倭・ヤマト・日本24 女神・女王の必要性
創世神話のほころび
天から降り立った神々の子孫である天皇が、太古から支配してきた日本というフィクションを機能させるには、神話のストーリーにもっと工夫が必要だと、『記紀』の編纂チームは考えたようです。
天皇家の正統性を確保したいなら、天に神々がいて、彼らが地上の世界を創り、神々の子供たちが地上に降り立って、地上とそこに住む人々を支配するようになり、そこから代々の天皇の統治が始まったということにすればいいはずですし、半島の高句麗や新羅、百済の創世神話はそういうシンプルなものに