新聞の読者投稿「美術館 気がねなく楽しみたい」を読んで
某新聞朝刊6月1日の読者投稿「声 Voice」の記事を読みました。
「美術館 気がねなく楽しみたい」というタイトル。
障害のある小学生の娘さんは絵を描くことが好きで、展覧会に行くと刺激を受けられるそう。
美術館といえば、列に並んだり、作品の前には人だかりができていたり、また、静かにすることを求められていたりなどから、美術館へ行くことはハードルの高さを感じるということです。
人は、障害のあるなしに関わらず、美術作品や美術館という空間から様々なことを感じ、受け取ります。そしてそれが表現につながります。私は、そういったことを考えながら、日々、障害のある子どもたちの美術の授業を考えています。
投稿にある娘さんも、展覧会で刺激を受け、すぐにでも絵を描きたがるということです。すばらしいですね。
このような、よい刺激を受ける機会を増やしてほしいですね。
私のよく行く美術館では、障害のある人たちがのびのびと鑑賞できるように、休日を障害のある人たちに開放することがあるようです。ちょっとくらい大きな声を出しても、体を動かしてもみなさん合意の上で、安心でしょう。
ところで、開店前の1時間を、クワイエットアワーとし、店内の照明や音を抑える取り組みをしている店があります。
美術館も、開館日のある時間帯を、「日頃美術館のハードルが高くて行きにくい」と感じておられる人たちが鑑賞できるようにしてはどうでしょうか。
今は、鑑賞には予約が必要なところが増えていますので、そういったことは以前よりも設定しやすいと思います。
「障害のある人だけが別日に」よりも、「同じ日の別の時間帯に」という方が、人に優しい感じがします。
世の中、いろいろな人がいる、それが普通なのだから。
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