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【映画感想】燃ゆる女の肖像
えー、2020年最後の劇場鑑賞となりました。2020年は一年を通してバタバタしっ放しでしたが思ったより観れたかなと思っています。とにかく観た人の評判がとても良いセリーヌ・シアマ監督による画家とモデルのラブ・ストーリー『燃ゆる女の肖像』の感想です。
画面の美しさでいったら2020年No.1じゃないですかね(画面の汚さNo.1の『屋根裏の殺人鬼 フリッツ・ホンカ』と続けて観てみたいものです。映画表現
【映画感想】アンダードッグ 前・後編
前後編合わせて4時間36分。一気観しました。ダメなやつをとことんダメに描くことに関しては世界とは言わずとも、現状、間違いなく日本一だろうなと思っている武正晴監督(そして、脚本は足立紳さんで『百円の恋』のコンビですね。)の最新作『アンダードッグ』(負け犬という意味。)の感想です。
少し前に観た『本気のしるし』も4時間超えでしたし、個人的に映画館に長くいるのは苦ではないのですが、その熱量と登場人物の
【映画感想】佐々木、イン、マイマイン
ロックバンド"King Gnu"のMVに『THE HOLE』というのがあって、"男×男×女"の三角関係を描いた内容で、結構際どいラブシーンもあるし、バンドメンバー1秒も出て来ないし攻めてるMVだなと思っていたんです(恋愛というのをシビアに描いてるところがちょっと日本の感覚ではないというか、最近の韓国映画の攻め方に近いなと思いました。)。それを監督してたのが内山拓也監督なんですけど、2016年のPF
もっとみるMank / マンク
僕はいわゆるシネフィルではないので、自分の人生の中で自然と出会わなかった映画は観てないんですね(キューブリックやスピルバーグは全部観てるけど、ゴダールや小津安二郎は一本も観てないみたいな。)。なので、この映画のかなり重要な部分を担っている『市民ケーン』も未見だったんです(もちろん、これが映画史における傑作と言われてることは知ってました。)が、ただ、あの『セブン』の、『ゾディアック』の、『ソーシャル
もっとみる僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46
えー、僕は欅坂のファンでありまして、どのくらいのファンかと言われれば、ライターの中山洋平くんのnote(bossston cruizing mania・カシマエスヒロ、欅坂46を語る【前編】+【後編】)において臆面もなく欅愛を語るくらいにはファンなのですが(どうやって興味を持って行ったかなどについてはこちらに書かれてますので気になる方は是非ご一読ください。)、いわゆる確固たる推しメンがいて、ファン
もっとみるブルータル・ジャスティス
こうやって文字にしてみると益々B級スプラッターっぽいタイトルですね。これは監督の過去作が『トマホーク ガンマン vs 食人族』とか『デンジャラス・プリズン ー牢獄の-処刑人ー』だったってところから来てると思うんですけど。この邦題で小劇場のみで公開されていたら絶対観ることはなかったであろう S・クレイグ・ザラー監督、脚本、音楽の犯罪アクション映画『ブルータル・ジャスティス』の感想です(コロナ禍の中で
もっとみるディック・ロングはなぜ死んだのか?
『ハリー・ポッター』のダニエル・ラドクリフの死体が(主に)オナラで大活躍する(全く何を言ってるのか分からないと思いますが観たまま書いてます。)『スイス・アーミー・マン』のダニエル・シャイナート監督の長編第2弾。今回も死体と下ネタがキーワード。『ディック・ロングはなぜ死んだのか?』の感想です。
はい、ということで、もう僕大好きですこの映画。えー、監督の前作の『スイス・アーミー・マン』は難破して無人