りんこ

昭和の洋画家・長谷川潾二郎(はせがわりんじろう・1904年~1988年)の作品が好きで…

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昭和の洋画家・長谷川潾二郎(はせがわりんじろう・1904年~1988年)の作品が好きです。 2024年9月22日(日・祝)~9月30日(月)銀座・鈴木美術画廊にて、入場無料 「生誕120年長谷川潾二郎展~ひっそりと、ささやかに。あの日の先に」 個人蔵27作品を展示します(非売)

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鈴木美術画廊のおはなし

「生誕120年 長谷川潾二郎展~ひっそりと、ささやかに。あの日の先に」 会期:2024年9月22日(日・祝)~9月30日(月)  開幕まで2か月あまりの本日、会場となる鈴木美術画廊の地図が入ったDMが完成しました。  鈴木美術画廊は、東京メトロ有楽町線・銀座1丁目駅から徒歩3分という大変利便性のよい場所にあります。銀座、隣接する京橋は日本で最も画廊が多い地区(個人体感)。そして、この界隈はお洒落な店構えが多いのですが、鈴木美術画廊もスタイリッシュです。  会場探しは今年2

    • 長谷川潾二郎 代表作「猫」

      長谷川潾二郎の名前は知らなくても、この画は見たことある、という方もいらっしゃると思います。文字通り、潾二郎の代表作「猫」(1966)です。 微笑んでいるような、気持ちよく眠っているタロー(猫の名)のすがたは、見飽きることなく、ただただ幸福な気持ちになります。これが「世界一幸せな猫」と言われる所以と思われます。 2024年9月22日(日・祝)~30日(月)の展覧会では個人蔵の潾二郎作品27点をご紹介するので、この「猫」(宮城県美術館所蔵・洲之内コレクション※画像もHPからお

      • 【展示作品紹介④】妻(しづさん)がモデルに!?長谷川潾二郎「梅雨曇り」

        今回紹介する「梅雨曇り」は1984年(潾二郎80歳)の作品です。 晩年の潾二郎は歩行困難のため、ほとんど外出せずアトリエで静物画を描く日々でした。そんな中、アトリエから見える景色を描いたのがこの作品です。 この青いスカートをはいた女性はじつは奥さまのしづさんです。 「曲り角」(※のちに梅雨曇りにタイトル変更)の点景人物の少女、しづ子を参考に。七十才が十五才になるのは難しいと言う しづさんに言われたんでしょうか。微笑ましいです。このお二人、夫婦仲がすこぶる良く、潾二郎の日記

        • 函館美術館「長谷川潾二郎とその兄弟~越境する表現者たち~」あすまで!

          函館美術館で4月から開催している常設展「長谷川潾二郎とその兄弟~越境する表現者たち~」はついに明日が最終日です。もし、滑り込める方がいらっしゃれば、ぜひ!!とっても刺激的で楽しい展覧会でした。 長谷川四兄弟の展覧会ですので、長男・海太郎(ビリー)〈作家〉、次男・潾二郎(ジミー)〈画家・作家〉、三男・濬(スタンリー)〈作家・翻訳家〉、四男・四郎(アーサー)〈作家・翻訳家〉の作品を網羅しています。※カッコ内は海太郎がつけたミドルネーム この兄弟の作品、じつは耳にしたことあるも

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          薬害のない精神安定剤のような

           生誕120年 長谷川潾二郎展「ひっそりと、ささやかに。あの日の先に」開幕まで3か月となりました。  潾二郎の絵が好きすぎて、少しでも多くのひとに潾二郎の作品を実際に見てもらいたい、その一心で企画しました。    長谷川潾二郎の作品に出合ったのは、わたしが異業種へ転職してすぐの時でした。右も左も分からず、経験も実力もなく、用語も理解できない。まるで海外にいるかのような状況で、不安を抱えながら日々出社していました。  それが長谷川潾二郎の絵を見ていると、気持ちが落ち着き、「な

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          【展示作品紹介③】13年かけて完成。作家こだわりの「柚子の木」展示します。

          みなさん、こんばんは。 2024年9月開催「生誕120年 長谷川潾二郎展『ひっそりと、ささやかに。あの日の先に』」では、潾二郎の「現物を前にしないと描かない(描けない)」制作姿勢を語る上で欠かせない「柚子の木」(1970~1983年)も展示します。 長谷川潾二郎といえば片方の髭のない「猫」が人気ですが、いやいや、この「柚子の木」のエピソードも相当にすばらしいです。求龍堂から発売されている画文集「静かな奇譚」から一部を引用します。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 土につい

          【展示作品紹介③】13年かけて完成。作家こだわりの「柚子の木」展示します。

          【速報】展示作品が1点追加になります(27作品になります)

           生誕120年 長谷川潾二郎展「ひっそりと、ささやかに。あの日の先に」では個人蔵の作品26点を展示します、と前からお伝えしてきましたが、幸運 なことに一点追加になり、27作品になります。  今回紹介する「フライパンのある静物」(1962)は、1979年頃の「静物(フライパンと卵)」(平松洋子著「忘れない味「食べる」をめぐる27篇」の表紙にもなっています)と画題は似ていますが、背景や敷物の色が異なり、それだけで重厚感があります。ちなみにかの有名な「猫」は1961年作。このえんじ

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          タイトルのお話②【生誕120年 長谷川潾二郎展 ~ひっそりと、ささやかに。あの日の先に】

           実は、今回の展覧会は、私が所蔵している4作品と他のコレクターさんからお借りする22作品、計26作品を展示します。 この点、今まではっきり書いていなくてすみません。4月のプレビュー展でも、私が26点持っていると驚かれた方がいらっしゃったので、誤解を与えてしまっていたんだと思います。ごめんなさい。  大きく、力強く、たいへん心のこもったご協力をいただいて、9月の展覧会を開催できる運びとなっています。ほんとうにありがとうございます。 ・・・・・・・・・・・・・・・  副題の「ひっ

          タイトルのお話②【生誕120年 長谷川潾二郎展 ~ひっそりと、ささやかに。あの日の先に】

          展示作品紹介②池畔(京都下鴨神社境内)1936年

           生誕120年 長谷川潾二郎展「ひっそりと、ささやかに。あの日の先に」の作品の多くは、2010年に開催された長谷川潾二郎展で展示されています。  この作品、葉の一枚一枚の表情が異なります。光が当たっているところ、葉が茂って陰になっているところ。手前は鮮明に、奥に行くにつれ暗く。幹の手触りも伝わってくるようです。きっと、ごつごつしつつもしっとりしているのでしょう。 潾二郎は日記に、『新緑は、色そのものの美・色彩の対象、新鮮な形、明瞭でデリケートなボリュームの美、それらが集まっ

          展示作品紹介②池畔(京都下鴨神社境内)1936年

          展示作品紹介①デッサン(巴里にて)1931年

           生誕120年 長谷川潾二郎展「ひっそりと、ささやかに。あの日の先に」の作品の多くは、2010年に開催された長谷川潾二郎展で展示されています。このパリ滞在中に描いたデッサン作品もそうです。  この作品、なんだかかわいいですよね。 この子は、なにをしているんでしょう?ごみ箱にごみをすてているのかな?それとも水飲み場で水を飲もうとしているのかな? デッサンも丁寧で、見ていると穏やかな気持ちになります。  潾二郎はパリ滞在の1年間、精力的に絵を描いていますが、エッフェル塔やマルシェ

          展示作品紹介①デッサン(巴里にて)1931年

          タイトルのお話①【生誕120年 長谷川潾二郎展 ~ひっそりと、ささやかに。あの日の先に】

          前回、 「生誕120年 長谷川潾二郎展 銀座のギャラリーで開催します。 この機会にぜひ潾二郎の風景画・静物画に触れてください。 R6.9.22~9.30入場無料」 という記事を書きました。 今回は、この「ひっそりと、ささやかに。あの日の先に」という副題についてお伝えします。 展覧会のタイトルを考えるにあたり、過去の図録類をもう一度読み返していました。すると、「夢人館4 長谷川潾二郎」(岩崎美術社)掲載の洲之内徹・現代画廊案内状の抜粋に潾二郎の展覧会への思いが記されていました

          タイトルのお話①【生誕120年 長谷川潾二郎展 ~ひっそりと、ささやかに。あの日の先に】

          函館美術館 2024.4.27(土)~2024.7.4(木)生誕120年 長谷川潾二郎とその兄弟~越境する表現者たち~

          長谷川潾二郎生誕の地、函館で、生誕120年を記念した展覧会が本日から開催されます。 常設展ですので、ぜひ気軽に足を運んでみてください。 長谷川潾二郎は男4人、女1人の5人兄弟の次男で、その4兄弟がとにかく個性的です。 長男の海太郎は、林不忘の名前で小説「丹下左膳」を、谷譲次名ではアメリカルポ「めりけんじゃっぷ」を世に出した大人気作家。 三男の濬(しゅん)は、戦時中は満州映画協会で働き、帰国後ロシア文学「偉大なる王」の翻訳を行い、自身もエッセイ、詩を執筆。「ドン・コサック合唱

          函館美術館 2024.4.27(土)~2024.7.4(木)生誕120年 長谷川潾二郎とその兄弟~越境する表現者たち~

          生誕120年 長谷川潾二郎展 プレビュー(4/16~4/27)

          生誕120年 長谷川潾二郎展 プレビュー(4/16~4/27)

          生誕120年 長谷川潾二郎展 銀座のギャラリーで開催します。この機会にぜひ風景画・静物画に触れてください。R6.9.22~9.30入場無料

          2024年 長谷川潾二郎生誕120年を祝うイベントを何かしたい、したいと思っていましたが、実現できる運びとなりました。 入場無料 個人蔵の作品26点を展示します(すべて非売)。 正直、展覧会なんてしたことなく不安ばかりですが、心のこもった後ろ立てお力添えをいただき、最終日まで全力で努力します。 半年後ですが、どうかご来場ください。後悔させません! 生誕120年 長谷川潾二郎展 ~ひっそりと、ささやかに。あの日の先に 会期:2024年9月22日(日・祝)~9月30日(月) 

          生誕120年 長谷川潾二郎展 銀座のギャラリーで開催します。この機会にぜひ風景画・静物画に触れてください。R6.9.22~9.30入場無料

          潾二郎のことば

          2024年は長谷川潾二郎生誕120年ということで、私が感じている長谷川潾二郎の魅力について書いていきます。 潾二郎は膨大な文章を残しているそうで、1978~1979の制作日誌の内容が、夢人館4長谷川谷川潾二郎 岩崎美術社の中に記載されています。 彼のことばは、ひたむきな生きざまそのもののように感じます。 四月  いよいよ四月。仕事の季節。これから大馬力を出さなくてはならない。いそがず、あせらず、たとえ少しでも着実に進めて行くこと。  今まで描いた画を、過去の絵を、全部忘れ

          潾二郎のことば

          長谷川潾二郎の風景画とは

          2024年は長谷川潾二郎生誕120年ということで、潾二郎の魅力について綴っています。 潾二郎の作品で一番有名なのは、宮城県美術館の「猫」ですが、晩年の静物画もかなり人気があります。 しかし今回お伝えしたいのは、風景画。 潾二郎が描いた森や緑豊かな風景画をじっと見つめてから、ふと顔をあげて実際の景色を眺めると、目の前の緑の様子が潾二郎が描いた木々と全くおなじでびっくりします。ぜひ、試してみてください。 木々のフォルムを初めてきちんと意識できた気がしますよ。

          長谷川潾二郎の風景画とは