【エッセイ】里の駅に行ってきました18 鞍馬の佃煮屋さんに寄り道してから[道の駅・里の駅](1714文字)
2023年11月16日。
夫と一緒に、京都府京都市の里の駅に行ってきました。
天気予報を見たら、最高気温が20℃まで行かないとのことだったので、前回の里の駅行きよりも季節の進んだ服装にすることにしました。
着替える直前まで、フランネルのシャツを着ようと思っていたのですが、昨年購入したのに、ずっと出番のなかった、大判のスカーフを使うチャンスだと気づき、長袖綿カットソーに長袖綿シャツを羽織り、首にスカーフを巻いて、綿コートを羽織った出で立ちで外出しました。
綿コートは、今季初。
温かい格好で外に出たつもりでしたが。
里の駅のわりと近くに鞍馬があります。
鞍馬山に鞍馬寺(源義経が牛若丸時代に預けられて修行した寺)のある鞍馬ですが、鞍馬山の麓に佃煮屋さんがたくさんあります。
里の駅で、いつも楽しくお喋りする生産者さんが退職されるまでに、お会いできる最後の日なので、佃煮大好きな、その生産者さんに贈ろうと、鞍馬に佃煮を買いに行くことにしました。
鞍馬山の麓は、季節がずっと先に進んでいるようで、寒く、鞍馬山から下りてくる人々の中には、ダウンコートやツィードジャケット姿の人もいました。
私の格好では寒く、私は、小さくぴょんぴょん飛び跳ねながら、佃煮屋さんに向かいました。
佃煮というと、私は、よく、子どもの頃の朝食に、海の幸のものを食べていましたが、鞍馬山の麓の佃煮屋さんには、山の幸のものがたくさんありました。
どれも美味しそうでしたが、さんざん迷って、葉唐辛子と山椒の実と椎茸の3種類の佃煮を選びました。
いつも楽しくお喋りする生産者さんの大好きな、ごはんやお酒とも合いそうです。
改めて里の駅に向かう道中の車の中では、佃煮屋さんの話題で盛り上がりました。
そんなわけで、車窓からの景色をあまりよく見ていなかったのですが、ちらりと見たところでは、紅葉が随分進んで、一番綺麗な時は過ぎたにもかかわらず、観光客の方々は、ここ最近では一番多かったようでした。
観光客で賑わい、交通渋滞になるのは、紅葉の季節の京都名物のようなものです。
私は、京都は桜の季節のほうが綺麗だと思いますが。
里の駅では、西洋人参・葉つき金時人参・紅くるり・赤大根・葉つきかぶ・赤かぶ・菊芋・生産者の異なる柴漬け2箇所分・栃餅を購入。
何と、売り場には、1袋だけ、まだ茄子がありました。
私の大好物の茄子ですが、今回はやめて、季節に合うものを購入することにしました。
前回美味しかった西洋人参、今回も楽しみ。
今季初の金時人参は、鉄鍋蒸し焼きにする予定です、楽しみ。
金時人参の葉は、スープにする予定です、葉に勢いがあって、美味しそう。
毎回、私達夫婦に好評の紅くるりは、鉄鍋蒸し焼きにする予定です、前回より赤味が増して、楽しみ。
赤大根は食べたことがないかな、鉄鍋蒸し焼きにして、紅くるりと食べ比べする予定です、楽しみ。
葉つきかぶは、前回同様、煮物にする予定です、楽しみ。
赤かぶは、味噌汁にする予定です、前回とは異なる生産者さんのものなので、食べ比べが楽しみ。
菊芋は、ぬか漬けにする予定です、前回のものよりも大きく、ふっくらして、色艶も良いので、楽しみ。
他にも、売り場には、複数種類のかぶ・複数種類の大根・複数種類の人参・複数種類の芋等、たくさんの野菜があり、賑やかでした。
食べられる量には限りがあるから、全部は購入できませんが、全部食べたくなりますね、さすが収穫の秋・食欲の秋!
そして、毎度の、異なる生産者さんの柴漬け食べ比べ。
毎朝の楽しみです。
いつも楽しくお喋りする生産者さんに、佃煮を贈りました。
とても嬉しそう。
「暇にしているから声をかけてね」
と、いつも楽しくお喋りする生産者さん。
今日も楽しくお喋りしましたが、もう里の駅に買物に来ても、お会いすることはないのだと、少々、寂しくなりました。
今まで、ありがとうございました。
そして、これからも、別の場所で、よろしくお願いいたします。
車の中で、栃餅を食べました。
いつも楽しくお喋りする生産者さんのことを話しながら。
これから、葉が落ちて裸の木々が目立つようになり、どんどん寒くなって、ますます日の短かくなる頃、ちょっぴり寂しい初冬の日でした。
天野マユミ
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