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ダイバーシティとわたし

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障害のある人、高齢の人、LGBTの人など、多様な人たちについて考えたり、一緒に過ごしたりしたことに関する記事です。
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【読書日記】 「知的障害と発達障害の子どもたち」を読み、「ゆっくり」について深く考えた

【読書日記】 「知的障害と発達障害の子どもたち」を読み、「ゆっくり」について深く考えた

 私が「師」として尊敬している本田秀夫先生(精神科医)の最新の著書です。

 本田先生のSNSで、出版の予告があり、すぐにAmazonで予約しました。
家に届くのが楽しみで、届くとすぐに読み始めるくらい、「待ってました!」の内容の著書だったのです。

 「知的障害とは」「発達障害とは」について、非常にわかりやすい文章で書かれていました。
 私は、障害のある子どもさんの保護者さんとお話しする時に、ど

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新聞記事「ダウン症の娘 成長を見守る道場」を読む

新聞記事「ダウン症の娘 成長を見守る道場」を読む

2024年2月17日(土)の朝日新聞朝刊のスポーツ欄。
スポーツ×障害児療育 インタビューが掲載されていました。
柔道アテネ五輪「金」パリ五輪男子監督 鈴木桂治さんが、自分の道場をオープンし、障害児の発達支援も視野に入れた取り組みを始められたということです。

2022年に4番目の子どもさんが生まれ、ダウン症があることがわかってから、「彼女が幸せに歩んでいくには何が必要か。親としてどんな準備が必要

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【新聞記事】 「論の芽 わかりづらいカタカナ語 なぜ使うの」を読む

【新聞記事】 「論の芽 わかりづらいカタカナ語 なぜ使うの」を読む

2024年2月2日(金)の朝日新聞に、社会言語学者の井上逸兵さんのお話が掲載されていました。

「わかりづらいカタカナ語」・・・・普段から私も困っていたことです。わからないカタカナ語はググったり、ウィキペディアで調べたりします。
一度調べてもなかなか記憶に留まらず、同じ言葉を再び調べることもあります。
ほんと、わかりづらい・・・・

井上さんのお話の中で二つのことが印象に残りました。

一つは次の

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【読書日記】 「すずちゃんののうみそ」を読む

【読書日記】 「すずちゃんののうみそ」を読む

これは絵本です。
副題に「自閉症スペクトラム(ASD)のすずちゃんのママからのてがみ」とあります。
自閉症スペクトラム症のあるすずちゃんは、保育園で障害のない子どもたちと充実した生活を送りました。すずちゃんが卒園する際に、そのお礼としてお母様が「すずちゃんののうみそ」という紙芝居を作成し、それが絵本化されたものです。

絵本の前半は、自閉症スペクトラムの特徴が具体的な姿で描かれています。また、その

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【読書日記】 「サイボーグ時代」を読む

【読書日記】 「サイボーグ時代」を読む

分身ロボットOrihimeを開発し、DAWNという分身ロボットカフェを実験的に運用しているオリィ研究所の吉藤オリィさんの著書。彼のスタイルに惹かれています。

初版:2019年2月
発行元:きずな出版
著者:吉藤オリィ
内容:いま、メディアでもっとも注目される「ロボット界の若き鬼才」が初めて語る人間とメカが高度に融合し、リアルとネットの境界線が消える、来るべき未来の全容とは?
ガラケーからスマート

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分身ロボットカフェDAWN in Kyotoに行った

分身ロボットカフェDAWN in Kyotoに行った

「分身ロボットカフェDAWN ver.β」とは、株式会社オリイ研究所が主催・運営する、ALSなどの難病や重度障害で外出困難な人々が、分身ロボット「OriHime」「Orihime-D」を遠隔操作し、”OriHimeパイロット”として働く実験カフェです。

2021年に東京・日本橋で常設実験店がオープンしました。
私は2022年に訪れ、非常に刺激を受けたのでした。
その時は、「なおきさん」というテレ

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【アート日記】 ”みかた”の多い美術館展 へ行く

【アート日記】 ”みかた”の多い美術館展 へ行く

 滋賀県立美術館で「”みかた”の多い美術館展」の企画展をしています。先日、初めてパンフレットを見た時、「私がぜひいくべき企画展だ」と思い、昨日行ってきました。

 障害のある人、日本語を母国語としない人、小さな子どもといったいろいろな人たちが自分なりの表現をし、鑑賞できることをミッションにしている企画展です。
まさに、私が以前から仕事上で目指していることです。

 最近、私は、勤務する特別支援学校

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新聞投稿 「読書バリアフリー」って? を読む

新聞投稿 「読書バリアフリー」って? を読む

某朝刊の2023年9月2日(土)の「オピニオン&フォーラム」に、編集部からの記事が掲載されていました。

「読書バリアフリー」って? 困難ある人救う 紙以外の選択肢

という見出しでした。
先日芥川賞を受賞した「ハンチバック」の次の一節が引用されていました。

これら5つの健常性は、わたしにとってはどれも当たり前のようにしていることです。
しかし、これらのうち一つでも欠けると、好きな読書がしづらく

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【アート日記】 東京都美術館へ行った。「都美館ファン」になった。

【アート日記】 東京都美術館へ行った。「都美館ファン」になった。

夏の休暇中に、「恒例の東京アート巡りプラスα」を2泊3日でしてきました。
毎回思うのですが、東京は知的で刺激的で魅力たっぷりな場所です。
盛りだくさんな3日間でした。
中でも印象的だった所の一つに、東京都美術館があります。

今回の都美館の目的今回の東京アート巡りの1番の目的が都美館の「マティス展」でした。
パリの国立近代美術館の長期改修にあたり、収蔵作品が一挙に来日したのです。
巡回展がないため

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【読書日記】 「奇跡のフォント 教科書を読めない子どもを知って UDデジタル教科書体開発物語」を読む

【読書日記】 「奇跡のフォント 教科書を読めない子どもを知って UDデジタル教科書体開発物語」を読む

以前からフォントには関心があり、オンラインやテレビ番組で著者が語られているを拝見し、共感共鳴していたのでした。

初版:2023年4月6日
発行元:株式会社 時事通信社
著者:高田 裕美
内容:読み書き障害でも読みやすいフォントが生まれるまでのノンフィクション!  (Amazonより)

「奇跡のフォント」の本当の意味最初にこの本のタイトルを見た時、「UDデジタル教科書体を使用することで、これまで

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へラルボニーの「異彩の百貨店」へ行った

へラルボニーの「異彩の百貨店」へ行った

東京日本橋三越本店で期間限定で出店されているへラルボニーの「異彩の百貨店」へ行ってきました。

へラルボニーについてはこちら。↓

以前から、へラルボニーのミッションや活動について刺激を受け、ファンになっていたのです。そこで読んだ本はこちら。↓

デザイン、アート、起業、知的障害、双子といった、私にとってのキーワードがならびます。

実物を見て感動した。まるで美術館にいるよう以前から、へラルボニー

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新聞の読者投稿「美術館 気がねなく楽しみたい」を読んで

新聞の読者投稿「美術館 気がねなく楽しみたい」を読んで

某新聞朝刊6月1日の読者投稿「声 Voice」の記事を読みました。

「美術館 気がねなく楽しみたい」というタイトル。
障害のある小学生の娘さんは絵を描くことが好きで、展覧会に行くと刺激を受けられるそう。
美術館といえば、列に並んだり、作品の前には人だかりができていたり、また、静かにすることを求められていたりなどから、美術館へ行くことはハードルの高さを感じるということです。

人は、障害のあるなし

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【読書日記】 「五感の力でバリアをこえる わかりやすさ・ここちよさの追求」を読む

【読書日記】 「五感の力でバリアをこえる わかりやすさ・ここちよさの追求」を読む

障害のある人との関わりにおいてヒントになりそうだと思い、読みました。

第一刷:2009年3月20日
発行元:有限会社 読書工房
著者:成松 一郎
内容:できないをできるに変える、感覚の力。五感のうち、日ごろあまり意識することのない感覚のおもしろさを紹介。(amazonより)

障害について、ちょっと異なる視点から書かれているタイトルから少し変わっていますよね。
私の興味・関心にズバリ当てはまるキ

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【読書日記】 「ともだちがほしかったこいぬ」を読む

【読書日記】 「ともだちがほしかったこいぬ」を読む

以前、NHKの「スイッチインタビュー」に、著者の奈良美智さんと俳優の佐藤健さんが出演しておられ、お話が大変面白く、興味をもち、読んでみました。

第一刷:1999年11月18日
発行元:株式会社マガジンハウス
著者:奈良 美智
内容:世界的アーティストとして人々を魅了する奈良美智がドイツ・ケルン滞在中の1999年に作品集として発表した絵本がこの「ともだちがほしかったこいぬ」。(amazonより)

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