三千世界への旅 縄文22 海の民と弥生時代
「海民」の誕生
瀬川拓郎の『縄文の思想』などの本によると、縄文の漁民が専業の「海の民」「海民」になり、舟によるモノの輸送や文化・技術の伝播に関わるようになったのは、弥生時代以降のことですから、厳密に言うと彼らはもう縄文人ではないわけですが、それでもその起源が縄文時代にあることは、けっこう大事なんじゃないかと思います。
弥生時代に農耕社会が形成され、川から田畑に水を引く権利が、農耕民によって管理されるようになったことはすでに紹介しましたが、水が農業のために管理されるようにな