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私の誕生日〜感謝を伝え合う日〜

6月8日は、私の誕生日でした。

年齢を重ねる毎に嬉しくなくなってきていた誕生日ですが、今年は違いました。

数日前から、ワクワクしていました。

昨年、2023年から、誕生日は、私のお祝いというより、両親をはじめとする、ご先祖様の皆様・夫・義両親・その他の日頃お世話になっている皆様に、感謝を伝える日と考えるようになったからです。

生んでくれて、ありがとう。

育ててくれて、ありがとう。

見守ってくれて、ありがとう。

一緒にいてくれて、ありがとう。

愛してくれて、ありがとう。

受け入れてくれて、ありがとう。

応援してくれて、ありがとう。

存在してくれて、ありがとう。

支えてくれて、ありがとう。

お祝いしてくれて、ありがとう。

生きてきた年月分だけ、感謝がたくさんあります。

まずは、私が5歳の時に他界した、今でも大好きな、尊敬する、母への感謝から。

目を閉じて、心の中で、思い出の母に伝えました。

生んでくれて、育ててくれて、5歳まで毎年、誕生日を手作り尽くしで盛大に祝ってくれて、ありがとう。

お母さんの作ってくれた、私の基礎的部分のおかげで、私は今も、幸せに暮らせています。

私は、私を、大好き。

こういう私にしてくれて、お母さん、本当にありがとう。

そして、次は、母亡き後、私が24歳になるまで、一番近くで、私を見守ってくれた、父への感謝。

こちらは、元気なので、LINEメッセージで伝えます。

と思っていたら。

父には、いつも、朝の10時頃に、メールやLINEメッセージを送るので、それまで、朝の用事を済ませようと思っていましたが、その1時間前に、父からLINEメッセージが届きました。

「誕生日おめでとう。」

大家族で育って、個人の誕生日を、あまり祝う習慣がなく、私の誕生日も忘れがちだった父から、誕生日のお祝いメッセージが届きました!

先を越されてしまって、ちょっとだけ、「しまった!」と思いましたが。

ありがとう、感激。

こちらのほうが、気持ちは大きかったです。

メッセージの内容は、誕生日慣れしていない父らしく、「誕生日おめでとう。」の続きがなく、父の近況が書かれていましたが、かつては、近況を知らせる習慣もなかった父からの近況報告は、娘の私には、朝から嬉しい誕生日プレゼントでした。

2年前に脳梗塞で倒れて以来の、デイサービス通いと、理学療法士さんのケアについて、書かれていることは、いつも通り、安心できる内容ですが、今回、特筆すべきは、筋トレもやっていると書かれていたこと!

今までは、ラジオ体操と、「歩いているよ」だけで、「片足が動きづらくて、びっこを引いている」との表現に、私を心配させてきた父ですが、今回初めて、筋トレという表現が入りました。

やった!筋トレを始めたんだ。

嬉しかった私は、LINEメッセージの返信で、LINEメッセージをくれたことへの感謝と、父への感謝と、筋トレについて書いてくれて、嬉しく感じた思いを伝えました。

年齢を重ねると、父が言うように衰えを感じるし、「いかに衰えを遅れさせるかだろう!」というのもわかります。

私は、LINEメッセージの返信に、年齢を重ねる毎に、筋トレしなければならない箇所も増えてきて、自重トレーニングだけだと、時間がかかるし、飽きるし、好きな時に筋トレしたいので、自宅に、いくつものトレーニングマシンをほしくなり、ホームジムを作るのが、夢のひとつになってしまいましたというようなことも書きました。

私が24歳の時から、ほとんど会っていなくて、私の華奢なイメージしかない父に、私がこんなことを言ったら、父は面白がるでしょう。

年齢的なものと、毎日の筋トレで、すっかり私は逞しくなっておりますよ。

事あるごとに、父に伝えている気がします。

さて。

私の誕生日を休日にしてくれていた夫からは、お手製の有機バナナパフェ(今は小麦粉を食べないので、ケーキの代わり)と、京都の山田製油さんの白胡麻の、「京都へんこ ごまねりねり」を使った胡麻だれで、十割蕎麦をいただく、お手製ごまそば(今は小麦粉を食べないので、以前、誕生日というと食べていたパスタの代わり)と、昨年の夫からの誕生日プレゼントの赤いキャミソールワンピースを着用しての、夫とのツーショットの写真撮影のプレゼント。

夫からのお祝いは、何度経験しても、嬉しいです。

興味深いことがありました。

夫の理想の、硬い生クリームに仕上げようとして、夫が一生懸命、電動泡立て器で生クリームを泡立てた結果。

生クリームは、カッテージチーズのように固まり、水が出ました。

その水は、私が飲んでみたら、とても美味しい味がしましたが、生クリームは、何となく黄色っぽく、ねろっとした質感。

食べてみたら、バタークリームみたい!

生クリームのはずが、バタークリームになってしまったようです。

そういえば、生クリームをビニール袋に入れて、激しく振り回すと、水が分離して、バターができると聴いたことがあったような。

電動泡立て器でも、できるのですね!

「ごめんね」
と夫は神妙顔。

ごめんねだなんて!

「新しい知識が増えて、嬉しいよ」
と私。
「このバタークリームは、美味しいし」

次回、自分の誕生日の有機バナナパフェでのリベンジを誓った夫でした。

窓を開けたら、私の大好きな、蛙の大合唱。

私の誕生日の、一日の終わりに。

「生まれてきてくれて、一緒にいてくれて、ありがとう」
と夫。
「これからも、できるだけ長く一緒にいてね」

ありがとう。

こちらこそ、です。

「あなたとの人生は、とても楽しくて、幸せ」
と私。
「人生を一緒に歩んでくれて、ありがとう」

そして。

「今年も誕生日をお祝いしてくれて、ありがとう」
と私。

ありがとう、ありがとう。

誕生日は、感謝の言葉を伝える日。

我が家では、誕生日は、感謝の言葉を伝え合う日。

今年の誕生日も良い日でした。

天野マユミ

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