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昭和の洋画家・長谷川潾二郎(はせがわりんじろう・1904年~1988年)の作品が好きで…

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昭和の洋画家・長谷川潾二郎(はせがわりんじろう・1904年~1988年)の作品が好きです。 生誕120年長谷川潾二郎展~ひっそりと、ささやかに。あの日の先に 2024年9月22日(日・祝)~9月30日(月)銀座・鈴木美術画廊にて、 個人蔵26作品を展示します(非売)。入場無料。

最近の記事

函館美術館 2024.4.27(土)~2024.7.4(木)生誕120年 長谷川潾二郎とその兄弟~越境する表現者たち~

長谷川潾二郎生誕の地、函館で、生誕120年を記念した展覧会が本日から開催されます。 常設展ですので、ぜひ気軽に足を運んでみてください。 長谷川潾二郎は男4人、女1人の5人兄弟の次男で、その4兄弟がとにかく個性的です。 長男の海太郎は、林不忘の名前で小説「丹下左膳」を、谷譲次名ではアメリカルポ「めりけんじゃっぷ」を世に出した大人気作家。 三男の濬(しゅん)は、戦時中は満州映画協会で働き、帰国後ロシア文学「偉大なる王」の翻訳を行い、自身もエッセイ、詩を執筆。「ドン・コサック合唱

    • 生誕120年 長谷川潾二郎展 プレビュー(4/16~4/27)

      • 生誕120年 長谷川潾二郎展 銀座のギャラリーで開催します。この機会にぜひ風景画・静物画に触れてください。R6.9.22~9.30入場無料

        2024年 長谷川潾二郎生誕120年を祝うイベントを何かしたい、したいと思っていましたが、実現できる運びとなりました。 入場無料 個人蔵の作品26点を展示します(すべて非売)。 正直、展覧会なんてしたことなく不安ばかりですが、心のこもった後ろ立てお力添えをいただき、最終日まで全力で努力します。 半年後ですが、どうかご来場ください。後悔させません! 生誕120年 長谷川潾二郎展 ~ひっそりと、ささやかに。あの日の先に 会期:2024年9月22日(日・祝)~9月30日(月) 

        • 潾二郎のことば

          2024年は長谷川潾二郎生誕120年ということで、私が感じている長谷川潾二郎の魅力について書いていきます。 潾二郎は膨大な文章を残しているそうで、1978~1979の制作日誌の内容が、夢人館4長谷川谷川潾二郎 岩崎美術社の中に記載されています。 彼のことばは、ひたむきな生きざまそのもののように感じます。 四月  いよいよ四月。仕事の季節。これから大馬力を出さなくてはならない。いそがず、あせらず、たとえ少しでも着実に進めて行くこと。  今まで描いた画を、過去の絵を、全部忘れ

        函館美術館 2024.4.27(土)~2024.7.4(木)生誕120年 長谷川潾二郎とその兄弟~越境する表現者たち~

        • 生誕120年 長谷川潾二郎展 プレビュー(4/16~4/27)

        • 生誕120年 長谷川潾二郎展 銀座のギャラリーで開催します。この機会にぜひ風景画・静物画に触れてください。R6.9.22~9.30入場無料

        • 潾二郎のことば

          長谷川潾二郎の風景画とは

          2024年は長谷川潾二郎生誕120年ということで、潾二郎の魅力について綴っています。 潾二郎の作品で一番有名なのは、宮城県美術館の「猫」ですが、晩年の静物画もかなり人気があります。 しかし今回お伝えしたいのは、風景画。 潾二郎が描いた森や緑豊かな風景画をじっと見つめてから、ふと顔をあげて実際の景色を眺めると、目の前の緑の様子が潾二郎が描いた木々と全くおなじでびっくりします。ぜひ、試してみてください。 木々のフォルムを初めてきちんと意識できた気がしますよ。

          長谷川潾二郎の風景画とは

          長谷川潾二郎に魅せられたひと①洲之内徹

          2024年は長谷川潾二郎生誕120年ということで、私が感じている長谷川潾二郎の魅力について書いていきます。 長谷川潾二郎は遅筆で寡作の画家として知られていますが、誰もが知っている画家ではありません。しかしその一方、熱狂的なファンもいました。 その筆頭で、最も有名なのが洲之内徹(1913ー1987)。 洲之内徹は、美術エッセイストで画廊経営者。著書「気まぐれ美術館」シリーズは、美術愛好家(特に60代以上)の必読書というレジェンドです。画廊を営んでいながら、自分が気に入った絵は

          長谷川潾二郎に魅せられたひと①洲之内徹

          長谷川潾二郎は生涯現役だった!

          この葡萄の画は、潾二郎79歳のときの作品です。 なんたるみずみずしさ。粒のひとつひとつに張りがあり、 なんともおいしそうです。葡萄の甘い香りが漂ってくる感じ、いいですね。 この作品について、線が甘い、という人も実はいるのですが、 背景と葡萄、陰影がほんのわずかに溶け合い、幻想的だと感じます。 潾二郎は、84歳の1988年1月27日、夕食後、入浴中に脳内出血で 倒れ、翌28日になくなりました。 ですから、遅筆で寡作の画家ではあるものの、亡くなる前日まで作品を描き続けた画家だっ

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          装丁家も大好き!?長谷川潾二郎

          2024年の生誕120年に向けて長谷川潾二郎の魅力について書いていきます。 潾二郎について、いろいろ調べていたところ、代表作の「猫」以外の作品も書籍の装丁に数多く使用されていることがわかり、胸キュンしました笑 選ばれている絵は、日常の匂いがする作品ばかり。 潾二郎の静謐で丁寧な筆致が、作品の世界観に合致しているんだと想像します。 紙袋の絵は玄人好みなんですね。芸術度が高い。 表紙で作品の内容を想像する。読みたい!読まなくては! 装丁家のお話も伺いたいです。 ◎「地の鳥 海の

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          長谷川潾二郎、あらわる

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