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「越境森林」への道のり

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「越境森林」という音楽イベント開催までの道のりを綴っていきます。
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#音楽

「岐路」

「岐路」

10年前、19歳だった僕は岐路に立っていた。

進学校であったため多くは進学の道へ。
僕は音楽をやると決めて進学は絶った。

それが18歳のこと。
今でもあの葛藤や迷いは鮮明に覚えている。

春が来て19歳になった。
東日本大震災から一ヵ月ほど経過し、まだ日本は揺れていた。

富士山北麓、河口湖町のキャンプ場でボランティアを募っているというラジオからの情報を当時母が車で聴き入れ、僕と弟に行ってきた

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「旅をする木」

「旅をする木」

10年前、僕が高校を卒業する折に父が贈ってくれた本がある。

星野道夫さんの「魔法のことば」。

星野道夫さんは父の好きな探検家・写真家であった。

本の一節の一部にこうある。

“毎日東京で暮らしていて、学校へ電車で揺られていく。そういう都会の暮らしの中で考えたとき、今僕が生きているこの瞬間にも、北海道ではヒグマがどこかで生きているということがすごく不思議に思えたんです。"

後に、ここを読んで

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音楽の醍醐味(動画あり)

音楽の醍醐味(動画あり)

ソロミュージシャンにとって
独りでステージに立ち、数人であろうが数千人であろうがオーディエンスを沸き立たせるのは歓喜。そして恐怖。
そこにあるのはいつも対極の感情。

バンドで演れること、生み出せる雰囲気は
それはまた異なる魅力を持つ。

土橋悠宇はいつだって欲張りなようで
4/17 4/18 は
それぞれ
ソロ【独演】 バンド【協奏】
と、正反対の醍醐味を味わえるプログラムとなっています。
その

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ただの物語、されど物語

ただの物語、されど物語

こんばんは。富士山南麓の森の中に暮らしながら音楽を作っている土橋悠宇です。

人生29年目を迎えるその日に開催する単独公演まであと23日となりました。

2Daysなのですが、初日と2日目は対照的なライブになります。

4月17日(初日)は、ソロ【独演】です。(御殿場市)
4月18日(2日目)は、バンド【協奏】です。(富士宮市)

ソロで演る良さとバンドで演る良さがありますよね。
聴くときも少し違

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越境森林への道のり【1ヶ月前】

越境森林への道のり【1ヶ月前】

こんばんは。富士山麓の森の中で音楽を作っている土橋悠宇です。

ここでは来月開催予定の単独公演「越境森林」の制作過程を綴っています。

4/17-18のTwoDays開催である当イベントまでちょうど1ヶ月前となりました。

たくさんの方のお力をお借りし、のんびりながら着々と、準備が進んでおります。

イープラスでのチケット販売も開始されましたよ。ありがたいです。

そしてそして、こちらの画像↑は、

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越境森林森林への道のり【詳細】

越境森林森林への道のり【詳細】

以下は、4/17に会場となる御殿場RINCOLOの店主小沢さんによる【越境森林】の解説文です。

僕がこのnoteでも伝えきれていない根本的なことやふわっとしすぎていることを具体的に言葉にしてくれました。

以下になります。

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今回が初となる越境森林というイベントである

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越境森林への道のり【越境は音楽で】

越境森林への道のり【越境は音楽で】

「越境森林」は音楽で越境=旅するということがコンセプトの一つです。

演出の要はなんといっても音です。

ライティングや装飾チームがあるとしても、音楽イベントなので音で魅せなければ。

バンドメンバーも音楽だけで生活しているわけじゃないのでスケジュール調整が難しかったりする中、工夫を凝らしてパーツごとに練り上げていって最終段階で一斉に形にしていくという感じになりそうです。

果たしてどんな空間が作

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越境森林への道のり【大切にしてること】

越境森林への道のり【大切にしてること】

どうやら、何事にもここ一番という時があるらしいのです。

そこで踏ん張れなきゃ見られない光景があるのだと信じて踏ん張れる者もいれば、それでも倒れてしまう者もいます。

僕はどうか。

越境森林、と呼ばれるその森へ辿り着くまで走り切れるだろうか。

いや、走り切るのだろう。

「ほら、行くぞ。」と手を差し出してくれる人達がいるから。

僕がただ一つ恵まれているとすれば、そこだと思いました。

何かを

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越境森林🌲総合ページ

越境森林🌲総合ページ



〜越境森林〜
樹木は土地に縛られているのか?
それとも広げた枝葉や根は世界と繋がっているのか?コロナによって制限された”移動・越境”への欲望を叶えてくれるのは”音楽”だった。
この日、不動のシンボルとも言える”森林”から”音楽”で”越境”を叶えましょう。

多くの人の手で創り上げられた”越境森林”へ、あなたを誘います。

〜越境森林とは?〜
富士山麓の森の中で暮らすシンガーソングライター、土

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越境森林への道のり【旅程】

越境森林への道のり【旅程】

伝えるのは難しいけど伝えねばならないこと。
#越境森林 に意義や目的があって、それを明文化するならこうなります。

なかなかオープンに移動(旅行)ができない今こそ、
音楽で旅をしよう。地球を感じよう。

です。

森は動きませんね。
土地に縛られているとも捉えられます。

僕は森に住んでいるからわかります。
森は、個々の樹木は、繋がっています。

物理的には離れていますが、互いに影響を与え合い、

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越境森林への道のり【ジャンル】

越境森林への道のり【ジャンル】

僕は #RINCOLO という静岡県東部は御殿場市にある音楽小屋、劇場やミニシアターも兼ね備えた程よく親密な規模の会場を拠点に活動をしています。

ここでは各地から大物からインディーズ問わず多くのツアーミュージシャンが表現し、爪痕を残していきます。

僕はここのオーナーである小沢さんの縁の繋がり方に感銘を受けながら、多くの表現方法を観、聴き、学ばせてもらっています。

もっとも象徴的な特徴は、音楽

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越境森林への道のり【原点】

越境森林への道のり【原点】

今年に入って自分の新曲ができていない。
というか、去年の後半から完成したものがない。

創作、表現する人はそれだけやっていればいいかというと
理想はそうで、現実はほとんどそうではない。

磨かなければいけないことがたくさんある。

それらすべてが磨かれてこそ、作品の質が上がったりもする。
磨くというより、掘るかもしれない。

そんなこんなで、寸暇を惜しまず春のワンマン #越境森林 のことを考えてい

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越境森林への道のり【想い】

越境森林への道のり【想い】

【想い】

おはようございます。

僕は音楽、シンプルに好きだからやっているけど、振り返ると

小学校や中学校で、辛い思いをしてた頃なんかに
も、その現実から僕を掬い上げて、ぜんっぜん違う世界、しかもとても広い観たこともない世界を、見せてくれていたこと

ここにいながら、世界のどこにでも、宇宙にだって行けたこと、
そして、その世界は、音で生み出せるんだというスタートラインに立ったことも大きかったで

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