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音で画く、音を編む。

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その日の夜、僕は「音画」を目指しているのだとはっきり解った。数年考え続けていた事への解答だった。 だから何をしても許されるし、現実に何をしても良いのだと思う。 自分の中で制約をつ… もっと読む
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2019年1月の記事一覧

「音楽の力」を見つけた

「音楽の力」を見つけた

私は40年近く楽器メーカーで、電子楽器の設計、オンライン音楽サービスの企画、ウェブサイトの統合、ファンベースのマーケティングの設計をしてきました。楽器を通して、音楽に関わってきました。

きっかけは小学1年の時に親の意向でピアノ教室に通い始めたことです。練習は好きじゃなかったのですが、ピアノを演奏することは楽しかったのです。ピアノは高校時代まで続けていました。中学3年の時に友人に誘われてロックバン

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Korg Gadget for Nintendo Switchについて

2018年4月26日に発売された"Korg Gadget for Nintendo Switch"

名前からもわかるように、任天堂のゲーム機"Nintendo Switch"でダウンロード発売されているソフトだ。

ソフトとは言っても普通のゲームソフトではない。

"音楽を作り奏でることのできる"ソフトである。

どんな音楽でも作るこのができるので、自分自身の音楽が簡単に産み出せる。

産み出し

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対戦型DAWはゲーム機で動く

Korg Gadget For Nintendo Switchの名前が長いのでTwitterのタグのGadgetSwitchで呼ぶことにする。

GadgetSwitchの肩書きに"対戦型DAW"というものがある。

"DAW"というのはDigital Audio Workstationの略であり、パソコンで音楽を作ることだ。

では、"対戦型"とはどういう意味なのだろうか?

その意味は最大4人

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スピリチュアルジャズって何? - カマシ・ワシントン以降、多用されるキーワード”Spiritual Jazz”のこと

スピリチュアルジャズって何? - カマシ・ワシントン以降、多用されるキーワード”Spiritual Jazz”のこと

00年代の始めごろの僕は、家ではロックやテクノやヒップホップも聴きながら、クラブにもたまに行きながら、大学の近くのジャズ喫茶に通ってはジャズを聴いていた。ジャズ喫茶の店主と仲良くなってからは、レコード屋に行っては、ジャズを買い、ジャズ喫茶に持っていって聴かせてもらったりしていた。もちろん、レアグルーヴも聴いたし、ブルーノートもプレステッジも、フリージャズもヨーロッパジャズも聴いた。その中で、ジャズ

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サウンドディレクターという、作曲できるけど作曲しないけど作曲以外全部する仕事

サウンドディレクターという、作曲できるけど作曲しないけど作曲以外全部する仕事

はい、roominです。
現在、私の職場では中途採用の求人を行っておりましてですね…

募集職種一覧・エントリー | 中途採用 | 採用情報 | 株式会社ディー・エヌ・エー【DeNA】

こちら、有難いことに各地で様々な方に反応いただきました。
しかしですね、普段から「ゲームのサウンドの仕事してます」とは言っているんですが、サウンドディレクターって具体的に何やってるのかよくわからないって方は多いん

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ディズニーランドのインタラクティブミュージックがすごく凄い

ディズニーランドのインタラクティブミュージックがすごく凄い

動的な音楽演出「インタラクティブミュージック」オタクのgeekdrumsと申します。オタク視点から見たディズニーランドの音楽演出、とくにエレクトリカルパレードで感動したので語彙力が尽きるまで解説しようと思います。

こちらの記事が含まれる、インタラクティブミュージックの連載はこちら。
どの記事も単体でお読みいただけます。

ゲームでは「フィールドで音楽が鳴ってる」って当たり前すぎるんですが、現実世

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日本の楽器人口は10.9%

日本の楽器人口は10.9%

日本の楽器人口はDIY人口と同じぐらいちょっと前に平成28年度の社会生活基本調査の結果が出ていた。

これによると楽器の演奏を趣味にする人口は1,240万人。平成23年の調査時は1,092万人だったので、少し増えた。

この数字は編み物・手芸を趣味とする人口や、日曜大工を趣味とする人口と同じぐらいで、料理を趣味とする人口より少し少なく、パチンコを趣味とする人口より少し多い。そのくらいの人口だ。

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JASRAC非会員の作曲家がシンポジウムに登壇して得た「音楽グローバル戦略」①

JASRAC非会員の作曲家がシンポジウムに登壇して得た「音楽グローバル戦略」①

はじめに。記事の概要。
①Spotifyバイラル1位を受けた、2019年の目標
②目標達成のための「原盤収入」「著作権使用料」の観点
③CM音楽制作業務とのバランス
④海外へ配信する、ということ

みなさん、ご無沙汰しています。作曲家の齊藤耕太郎です。

Spotifyバイラルトップ50(日本)1位になって以来、制作案件や次回作など、おかげさまで仕事の波に飲まれながら年を越し、ようやくひと段落しま

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【右脳めし】出会えないのにはワケがある|里花(シンガーソングライター)

【右脳めし】出会えないのにはワケがある|里花(シンガーソングライター)

里花(Rica)さんは、八ヶ岳の南麓に暮らすシンガーソングライター。
これまで二枚のアルバム、Grain(2015年)、Breathe(2017年)をリリースされています。

たぶん、里花さんの名前を知っていなくても、彼女が他のアーティストに提供した曲は耳にしたことがあるかもしれません。次の3曲です。

MISIA:「流れ星」「花」
石川さゆり:「ほんとうのこと 」

ぼくも、里花さん存在は、MI

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人は自分の優秀さを見せびらかしたくてモノを買っている

人は自分の優秀さを見せびらかしたくてモノを買っている

人間誰しも、他人にどう見られたいかを意識して生きています。あるいは意識していなくても、あるべき自分、ありたい自分をにおわせて生きています。

それは恥ずかしいことでも何でもなく、ごく自然で生物学的な現象です。他人のかっこつけを指差して笑う人もいますが、実は指差して笑うこと自体も「自分はわざとらしくかっこつけない謙虚な人間である」というイメージを見せびらかしているにすぎません。

慈善団体に寄付した

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音楽というのは生きるのに必要な三大要素の一つ

音楽というのは生きるのに必要な三大要素の一つ

37歳にしてTechnicsのカセットテープデッキを購入して、9歳の時に買ってもらったMC HAMMER, LL COOL J, 3RD BASS, PUBLIC ENEMYなどのテープを聴き漁っている。さらにタンスの奥底から15歳の頃にハマっていた町田や横浜界隈のハードコアやミクスチャーバンドのデモテープを引っ張り出して爆音で聴く日曜日の朝。

RAP ATTACKという衝撃のタイトルのテープか

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「感覚」とは100万回繰り返したロジックである

「感覚」とは100万回繰り返したロジックである

「なんか良い」「なんか悪い」という感覚がある。
そんなことをミーティングの場で言ってしまえば、「ハッキリした理由を言えよ」と槍玉にあげられ、誰かの論理立った主張の元に淘汰されることもしばしばだ。
だが、本当にそれでいいのだろうか?論理によって感覚を安易に押し除ける前に、ふと疑問を持って欲しいと僕は思うのだ。

小学生の時の学級会で、こんなことがあった。レクリエーションに関して討論する場面。「ドッ

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