夏模様へと向かう人生の解れ | 20世紀生まれの青春百景 #91
高校を卒業してから、叱られることが減った。それと同時に、人間関係によそよそしさを感じるようになった。他人に対して、本音で話せないようになって、いつしか他人と話すこと自体も減り、わたしから声をかける機会が一週間でも数えるほどにまで少なくなった。
こうして歪に変貌した人間関係は、あらゆる業を抱え込んだままに破綻していく。やさしさも、きびしさも、すべてが通り過ぎた後に、相手は何もかもを決めてから、三行半を突きつけられる。もはや戻る術はなく、去っていくのを見送るしかない。最後に