マガジンのカバー画像

好きな詩 とか(2022年)

75
運営しているクリエイター

#エッセイ

こんなにしあわせでいいのかな

こんなにしあわせでいいのかな

あなたの

しあわせを願う時

世界はまぁるくなって

やさしくなるね

こんなに

しあわせでいいのかなって

思うほどに
 

どんなに小さなコミュニケーションも、その目的は、目の前の人をしあわせにすることなんだな。

そう感じた時。

またひとつ、わたしの中で張り詰めついた力が、ふぅと息を吐き、消えていきました。

こうして、「わたしが、わたしが。」という苦しみが少しずつ癒えていくのですね。

もっとみる
黄菖蒲

黄菖蒲

雨音を

讃えるように

黄菖蒲の

耳をそばだて

光りおり
 

どのくらいぶりだろうか。

見事な梅の樹をみつけてからというものずっとその傍で体を動かしていたから、こうしてこの場所をゆったりと歩くことが随分と減ってしまった。



雨の湿地帯に足を踏み入れると、杜若の静かなる黄色の輝きが雨に打たれていた。

雨に濡れた木道が空の光をやわらかに跳ね返す、その明るさがこの黄色を何ともやさしくす

もっとみる
Casa:日本の現代美術100人:現代美術は美術ではない。/美を超越するもの。/物質と言葉と時間と空間の自由のためにあるいは、人間の自由のために

Casa:日本の現代美術100人:現代美術は美術ではない。/美を超越するもの。/物質と言葉と時間と空間の自由のためにあるいは、人間の自由のために

No.1:現代美術とは何か?現代美術、それは美術ではない。

物質と言葉と時間と空間の自由について、あるいは、人間の自由について。
そのことに思いを巡らせれば、それが現代美術となる。現代美術とは現代の美術のことではない。それは美を超越した自由についての術/思考のことだ。

現代美術とは古代から中世を経て近代へと継続される美術の現代のそれのかたちのことではない。それは美術という名前を冠されてはいるが

もっとみる
世界中のわたしへ

世界中のわたしへ

わたしだけは

わたしだけは

わたしをあきらめてはいけない

だれが何と言おうと

わたしはわたしを生かす

世界中のわたしに

生きろと言う

この叫びが届くよう

わたしはわたしを

誠実に生きる
 
 

今年もまた福寿草が咲き始めました。

土の上に顔を出して、ピカリと輝く。小さなパラボナアンテナみたいだなぁ。

静かに、でも確実に巡り行く季節。

あと2週間もすれば、始まりの立春です。

足あと

足あと

大丈夫。

わたしには

わたしの

生きた足あと
 

その人は言った。

「芸術を残したいんだ。」

「その域に達していなければならないんだ。」と。

命を削り魂を生かす創造。そのさまは美しい。

しかし、いったい誰が決める?

生きること全てが芸術だというのに。

人ひとりが、生きて歩いた足あとはみな本物じゃないのかな。

大丈夫。

時代にそぐわなくとも、魂という「永遠」に刻まれる。

もっとみる
愛と光?

愛と光?

愛と光?

いまだ名も成さぬ
あなたのような人から
そんなこと語られてもね

説得力ないんだよ。

それはそうだ

けど、愛と光に
成功は関係ないんだよ

はじめからそれは
ただ、あるものなんだから

べつに
成功してみせなくても
いいんだよ

強いんだぞ
すごいんだぞ

そんな証明は
いらぬことなんだ

名も成さぬぼくにも分かる

ただ、ここにある。
それが愛なんだ

愛を知れば
それだけで

もっとみる