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【クラクラ夢日記】 雑誌に書いた記事が外交問題に発展する夢を見た

宙に浮かぶ3Dの校正紙


まばゆい光が差し込む編集室で原稿の最終チェックをやっていて、ライターとして校正に立ち会っている。

雑誌のページの巨大な3D画像が宙に浮いている。

他のライターが書いた原稿も区切りなしにつながっているし、三次元なので波打ったり丸まったりして読みづらい。
ホログラムみたいなものだから、修正したくても赤ペンで書き込むことができない。

文句を言っても編集者たちは自分のパソコンに集中していて見向きもしない。
次々校正紙が宙を飛んで部屋に入ってくるので、そのうち自分が書いたページを見失ってしまった。

編集長になんとかしてくれと言うと、「うるさいんだよお前は」と言われる。


戸籍の内容が間違っている


編集室に若い美人OLが急ぎ足でやってきて、
「〇〇さんのパスポートの戸籍が正しくない可能性があるという指摘がありました」と言う。

〇〇さんは有名なテレビ番組の司会者で、彼がスイスとフランスを旅した様子を僕が記事にまとめている。ただ、原稿にはパスポートの内容も戸籍も出てこない。

編集長にそう指摘すると、
「ライターふぜいが何を偉そうに意見してんだ」と不愉快そうに言う。「これは国家対国家の問題なんだよ」


「間に合わなければ戦争なんだから」


そのうち編集長より若いビジネスマンタイプの男がやってきて、編集者たちにあれこれ指示をし出す。会社の取締役か何からしい。

編集者たちは何を言われているのかわからない様子で口を開けたまま固まってしまう。編集長は急に老けだし、白髪頭の年寄りになって床に崩れ落ちる。

また美人OLがノートPCを抱えてやってきて、
「これは私のPCに入ってきたファイルですが、これを操作すればビザも戸籍も修正できるようです」と言う。
「とにかくやってみるしかないな。間に合わなければ戦争なんだから」とビジネスマンが言う。

彼はいつの間にかすごく太っていて、ビジネスマンというより恰幅のいいエリート官僚か政治家みたいに見える。
さっきから外務省や首相官邸と卓上電話で何やら話しているが、スピーカーモードになっているので、内容がまる聞こえだ。
それでも会話に出てくる専門用語が暗号らしく、何が話されているのか見当もつかない。


『インターナショナル』※を歌う老人たち


僕はうんざりして編集部を出る。

昭和初期のビルによくある大理石の廊下で、階段を降りていくと、踊り場にすっかり老け込んだ編集長がしゃがんでいる。
作業服を着た高齢の掃除夫が2人、酔っ払って編集長に抱きついている。

編集長は髪だけでなく眉毛まで真っ白で、能のお面か中国の仙人みたいに見える。
僕を見上げて照れ笑いしながら、しきりに腕を突き上げて、何かに抗議している。

掃除夫が変に若々しい声で『インターナショナル』を歌い出し、編集長もそれにつられて歌い出す。

僕も歌い出すんじゃないかと期待を込めてこちらを見てくるが、僕は古いタイプの左翼と一緒にされるのは嫌なので、その場を急いで立ち去る。


※ インターナショナルは、19世紀に組織された国際労働者協会。歌としての『インターナショナル』は国際的な労働運動のテーマソング。ソ連や共産党のオフィシャルソングにもなりましたが、旧左翼に反対する新左翼の人たちにも広く歌われていました。


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