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勉強の時間  自分を知る試み全編

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人や社会、民族や国家といったものを、人はどんなふうに見ているのか、どう考えているのか、なぜそういう見方・考え方をするのかといったことをあれこれ考えています。
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勉強の時間  自分を知る試み2

脳の中の爬虫類 人類の脳には、猿を含むほ乳類特有の部分のほかに、は虫類などとも共通してい…

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勉強の時間  自分を知る試み4

告発の弁証法と理性的な処方箋 人類が知恵・テクノロジーで他の生物を支配したり滅ぼしたりし…

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勉強の時間  自分を知る試み6

國分功一郎『中動態の世界』1 古代人の世界 世の中には理不尽なことがまかり通っていること…

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勉強の時間  自分を知る試み8

國分功一郎『中動態の世界』3 原始の意識世界 人類は先輩の動物や類人猿たちより、組織的に…

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勉強の時間 自分を知る試み10

國分功一郎『中動態の世界』5 人間か動物か 類的、集合的な意識と個人的な意識のちがいにつ…

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勉強の時間 自分を知る試み12

産業革命前の経済・社会革命 経済が生産と商取引の集合体だとすれば、規模の違いはあったとし…

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勉強の時間 自分を知る試み14

宗教としての科学 『帝国』でアントニオ・ネグリ/マイケル・ハートは、科学や合理性に基づいた考え方の提唱者として名高いデカルトの思想に、実は超越的な神が隠れているといった意味のことを言っています。 デカルトは人間の知性や意志それ自体を神から切り離して考え行動する生き方・やり方を、初めて体系的に提唱したとされていますが、アントニオ・ネグリ/マイケル・ハートによると、そこには一種のトリックがあったとのことです。 この本を僕は英語版の”Empire”と日本語訳の『帝国』の両方で

勉強の時間 自分を知る試み16

倫理的な問題なのか? こう書いてきて、またひとつ疑問が湧いてきました。これは倫理的な問題…

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勉強の時間 自分を知る試み18

『なぜ世界は存在しないのか』マルクス・ガブリエル3 「科学は全能」という幻想 マルクス・…

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勉強の時間  自分を知る試み20

古代と現代の支配 振り返れば、人類は狩猟採集社会から農耕社会に移行して以来、ずっとそうい…

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勉強の時間  自分を知る試み22

『サピエンス全史』の独善性 たとえば『サピエンス全史』は人類史全体を見渡して、わかりやす…

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勉強の時間  自分を知る試み24

ミュータントを生むもの 今の強権的な中国も、清朝の古い支配体制やその老朽化による混乱、退…

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勉強の時間  自分を知る試み26

機能以前の意識 近代的な機能からの説明でなく、原初の人間の意識を想像してみることは可能で…

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1年前
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勉強の時間  自分を知る試み28

経済の支配構造 近代の国民が生まれたとき、あるいは株式会社とか国家の官僚組織とか近代的な軍が生まれたとき、そこにはどんな力が働いて、どんな動きがあったんでしょうか? これまで科学的・理性的・合理的な考え方や仕組みが、どんな働きをするのか、戦争とか侵略とか支配とか、政治的な分野を例にとって見てきましたが、経済とかビジネスといった分野ではどうでしょう? 経済活動は平和な環境で法律や社会的な慣習に則って行われるものですから、政治ほど侵害や支配といった物騒なことは起こりにくそう