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2021年8月の記事一覧
毎日読書メモ(91)派生本読書
過去日記から何冊かの本を拾いあげてみた。
(2013/8/30)
派生本読書の楽しみ。
岸惠子『わりなき恋』(幻冬舎、現在は幻冬舎文庫)を読んでいたら、主人公が旅行先に「槍の小輔」を持って行く、というエピソードが出てきて、調べてみたら浅田次郎『天切り松 闇がたり』(集英社文庫)というシリーズものの中の1編だったので、現在ぼちぼち読み進め中。たぶんこういうきっかけがなかったら読んでなかった本かも
毎日読書メモ(69)『金春屋ゴメス』(西條奈加)
前回の直木賞を『心淋し川』で受賞した西條奈加のデビュー作(第17回日本ファンタジーノベル大賞大賞受賞作)、『金春屋ゴメス』(新潮社、のち新潮文庫)の感想を発掘したので再掲。
西條奈加『金春屋ゴメス』(新潮社)の続きが気になって最後まで読んでしまう。いかにも、日本ファンタジーのベル大賞をとった、という感じの作品。現在と過去が交錯する、「江戸」と「日本」の物語。ミステリーでもある。(以下ネタバレ)現
毎日読書メモ(84)『ダーク』(桐野夏生)、『午前三時のルースター』(垣根涼介)、『All Small Things』(角田光代)
2006年5月~6月に読んだ本を、日記の中から掘り返してきた。記録することで読んだことを忘れないようにしたい、と思っているが、15年前の読書、殆ど記憶がないことを追認しているだけのような気もする。人は忘却の生き物だね。それでも読んだことのかけら位はわたしの中に残っているのではないかと信じて生きる。
桐野夏生『ダーク』(講談社、講談社文庫化されたときに上下分冊に):図書館で借りてきた桐野夏生『ダー
毎日読書メモ(82)『タピオカミルクティーで死にかけた土曜日の午後 40代女子叫んでもいいですか』(辛酸なめ子)
気軽に読んで、ハハハ、と笑いたいな、と思って、図書館で目に付いた辛酸なめ子『タピオカミルクティーで死にかけた土曜日の午後 40代女子叫んでもいいですか』(PHP)を借りてきた。タイトルと表紙のインパクト半端ない。テーブルの上に置いていたら家族がみんな食いついてきた。
今まであんまり辛酸なめ子って読んだことなくて、確か『女子校育ち』(ちくまプリマー新書)しか読んでないかも。しかし『女子校育ち』が代
毎日読書メモ(81)『不機嫌なメアリー・ポピンズ―イギリス小説と映画から読む「階級」』(新井潤美)
2006年6月の日記を読みながら、何日かかけて、新井潤美『機嫌なメアリー・ポピンズ―イギリス小説と映画から読む「階級」』(平凡社新書)(版元品切れの模様)を読んだときの断片的な感想を拾い集めてみる。
新井潤美『不機嫌なメアリー・ポピンズ―イギリス小説と映画から読む「階級」』(平凡社新書)を読み始める。イギリス社会に厳然と存在するクラス、というものが、文学及びそれを映像化した作品の中でどのように表