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エッセイ

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#傾聴

写真(傾聴)に宿られ、写真自身(傾聴自身)が語る

森の底を歩き突然立ち止まる。
いや、立ち止まらされる。

まさに問題はここから始まる。
立ち止まったのか、立ち止まらされたのか。
アタシの意思なのか、モデルの意思なのか…
それとも他の何かの仕業なのか。

目の前にはモデルが在る。
立ち止まったまま凝視する。
胸が高鳴る。(これはアタシ自身)

そしてフィアインダーを覗く。
背景と光を確認する。
左右と天地のアングルを探る。
露光とシャッタースピー

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「地雷ワード」にキレてしまった夜の追想@傾聴

あの夜、友人たちとの酒宴でワタシはキレました。

かなり酒を飲んでいたことは理由のひとつです。
これは間違いありません。
おそらく酔っていなければキレることも、そのまま席を立ち帰り去ることもなかったと思います。

リアルでは数少ない友人たちで、楽しい空気ではあったのだからシラフならありえない行動です。
今後のことを考えれば、気まずい空気を遺すべきでないことは考える以前の問題です。
後先の考えなくキ

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酔っぱらって書く・・・

最近ボトルの中のメッセージというnoteをフォローさせて頂きました。
Note主は、毎日、古今東西のビッグネイムの「言葉」を紹介しています。

朝一番でチェックして、なるほどなぁ〜、と紹介されたセンテンスと、そのセンテンスをチョイスする主のセンスに感心しています。
とはいっても、半日もたたないうちに「名言」は忘れてしまいます。
感心が続かず、忘れてしまうの老齢のせいかもしれませんが、そもそもnot

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「介護物語の美談」なんて書けない(2) 91歳の犬殺しドライバーの家族に思いを馳せつつ

たとえば、こんな感じ。

車を運転する91歳の認知症老人に娘を轢き殺されそうになった。
娘は犬の散歩で横断歩道を歩いていたのに。
娘はギリギリ助かったが犬は轢き殺された。
娘はトラウマに悩まされている。

ようやく探し出した加害者の認知症老人に娘の両親と祖父は迫る。
「娘が危うくはねられかけた。このことを、どう思っているのだ!!」と。
認知症老人に一人の女の子を轢き殺しそうになったこと、犬を轢き殺

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慈愛あふるる「介護物語」なんて書けない(序)

 両親の介護生活がはじまり2ヶ月ほどが経った。
 介護突入の当初、テキスト芸人としては、かなり面白いネタを手に入れたと思った。

 両親共にかなりボケまくっていはいるが、「介護物語」ではオトボケ老人として書き上げ、そのお世話を人情とユーモアがあふれるヒューマンタッチなドラマに仕立てるなんて分けないさ、と高を括るのに「秒」もいらなかった。

 さらには、介護初心者が四苦八苦というより七転八倒しながら

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「元気をだして、あの笑顔をみせて」といわれても・・・

♪チャンスは何度でも訪れてくれるはず、はやく元気を出してあの笑顔をみせて〜♪

これで元気が出るんだろうか?
出るよ、という人もいるんだろうけど、心底落ち込んでいたら無理な気がする。

これでもか、と励まし倒す究極の励ましソング「元気をだして」を歌う薬師丸ひろ子の声に耳を傾け、なんだかいいなぁ、と感じる自分は余裕で聴いてるからなんだろう、と思う。

もし苦しみのどん底に突き落とされた日であれば、ど

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noteに言葉を書くということ

フォローしているnoterさんが休止を宣言した。
テキスト中心のnoteで、虫好き、読書好きと趣味もあい、興味をそそる綴り方をするのでフォローさせて頂き、更新も楽しみしていた。
今回もそうだが、思索のネタをくれるから感謝もしていた。
それが、張り詰めていた糸が切れてしまったので休止、と書かれていた。

結構、更新を意識していたのかな?
ワタシが彼女のnoteを訪れ始めたころ、「連続更新を試みている

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人は物語でできている

他所様のnoteを読んでいると、ときに妙に嵌まる言葉に出会うことがある。
つい嬉しくなってコメントをしてしまうのだが、ホントよくないよね。
それが筆者の物語とは、まるでお門違いかもしれないのに。
それでも筆者の迷惑を顧みず、ついつい吐き出してしまうのさ。
それはすでにワタシだけの物語って分かっていてもさ。
ワタシ独自の物語だけど聴いてほしくなるのさ。
だって人間だもの・・・

今回、嵌って物語化し

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知ったかぶり子育ての格言(2008.2.16記)

保育園時代にネタとして収集した「子育ての格言」を公開することにしました。私たち「大人」は、一体どれだけ「大人」なんだ?というとこから始めなければならない気がしたので……。
「子育ての格言」ですが、「子育て」だけに留まることはない気がしてます。ま、いずれにしてもワタシの偏見と無責任な知識で書きなぐったものには変わりないのですが……。

(2022.6追記)
特に傾聴に当てはまることの追記をしてみまし

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ジェンダーレス保育の保育士に思う@傾聴

昨日かな、朝NHKを観ていたら「“男・女らしさ”以外の選択肢を保育の現場に」というプチ特集をやっていた。ジェンダーレスな保育をすすめる保育士の取り組みを中心に紹介されていた。

保育園でもジェンダーについての固定観念はあり、たとえば園児の持ち物に貼るシールの色が、女の子だったらピンク男の子は青とか、シールの図柄が女の子は花で男の子は車みたいな思い込みをもっと自由にしたい、というわけ。
それで、色合

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「良心の押し付け」を警戒する@傾聴

さて、傾聴仲間のなかで「良心の在り方」ってなんだろう?

ということがプチ話題になった。

ん、そういえば良心ってなんだ?とあらためて考えようとするとまずそこで躓く。

辞書によっていろいろ書いてあるが、都合のいい辞書を採用する、笑

そもそもが傾聴における良心、ってことなんだけど、傾聴でなくてもいろいろなことに共通する気がするのでnoteに書いてみることにした。

ボクらがやっている傾聴というの

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悲しみを持ち寄った温かで静かな夜

師走の夜、とあるイベントにお邪魔した。
参加者十数人の小さなイベントだった。
参加者の多くは深い悲しみに暮れていた。
ある日とつぜん起きた出来事によって人生は一変した。
それ以来消えることのない悲しみから逃れられなかった。
誰もが自分の悲しみは、誰にも話せないと思っていた。
それぞれの悲しみはそれぞれにしか分からない。
もう自分でさえ自分の悲しみがわからなくなる。
その悲しみが他人に分かってもらえ

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「寄り添うのが大切」っていうけどさ?

傾聴の学習をしている。
たとえば傷ついている人の話を聴いたりする…
そこで思い出す言葉がある。
「寄り添うことが大切です」って言葉。
傾聴の研修や学習会なんかでよく聞く。
ああそうなんだよな、寄り添うってのが大切なんだな、と覚える。
さて寄り添うんだよな、と考えてみる、、、ん?んんん?
具体的にどうするんだ?
寄って、は側によるってことで、
添う、も側に添う、、、??
位置としてそばにいればいいの

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「引き出しが多いほうがいい」ってさぁ??

また「引き出し」って言葉を聞いてしまった。今年3度めだ。
なんだろう?聞く度に違和感が強くなるんだよね。

じゃあ何かい?君の背負っている洋ダンスより和ダンスのほうが引き出しが多いからいいってのかい?
なら今度は薬タンスを担いでいくから勝負しようじゃないのさ。
って、ほんとにタンスを背負って歩いているわけじゃなくてメタファなんだろうけどね。いつもタンスを背負っているのも疲れちゃうしね。
でもタンス

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