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私の独り言

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ぼんやりと思うこと
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記事一覧

海の向こうへ

海の向こうへ

最近、頭の片隅にずっとあるもの。
それは終活。
そう、私は終活を始めたのだ。

終わりなのか、それとも、始まりなのか。
終わりの始まり、という表現が正しいだろうか。

終活という言葉は、もうすっかり日本語の中に定着してしまった。
調べてみると、この言葉は、2009年に雑誌の中で使われたのが最初だそうだ。

死ぬことは、生きること。
生きることは、死ぬこと。

まだ私は、定年には程遠い。
それでも私

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地球規模の宝探し ジオキャッシング

地球規模の宝探し ジオキャッシング

この遊びをご存知のかたは、どのくらいいらっしゃるだろうか。
私はパートナーと出会うまで、この遊びについて全く知らなかった。
その名も、ジオキャッシング。

これは、2000年にアメリカで作られたという宝探しゲームだ。
現在の登録者数は、全世界で600万人。
世界中に、約300万個のお宝が隠されていて、この数は年々増え続けているそうだ。

私はポケモンGOで遊んだ事はないのだが、そのゲーム同様に、G

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KURIOS 1分間の物語 シルク・ドゥ・ソレイユ

KURIOS 1分間の物語 シルク・ドゥ・ソレイユ

1年ほど前、シルク・ドゥ・ソレイユについて記事を書いていた。

あの舞台を見てから、早4年。
彼らがまた、デュッセルドルフへやって来た!
私は、発売日初日にそのチケットを手に入れた。

今回の舞台名は、Kurios。
この舞台は、劇団にとって35作品目、そして創設30周年を記念し、2014年に制作された作品だという。
ドイツ語訳されているのかと思いきや、全世界での公演がこのKuriosだそうだ。(

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お客様相談センター窓口係を辞めました

お客様相談センター窓口係を辞めました

お客様相談センター窓口には、色々な電話がかかってくるそうだ。
以前勤務していた会社の同じビル内にはコールセンターがあり、たまたま知り合ったかたが、そこに勤務していらっしゃった。
お話を聞くと、驚くような内容が盛り沢山で、よく冷静に対応できるものだと尊敬の念を抱いたほどだ。

私は、自分で言うのもおかしいが、人当たりが良くて、話しやすい人物のようだ。
Ditoさんには、何故かこんな事まで話してしまう

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透明な髪

透明な髪

最近、白髪が目立つようになってきた。
普段はそれほど気にならないのだが、髪の分け目を変えると、隠れていた白髪に気付く。

日本語では『白』い髪と形容されるが、ドイツ語ではgraues Haar グレーヘア という。
最近は日本語でもグレーヘアと呼ぶらしいが、言われてみると確かに、白というよりはグレーに近い色のかたが多い。

白髪が気になり始めてからは、美容院でハイライトを入れてもらって目立たないよ

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ドイツの冬の風景

ドイツの冬の風景

今年は暖冬だったけれど、先日ようやく雪が降った。
午後から降り出した雪は長い間降り続き、窓から外を見ては、早く会社の外に出たくて、いつもよりソワソワした。

会社近くのKönigsalleという通りの川はすっかり凍り、氷の上に雪が積もり始めていた。

誰かが作った可愛らしい雪だるま。

私は暑さに弱いが、寒さはそれほど嫌ではない。
外に出た瞬間に、息が止まるほどの寒さの時、私はちょっとワクワクして

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世界地図②いつか訪れたい場所

世界地図②いつか訪れたい場所

明けましておめでとうございます。
新年早々、日本での度重なる悲しいニュースを耳にし、悲しみで心が埋め尽くされそうです。
被災者の皆さまには、心よりお見舞い申し上げます。
心休まる日が、一日でも早く来ますように願っております。
また、救援物資輸送途中に事故に遭われた海上保安庁の五名かたのご冥福を、心よりお祈りいたします。

旅の記事なので、こんな時に公開するべきか悩み時間がかかってしまいましたが、公

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感謝の気持ち

感謝の気持ち

今年最後に皆さまに御礼をお伝えしたく、こちらの記事を残します。

一年の間に、皆さまの記事をたくさん読ませて頂きました。
思わずクスッと笑ってしまった記事。
悔しくて悲しくて、涙が出てしまった記事。
なるほど!と感心したり、勉強になった記事。
理不尽さに怒りを覚えた記事。
素敵な絵や写真を見てウットリした記事。
流れるような美しい文章を、ただ目で追い楽しんだ記事。
感動で涙が溢れてしまった記事。

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Dito

Dito

朝、パートナーを見送るために、玄関までついて行った。

いつも通りにハグをする。
ドアを開けて数歩踏み出したパートナーを、その日私は引き止めた。

ねぇ、今すぐに、緊急で伝えないといけない事を思い出したよ!

私は声に鷹揚を付け、ちょっぴり大袈裟なジェスチャーをしながら、そう言った。

なぁに?

パートナーは怪訝そうに振り返る。

あのね、私はあなたの事が、大好き!

怪訝そうな顔は、一瞬のうち

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私があなたを好きな理由

私があなたを好きな理由

あなたの、真っ直ぐな視線が好きです。
それは、私に向かいあう時の正直さや、誠実さを表しているのでしょう。
あなたの印象は、まずこの誠実さなのです。
時にそれは頑な過ぎて、私を困らせる事もあります。そこまで正直に話さなくとも良いのにとも思うのですが、私はそんな不器用ささえも好きなのです。

あなたの、自分を飾らない所が好きです。
自己否定や自己卑下とは違い、そのままの自分を私に見せてくれる姿が好きで

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一対の金具

一対の金具

長年使っている、小さめのショルダーバッグがある。
ちょっとしたお出かけから旅行まで、使い勝手が良くて気に入っている。
私は大きな荷物を持つのが苦手で、最小限の物しか持ち歩かない。
そしてバッグも、小さいものしか持たない。
他にバッグを買っても、結局そのバッグに落ち着いてしまうので、かなりの頻度で使っている。

そのバッグを、先日また使った。
ふと何気なく目に入ったそのバッグの金具に、私は驚いてしま

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価値と報い

価値と報い

何かを成し遂げて、嬉しい気持ちで満たされた時、こんな言葉をかけてもらうことがある。

Du hast es verdient!

私がかけて頂いた言葉は「報酬を得る」という意味ではなく、「あなたにはその価値がある」という訳になるだろうか。

映画やドラマなどでは、こんな言い方を聞く。
Du hast was Besseres verdient.
あなたには、もっといい物(人)がいますよ。

Du

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色々な生きかた

色々な生きかた

江戸時代の平均寿命は、44歳くらいだったそうです。
私がその時代に生きていたならば、人生を謳歌し、いつ死を迎えてもおかしくない時期と言えます。

歳を重ねるごとに、少しずつ自分が変わっていくのを感じます。
私という生き物の外見は、少しずつ年齢と共に老いていきますが、それ以上に内面の変化は凄まじいものがあります。

振り返ってみると、若い頃の私はもっとトゲトゲしていて、自己中心的でした。
思い出すと

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ドイツの卒園式と入学式

ドイツの卒園式と入学式

日本は春が卒業・入学のシーズンだが、ドイツは秋が新学期のスタートだ。
正確には、夏休みが終わってからがスタートなので、例えば今年のNRW州では、8月7日が小学生の入学式となった。

数年前に、姪っ子が幼稚園を卒園した。
ビデオ通話をする度に「幼稚園から放り投げ出される日まで、あと○○日なの」と話して聞かせてくれていた。
それが卒園式を指す事は分かっていたが、その日に動画が送られてきて、ようやく本当

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