毒多

ほとんど写真。ときどき思索、そして言葉を綴ってみようと思う。

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    介護生活にかんする忘備録

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    野鳥の写真をあつめてみました。

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梅雨明けの森@いつもの森

天気予報は曇りがちな空模様といってたけど、朝は日差しがあった。 先週撮った「小さな落ち込み」のことが思い出された。 この季節のこの時間、結構いい感じの風景写真になる。 なので、三脚を背負っていくことにした。 歩いていくと、枯れ葉の上が濡れていて、そのうえにクワガタのメスがいた。なぜここが濡れていて、なぜクワガタがいるのか不思議だったが、崖の上をみると、蜜が滴りでている木がハングオンしていて、そこから蜜が落ちていることがわかった。 クワガタといえどもなるべく印象的にとってやろ

    • 気合で写真を撮るために森に行く@いつもの森

      なにも撮るものがないと森をトロトロ歩いたのが2日前。 2日で森のなにが変わることもないのだけど、2日前に同行した友人の写真をみて動揺した。 写真に勝ち負けはないのだけど圧倒された。 同じコースでときに同じモデルでそれぞれの写真がupされるのは面白いね、などと余裕をかましている場合ではない・・やられた感。 思えば最初から意気込みが違っていた。 道中、友人からは写真の話題が話され、森のなかでも明らかに立ち止まって撮影する回数が違った。 ワタシには、そこで立ち止まって何を撮っている

      • 何にもないと呟きながら森@いつもの森 追記あり

        介護のフェイズがかわり、森へ行くのもとりあえず以前よりも気が楽になった。 というわけではないのだが、本日は友人と撮影散策。 同じコースを歩き、ときに同じモデルを撮るのだけど、違った写真となってUPされるのが面白い。 とはいえ、花は一段落してしまって、どういわけか虫も少ない。キノコもまだ少なく、何も無いと呟きながら歩く。 でもさ、何もないわけではない。 緑は茂り、光は指していた。 そしてカメラも歩けば棒に当たるとしたものだ。 ほんの少しだけ、緑の森をただ写すだけでもいいと思っ

        • 「介護物語の美談」なんて書けない(5)姨捨山と呪いの言葉

          久々の介護物語の続きです。 そんなもんupして誰得?って思いもあるんですが、もしかして共感してくれる人がいるかもしれない。 アタシ自身も3週間先、3ヶ月先、3年先にどう振り返りどう考えるのかのために、現状をメモしておこうと思う。 この3週間はとにかくシンドかった。 だんだん歩くのが困難になってきた母親がいつコケるか気が気でない。 真夜中に家中に響き渡る音に飛び起き、転倒し意識がない母親を見せられ救急搬送するのはもう堪忍してほしい。 あの夜から異常に音に敏感になっている。 微

        梅雨明けの森@いつもの森

        • 気合で写真を撮るために森に行く@いつもの森

        • 何にもないと呟きながら森@いつもの森 追記あり

        • 「介護物語の美談」なんて書けない(5)姨捨山と呪いの言葉

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          フラフラヘロヘロのなんちゃって鳥屋@いつもの森

          介護のフェイズが変わった。 ゲンナリする地獄の3週間を乗り越えて変わった。 まあ、ここで詳しく書くのはやめよう。 やたら長くなってしまう。 また「介護シリーズ」で書くことにしよう。 とにかく森へ乗り込んだのが7時45分。 まずは気になっていた蝶の蛹をチェックしようと思った。 これまではっきり書いていなかったが、どうやら飛び立ったようなので、振り返ることにする。 とくに目標もないまま森に入ったのだが、脱皮したとあってはこの蝶を探すしかないだろう。とはいっても宛もない。とりあ

          フラフラヘロヘロのなんちゃって鳥屋@いつもの森

          雨のち晴れのち曇り、そして熱暑@いつもの森

          2週間ぶりのnoteだ。 つまりカメラも2週間ぶりに手にする。 介護のフェイズがかわり毎日を一日づつ乗り越える日々だった。 正直にいえば疲れ果てている。 地獄と言いたいが、これまでに他者の地獄をいくつも見・聞きしている。 それらを思い出すとまだまだ地獄には程遠い。 ただ疲れ果てているだけだ。 いや、腰をやってしまった。 腰に無理をいわせても、介護はやらないければならない。 ということで、今日も森に沈むかどうか微妙だったが強行した。 天気予報は晴れだったが、森についたときは雨

          雨のち晴れのち曇り、そして熱暑@いつもの森

          やっぱり森に沈む@いつもの森

          なんとも大変な一週間だった。 大きな仕事が5つも重なり、介護保険の更新やらケアマネとのケンカやら、、 あげく薬局(スギ)の酷い対応に辟易とする。 高齢の親を殺してしまう高齢の息子というニュースが流れる。 正直にいえばわかるのだ。 あれは、一線を超えた自分だ。 ふいに意識が飛び、一線などいつ突然超えるかわからない。 かろうじて土曜日に森に沈むことで正気を保っている。 さて最初にであったのは、朝の光にとける花 毒ダミだって撮ってあげるさ そして蜘蛛の脱皮のあと。 そう、ワタ

          やっぱり森に沈む@いつもの森

          雨の隙間の鳥屋@都市公園

          日曜使役の1時間30分はやはりカメラをもって時間を過ごす。 やはり狙いはアレなんだけど、雨じゃなんともならない。 と、思いきや雨はやみ、日差しさえあった。 こういうときは現れることがあるのは体験から知っている。 体験から知っているほど数を体験してないが、信じる者は救われる。 結局あさはかな経験には、足元からすくわれたんだけどね。 仕方ないさ、男と女の出会いと同じで、であうかどうかは時の運。 嘘、男と女の出会いのほうが経験が少ないわけで、当てずっぽ。 くだらぬことを呟いているの

          雨の隙間の鳥屋@都市公園

          季節はすすみ森も変わる@いつもの森

          今週はめずらしく仕事も忙しく、かといって介護が軽減されるわけでなし息継ぎなしで潜水している感じだった。 窒息するまえに森へエスケープ。 諦め気味のミドリシジミ以外、目標がない。 こんな日は作品を撮ろうかなぁとか、いつもは行かない谷底の湿地で冬虫夏草を探してみるか、ってことを思いながら歩く。 谷底の湿地にはハンノキが生えていることもあり、ミドリシジミを完全に諦めたわけじゃない。 実は、いつもの森へいくまえに数年前にミドリシジミにであった湿地を訪ねた。結果は惨敗。毎年訪れるがあれ

          季節はすすみ森も変わる@いつもの森

          花鳥虫GET@いつもの森

          もう、なんちゅうタイトルつけとんねん、と自分でも呆れる。 今回はほんとうに何も浮かばずに四文字熟語のパロディにしてみた。 たんに親父ギャグである。月がなにも浮かばず無理めな感じだな。 どうでもいい枕をだらだらと続けても仕方ない。 本日は、ババぁをデイサービスにフライングで連れて行ってなんとか9時着。 友人と一緒の撮影大会。 一応の目標をウラゴマダラシジミとイチヤクソウにして、あとは出たもの勝負といったところ。 ウラゴは昨日出たというこの森をあつかったブログがあり、気分も盛り上

          花鳥虫GET@いつもの森

          写真(傾聴)に宿られ、写真自身(傾聴自身)が語る

          森の底を歩き突然立ち止まる。 いや、立ち止まらされる。 まさに問題はここから始まる。 立ち止まったのか、立ち止まらされたのか。 アタシの意思なのか、モデルの意思なのか… それとも他の何かの仕業なのか。 目の前にはモデルが在る。 立ち止まったまま凝視する。 胸が高鳴る。(これはアタシ自身) そしてフィアインダーを覗く。 背景と光を確認する。 左右と天地のアングルを探る。 露光とシャッタースピードをアジャストさせる。 静かにシャッターを切る。 と、ここも問題なのだ。 これ

          写真(傾聴)に宿られ、写真自身(傾聴自身)が語る

          ボロボロなんだけどさ・・@H公園

          今週もあいかわらずの日曜使役がやってくる。 1時間30分のフリータイム。 ま、あまりの制限の多さにフリータイムって感じでもないんだけどね。 ただ、この時期だけはこの時間を目一杯時間をつかうことができる。 なんにも出ない都市公園なんだけど、なんどかゼフィルスに出会ったことがある。それがこの時期限定を利用できるわけさ。 ただね、5月の終わりから6月の初めにかけてだけなんだけどね。 しかも近年はさっぱり会えてない。 まあ、希望だけもって歩き回る。 最初にであったのはカタツムリ。 ち

          ボロボロなんだけどさ・・@H公園

          蝶は舞えども・・・@いつもの森

          ずっと不眠症である。 夜中に必ず目がさめ、1〜2時間、眠れなくなる。 目を閉じ「眠らなくては」と自分に暗示をかける。 いつしか眠れれば、朝はそれなりの目覚めになる。 どうやら、昨夜は“目を閉じ「眠らなくては」と自分に暗示をかける”という夢をみていたようだ。 しかも、全然眠ることができない、という夢。 実際は寝ていたようだが、もう何が何だか寝たのかどうか分からない。 最悪の目覚めだった。 またしても、ツレアイさんに「老人のデイサービスへの送り出し」をお願いして、森へエスケープ

          蝶は舞えども・・・@いつもの森

          自然写真は何かを語るのか?何が語るのか?@写真集完成に寄せて

          今回の写真集を鑑賞していただいた友人から素敵なメールを頂きました。 >写真って語るんだな・・・ 写真による表現者としては、とても嬉しい言葉です。 撮影しチョイスした写真たちが「語っている」と感じていただいた。 至福の喜びです。 考えてみれば写真による表現ってのは、かなり不自由かもしれません。 「絵」や「音楽」による表現は、個性的で自由な創造ができそうです。 「言葉」による表現は、さらに自由かもしれません。 それにくらべて写真というのは、現実をあるがままに写します。 写

          自然写真は何かを語るのか?何が語るのか?@写真集完成に寄せて

          久々の森で一年越しの蝶を探す@いつもの森

          先週はツレアイさんの母の伊勢参りのドライバーをしたので1週空いた。 つまり2週間ぶりの「いつもの森」でした。 つまり久々です。 友人に教えてもらった「コケリンドウ」が目的のひとつ。でも、 今回の一番の狙いはウラゴ(マダラシジミ)。ゼフィルスだ。 といっても、いつもの森では一度も会ったことがない。 昨年、この森で撮られたらしい写真があったので、1年越しの狙いだ。 1年越しってアンタ、よくもまあ覚えていて狙えるねぇ、と思われるかもしれないが、そんな狙いが多々ある。 オオムラサキし

          久々の森で一年越しの蝶を探す@いつもの森

          表現とは「ただ在る」を「特別な在る」にすること@写真集完成によせて

          やっと写真集が完成しましたので、記念エッセイでもお一つ(笑) やっと完成しました。 今回は、初版の致命的な失敗でどうしたものか悩みつつも作り直しました。 そして完成しました。今度こそほんとの完成です。 致命的な失敗箇所を直すことは当然として、プリントの特性としてやや暗めになるころがわかりましたので、一枚づつフォトショップで微調整をし直しました。 さらには同じ写真ばかりでは面白くないので、最初のチョイスのときに迷っていた写真を8枚ほど差し替えました。 内容がいまひとつだった

          表現とは「ただ在る」を「特別な在る」にすること@写真集完成によせて