マガジンのカバー画像

世界がときめく「TOKUSATSU(特撮)」マジック

22
運営しているクリエイター

記事一覧

132.第5章「映画とテレビでトップをめざせ!不良性感度と勧善懲悪」

132.第5章「映画とテレビでトップをめざせ!不良性感度と勧善懲悪」

第15節「東映子供向けドラマ 生田スタジオ特撮 後編」 前回に続き、今回は内田有作退社後に東映生田スタジオで作られた東映特撮作品を紹介いたします。

⑦ NET系土曜19時30分『秘密戦隊ゴレンジャー』(1975/4/5~1977/3/26 全84話)

1975年4月、NET(現テレビ朝日)は、関西地区において毎日放送(MBS)から朝日放送(ABC)にネットチェンジしました。
 これによってNE

もっとみる
131.第5章「映画とテレビでトップをめざせ!不良性感度と勧善懲悪」

131.第5章「映画とテレビでトップをめざせ!不良性感度と勧善懲悪」

第15節「東映子供向けドラマ 生田スタジオ特撮 前編」 1971年、東映東京制作所(制作所)関連事業室長の内田有作は、川崎市の郊外にあった細山スタジオを借り「東映生田スタジオ」(生田スタジオ)を設立しました。
 そしてこのバラック建ての倉庫のような撮影所から、日本のテレビ史に残る大ヒットシリーズ「仮面ライダー」や「スーパー戦隊」シリーズの先駆けとなった『秘密戦隊ゴレンジャー』が誕生します。

 ま

もっとみる
『快傑ライオン丸(`72)』と九条亜希子

『快傑ライオン丸(`72)』と九条亜希子

 昨夜『快傑ライオン丸』の第1話を観てたら、出来が良くてついついスペクトルマン・・・じゃなかった、成川哲夫がゲスト出演する第3話まで一気してしまった。
 やはりこの作品、特撮時代劇としては群を抜いて出来が良い。先ず展開にダルさがない。第1話はそれこそジェットコースターの様な展開で、戦国乱世とい時代背景を簡潔に描くと、返す刀で魔王ゴースンが主人公たちに差し向けて放った刺客との戦闘。
 苦戦の末にそし

もっとみる
ぼくが『シン・ウルトラマン』を面白いと思った理由

ぼくが『シン・ウルトラマン』を面白いと思った理由

『シン・ウルトラマン』を見てきた。そして、とても面白かった。その面白かった理由を、ほぼネタバレなしで書いてみたい。

庵野秀明さんは、1966年に放映された元の『ウルトラマン』について、「なぜ面白かったのか?」を考え、分析し、理解した、おそらく世界一の人であると思う。ぼくは、そんな庵野さんの「『ウルトラマン』の考えや分析、理解したことを信頼している。もっと言うと好きだし、知りたい。

そして『シン

もっとみる
ウルトラマンの世界観、設定、デザインについて触れる

ウルトラマンの世界観、設定、デザインについて触れる

ウルトラマンは小学生の時に卒業して以来、ほぼ向き合ってきませんでしたが、『シン・ウルトラマン』の公開に合わせて、今日から向き合っています。

ほぼ日の學校の「2歳から200歳までのウルトラマンの島」に、今日から「ほぼ初めての人のためのウルトラマン学」という講座が公開されました。
初学者によさげなタイトルですね。まずはここから始めたいと思います。

映画評論、編集者で、「ウルトラマン アーカイブス」

もっとみる
青年が夢見た世界

青年が夢見た世界

本日、1月25日は円谷英二監督の命日だそうです。
それに先立ち、土曜日(22日)に円谷英二監督にまつわる、幻の映画を鑑賞してきました。

かぐや姫東京で「円谷英二展」が開かれた際にも上映されたようですが、このアーカイブ版は、円谷英二展でも少しだけ鑑賞していました。

ただ、ダイジェスト版のダイジェストの5分前後の映像だったので、本当に断片的なものだったのです。

かぐや姫は、中学校の古典でも最初に

もっとみる
円谷英二展~in 須賀川

円谷英二展~in 須賀川

フォロワー様のお一人である「夢乃玉堂」さまの記事を拝読したときから、ぜひ見たいと思っていた展示に足を運んでまいりました。

夢乃玉堂さまが足を運ばれたのは8/17~11/23まで開催されていた「国立映画アーカイブ展示室」で行われていたものです。
一方、私が見てきたのは12/18~1/30まで開催されている、須賀川文化センターでの展示です。

2021年は円谷監督の生誕120年ということで、地元に里

もっとみる
「空駆ける特撮の神様」・・・円谷英二展を観る。

「空駆ける特撮の神様」・・・円谷英二展を観る。

今年はゴジラなどで知られる特撮の神様・円谷英二氏の
生誕120年に当たるらしい。

それに合わせて、国立映画アーカイブ(東京・京橋)で
「円谷英二展」が開催されている。

カメラアシスタント時代の脚本やスチール写真を中心に
特撮だけでない氏の映画人としての活動に
焦点が当てられている。

特に、2015年にイギリスで発見された「かぐや姫」
(1935年公開)は、興味深い。
日本にはフィルムが現存せ

もっとみる
石巻出身の俳優小松さん 門田ヒロミついに〝変身〟 仮面ライダーデモンズに

石巻出身の俳優小松さん 門田ヒロミついに〝変身〟 仮面ライダーデモンズに

 「仮面ライダーリバイス」(東日本放送、日曜午前9時)に出演している石巻市出身の俳優、小松準弥さん(27)が17日放送の第7話で、ついに仮面ライダーに「変身」。少年時代から20年越しの夢を実現させた。

 政府機関フェニックスの隊員門田ヒロミ役の小松さんは、放送が始まって20分すぎ、意を決して「変身」の声を発した。クモの糸のようなデザインが施された姿(仮面ライダーデモンズ)。正体不明の黒いライダー

もっとみる
石巻出身俳優、小松準弥さん 「仮面ライダーリバイス」に出演

石巻出身俳優、小松準弥さん 「仮面ライダーリバイス」に出演

「1号」との握手が僕を変えた
原点は石ノ森萬画館の開館日

 日本の漫画史に大きな足跡を残した漫画家石ノ森章太郎さん=登米市出身=の代表作「仮面ライダー」の生誕50周年記念作品「仮面ライダーリバイス」(テレビ朝日系、日曜午前9時)に、石巻市出身の俳優、小松準弥さん(27)が起用されている。20年前、石ノ森萬画館の開館イベントで、仮面ライダー1号を演じた藤岡弘さんに握手してもらった少年が長年の夢を果

もっとみる
33年前は怪人でした!

33年前は怪人でした!

はい、生まれました!!
仮面ライダーBLACK 第38話【公式】東映特撮YouTube Official

33年前、わたしは侍女怪人カーラとして昭和ライダーの舞台に存在していました。
今回の第38話は紹介シーンが配信されました!

東映大泉撮影所のゴルゴムアジトのセット前で、ゴールドのコスチュームに身を包み登場シーンの撮影。
ご視聴いただいた方は分かると思いますが、この短い数秒が数時間へ及ぶ展

もっとみる
プロフェッショナルの矜持①~須賀川特撮アーカイブセンター訪問記

プロフェッショナルの矜持①~須賀川特撮アーカイブセンター訪問記

訪問してから既に1ヶ月以上経ってしまい(訪問したのは11月6日、7日)、一部の写真の季節感がすっかりずれてしまっているのは、否めません😅
ですがせっかく撮影してきたので、そのまま利用したいと思います。
そんなわけで、須賀川市の「特撮アーカイブセンター」について、記事にしてみました。

https://s-tokusatsu.jp/

田舎道をサイクリング例によって、交通手段は自転車です。
いつも

もっとみる
真剣勝負

真剣勝負

最近、色々思うところはあるんです。
ただ、既に「サイト運営をしているメディア」「ライター」を名乗る人が、なぜnoteで無料でやっているのか。

別の方も仰っていたけれど、それは自分の作品を「幅広く知ってもらうため」。

クライアントワークと違うのは、「圧倒的な自由度」。
これに尽きます。

だからといって、「タダだから、私の好きに利用させてよ」というのは、違うかな。
値段に関わらず、プロが作品と向

もっとみる
非ヒーローの特撮作品の可能性について | GO AHEAD -僕の描く夢- 第280回

非ヒーローの特撮作品の可能性について | GO AHEAD -僕の描く夢- 第280回

 みなさんは、特撮ってどんなイメージですか?
 仮面ライダー、スーパー戦隊、ウルトラマン、ゴジラ、スター・ウォーズ、マーベルヒーローなどなど、人の数だけ作品のイメージは変わってくるかもしれません。
 今日、私が考えたいのは、「ヒーローのいない特撮作品は今後成立するのか?」ということです。現在日本では「特撮=変身ヒーロー」という図式が確立されていますが、過去にはヒーローのいない特撮作品も製作されまし

もっとみる