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三千世界への旅 縄文25 天武天皇と海の民
壬申の乱と大海人側の勝利
前回は白村江の敗戦から、中大兄皇子/天智天皇の唐に対する敵対的行動、天智の死について紹介しました。
そこから『日本書紀』の記事は、大友皇子・近江宮側の戦いの準備、危機を感じた大海人皇子の吉野脱出、不破関越えと美濃国での兵力集結、近江・奈良・吉備(今の岡山)などでの激戦、大海人側の勝利、天武天皇即位と続きます。
いわゆる壬申の乱です。
『日本書紀』の記述では、天智が
三千世界への旅 縄文16 生き残った世界観
精霊から神々へ
道具や食料調達手段から見た縄文時代と弥生時代の違いについてはすでに触れましたが、今度は価値観・世界観、信仰の面から、縄文時代と弥生時代の違いを考えてみましょう。
世界史では一般的に、狩猟採集の旧石器時代から農耕牧畜が開始された新石器時代への移行で、信仰や価値観・世界観に劇的な変化が起きたと考えます。
狩猟採集民は日々自然界のあらゆるものと接していて、そこから自分たちも自然界の