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【展示作品紹介④】妻(しづさん)がモデルに!?長谷川潾二郎「梅雨曇り」
今回紹介する「梅雨曇り」は1984年(潾二郎80歳)の作品です。
晩年の潾二郎は歩行困難のため、ほとんど外出せずアトリエで静物画を描く日々でした。そんな中、アトリエから見える景色を描いたのがこの作品です。
この青いスカートをはいた女性はじつは奥さまのしづさんです。
「曲り角」(※のちに梅雨曇りにタイトル変更)の点景人物の少女、しづ子を参考に。七十才が十五才になるのは難しいと言う
しづさんに言わ
函館美術館「長谷川潾二郎とその兄弟~越境する表現者たち~」あすまで!
函館美術館で4月から開催している常設展「長谷川潾二郎とその兄弟~越境する表現者たち~」はついに明日が最終日です。もし、滑り込める方がいらっしゃれば、ぜひ!!とっても刺激的で楽しい展覧会でした。
長谷川四兄弟の展覧会ですので、長男・海太郎(ビリー)〈作家〉、次男・潾二郎(ジミー)〈画家・作家〉、三男・濬(スタンリー)〈作家・翻訳家〉、四男・四郎(アーサー)〈作家・翻訳家〉の作品を網羅しています。※
【展示作品紹介③】13年かけて完成。作家こだわりの「柚子の木」展示します。
みなさん、こんばんは。
2024年9月開催「生誕120年 長谷川潾二郎展『ひっそりと、ささやかに。あの日の先に』」では、潾二郎の「現物を前にしないと描かない(描けない)」制作姿勢を語る上で欠かせない「柚子の木」(1970~1983年)も展示します。
長谷川潾二郎といえば片方の髭のない「猫」が人気ですが、いやいや、この「柚子の木」のエピソードも相当にすばらしいです。求龍堂から発売されている画文集「
【速報】展示作品が1点追加になります(27作品になります)
生誕120年 長谷川潾二郎展「ひっそりと、ささやかに。あの日の先に」では個人蔵の作品26点を展示します、と前からお伝えしてきましたが、幸運
なことに一点追加になり、27作品になります。
今回紹介する「フライパンのある静物」(1962)は、1979年頃の「静物(フライパンと卵)」(平松洋子著「忘れない味「食べる」をめぐる27篇」の表紙にもなっています)と画題は似ていますが、背景や敷物の色が異なり
タイトルのお話②【生誕120年 長谷川潾二郎展 ~ひっそりと、ささやかに。あの日の先に】
実は、今回の展覧会は、私が所蔵している4作品と他のコレクターさんからお借りする22作品、計26作品を展示します。
この点、今まではっきり書いていなくてすみません。4月のプレビュー展でも、私が26点持っていると驚かれた方がいらっしゃったので、誤解を与えてしまっていたんだと思います。ごめんなさい。
大きく、力強く、たいへん心のこもったご協力をいただいて、9月の展覧会を開催できる運びとなっています。
タイトルのお話①【生誕120年 長谷川潾二郎展 ~ひっそりと、ささやかに。あの日の先に】
前回、
「生誕120年 長谷川潾二郎展 銀座のギャラリーで開催します。
この機会にぜひ潾二郎の風景画・静物画に触れてください。
R6.9.22~9.30入場無料」
という記事を書きました。
今回は、この「ひっそりと、ささやかに。あの日の先に」という副題についてお伝えします。
展覧会のタイトルを考えるにあたり、過去の図録類をもう一度読み返していました。すると、「夢人館4 長谷川潾二郎」(岩崎美術社
函館美術館 2024.4.27(土)~2024.7.4(木)生誕120年 長谷川潾二郎とその兄弟~越境する表現者たち~
長谷川潾二郎生誕の地、函館で、生誕120年を記念した展覧会が本日から開催されます。
常設展ですので、ぜひ気軽に足を運んでみてください。
長谷川潾二郎は男4人、女1人の5人兄弟の次男で、その4兄弟がとにかく個性的です。
長男の海太郎は、林不忘の名前で小説「丹下左膳」を、谷譲次名ではアメリカルポ「めりけんじゃっぷ」を世に出した大人気作家。
三男の濬(しゅん)は、戦時中は満州映画協会で働き、帰国後ロシ
生誕120年 長谷川潾二郎展 銀座のギャラリーで開催します。この機会にぜひ風景画・静物画に触れてください。R6.9.22~9.30入場無料
2024年 長谷川潾二郎生誕120年を祝うイベントを何かしたい、したいと思っていましたが、実現できる運びとなりました。
入場無料 個人蔵の作品26点を展示します(すべて非売)。
正直、展覧会なんてしたことなく不安ばかりですが、心のこもった後ろ立てお力添えをいただき、最終日まで全力で努力します。
半年後ですが、どうかご来場ください。後悔させません!
生誕120年 長谷川潾二郎展 ~ひっそりと、ささ
長谷川潾二郎の風景画とは
2024年は長谷川潾二郎生誕120年ということで、潾二郎の魅力について綴っています。
潾二郎の作品で一番有名なのは、宮城県美術館の「猫」ですが、晩年の静物画もかなり人気があります。
しかし今回お伝えしたいのは、風景画。
潾二郎が描いた森や緑豊かな風景画をじっと見つめてから、ふと顔をあげて実際の景色を眺めると、目の前の緑の様子が潾二郎が描いた木々と全くおなじでびっくりします。ぜひ、試してみてくださ