっていたようです。そりゃ

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            美術展雑感『モディリアーニ ―愛と創作に捧げた35年―』

            新築ピカピカの大阪中之島美術館は、収蔵作品を並べた『超コレクション展 ―99のものがたり―』を一発目の打ち上げ花火として、次の展覧会からが本来の方向性を示してくれるものと期待していました。 そして公開されたのが『モディリアーニ ―愛と創作に捧げた35年―』です。なるほど、そうきましたか。この企画を通したスタッフのドヤ顔が目に浮かびます。 モディリアーニについてサラッと語れたらカッコイイのでしょうが、私のようなうすーいヤツにはもちろん無理です。ただ、モディリアーニといえば私は石

            美術展雑感『大阪中之島美術館・超コレクション展 ―99のものがたり―』

            大阪中之島にはすでに国立国際美術館があるのに、そのすぐ横にまた美術館ができるの? 正直そう思っていたことを謝ります、ごめんなさい。いざ行ってみると圧倒されました。大阪中之島美術館、巨大です。そしていい匂いがします。美術館の中でクンクン匂いを嗅ぎ回るなんてまるで変態ですが、美術館好きの方ならわかってもらえるはず。新築の美術館は、香ばしいです。新しい建材の匂いというわけではなく、期待の匂いです。大阪中之島美術館、開館おめでとうございます。クンクン! オープン記念の一発目は『超コ

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            演劇雑感『CHICAGO』

            アメリカ・カンパニー来日公演『CHICAGO』が再演されるそうですね。ロキシー・ハートを演じるのは、もちろん米倉涼子さん。前回2019年の公演では用意された4万5千枚以上のチケットが早々に完売したということなので、今回も争奪戦が激しいと思われます。前回の大阪公演で中々の良席を当てた私は、もう鼻高々です。生涯の運を使ったかもしれないけど、まあいいや! といったところです。しかし今回は大阪公演は予定されてないようですね。しょんぼり。 ロキシー・ハートはいい女。いきなり愛人を撃ち

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            ライブ雑感『バックドロップシンデレラ』

            社会情勢に個人的事情が重なってしまい、ここのところしばらくライブに行けておりません! 禁断症状のため体が勝手に踊りだしそうです! 不審者丸出しです! このままでは通報されそうです! 助けてください! 中でも池袋発「ウンザウンザはいいぞ」でおなじみのバックドロップシンデレラのライブが大好きです。私は必ず会場の下手側に立つことにしています。理由はもちろんベースのキャナコさんのご尊顔を正面から拝むためですよ、きまってるでしょうが! やっかい者自尊心〜♪(アラスカアバンチュール)のキ

            演劇雑感『NODAMAP Q』

            NODAMAP『Q』大阪新歌舞伎座。小劇団ブームの牽引者であったころから野田秀樹さんのことはリスペクトしておりますが、この芝居に関しては申し訳ありません、私は広瀬すずさんを目当てに観にいきました。ミーハーばんざい。 そんな軽薄な気分で臨んでも、相変わらずの野田節に打ちのめされました。 舞台上に布切れ一枚ひるがえしては、時間、空間、虚構も現実もヒラリと入れ替え、スルリと並べ、観客のイマジネーションを試すようなことをします。これはもう、優しくて意地悪なプレイボーイの手口でしょう

            映画雑感『バブル』

            いろんな映画サイトのレビューでボロクソに言われている映画『バブル』。駄作だとか爆死だとか、映画好きの一人として気の毒に感じるほどの悪評です。しかしいったい何がそんなにダメなのか、観てみないことにはわかりません。百聞は一見に如かず、私の好きな言葉ですbyメフィラス。 というわけで恐る恐る観てみると、意外なほどに私はけっこう楽しめました。確かに生涯の価値観を変えてしまうほどの名作というわけではありませんでしたが、そんなに目くじらを立てるほどのひどい作品でもありません。年間に何百

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            美術展雑感『メトロポリタン美術館展(大阪)』

            これぞ美術展! ザ・美術展! わざわざニューヨークまで行かなくても、向こうからコテコテの天王寺公園まで来てくれました。メトロポリタン美術館展のお出ましです。美術館のラスボス的存在ともいえるメトロポリタン美術館の雰囲気を味あわせていただきました。 まずエントランスで出迎えてくれたのはドロイドくんです。いきなり関係のないことで、ごめんなさい。 オシャレスタッフのステップで私にそそくさと近づいてきて、無知無学のテメーにもわかるように教えてやるぜとばかりに展示の見どころについて色

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            映画雑感『ガンパウダー・ミルクシェイク』

             観終わったあと、私もミルクシェイクを飲みたくなりました。影響されやすい性質なのです。単細胞万歳。  孤高の殺し屋になりきってダイナーでボンベロならぬローズに銃を預け、ジュークボックスでユール・ネヴァー・ノウをかけたかったのですが、結局いつもの甘味処でぜんざいをいただきました。塩昆布とともに。これが私の、ハードボイルドです。 『ガンパウダー・ミルクシェイク』タイトルもカッコイイ。まさに痛快無比のポップでキュートなバイオレンスアクション映画でした。(以下、ネタバレが少しありま

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            映画雑感『ゴジラvsコング』

             怪獣映画がなければ生きてはゆけません。そんなバカなといわれても、私はそういう体質なのだからしかたがないのです。  そういうわけで『ゴジラvsコング』はキングオブ娯楽映画でした。大好物を全部乗せでお腹いっぱい食べた気分です。ショップでは最後の一点になっていたゴジラのキーホルダーもゲットしました。ラッキーで白目むきました。というか、あの白目シーンは次の『銀魂』でパロディやってくれますよね、小栗さん。  鑑賞後は心斎橋のゴジラストアへ直行。映画半券を見せて商品を買えばステッカ

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            ライブ雑感『LOVE PSYCHEDELICO』

             KUMIさん、NAOKIさん、20周年おめでとうございます。   LOVE PSYCHEDELICO 20th Anniversary Tour 大阪・オリックス劇場。一年の延期を待った甲斐がありました。やっぱりデリコは素晴らしい。感無量です。帰宅してからもしばらく眠れませんでした。明くる日はフラフラでしたが、周りからは普段と何も変わらないと言われたので問題ナシです。  私にとってライブは水や空気と同じもの。なくなったら生きていけません。早くYour Songを合唱でき

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            美術展雑感『奇才 ー江戸絵画の冒険者たちー』

            「奇才 ー江戸絵画の冒険者たちー」あべのハルカス美術館。  ともすれば偏執狂だと言われかねない、ヤバい才能を持った江戸時代の愉快な人たちの面白いとこ取りの美術展でした。  北斎や応挙、暁斎などの大物以外にもマニアックな作品も多くて、中でも高井鴻山「妖怪図」、音声ガイドの花江夏樹さんも推しだという狩野山雪「寒山拾得図」には見入った次第です。  帰りには17階のカフェで「奇才」展とコラボしたカプチーノをいただきました。もしかしたら窓から見下ろせる天王寺の街に、寒山拾得の二人

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            映画雑感『子供はわかってあげない』

            「うっかり元気になる、かけがえのない物語」というトボケた惹句も、観終われば納得します。私もついうっかり、元気になりました。  傷つきたくない、そして傷つけたくない優しい人たちばかりの映画です。そんな人たちの大弱りになったときに見せるどうしようもない笑顔が、笑わせながらも泣かせてくれます。 『子供はわかってあげない』あまり映画に順位はつけないのですが、思い返せば2021年中に観た映画の中では最も印象に残った一本です。KOTEKOのアニメとか「半分やる」とか、小ネタも秀逸でした

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