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2021年4月の記事一覧

記録記憶実録

記録記憶実録

現実は美しく残酷です

災厄との遭遇と悲観するか
進化と挑戦の奇跡と歓喜するか

見守るだけのでくのぼう

現実をただ記すしかなく

涙が覆う
好奇心が勝る

不謹慎だとなじられて
稀なる事象の行末に心奪われる

うさぎくんと自転車(After that)

うさぎくんと自転車(After that)

うさぎくんと自転車(After that)

あれから
誰にも会えない道がつづいている

うさぎくんは
自転車をこぐ

スッキリすれば
それでいいか
と言えば
そうでもない

ぶつぶつ
言いながら

うさぎくんは
自転車をこぐ

西日で
街路樹の影が
斜めになっているのを
クロスするように
通りすぎてゆく

スッキリしてしまうと
表現するものが
なくなってしまう

半ブレーキで下り坂

汗をかいて

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プラグ

プラグ

額から出るコードは
子ども達に繋ぐから

翼の付け根あたりから
プラグを相互に繋いで

温か心energyの
循環が出来れば
この上ない幸せです

ヒカレ

ヒカレ

額のコードが繋がり始め
刺激的日々がやってきた

面白くなりそうな
色々色のカラフルメンバー
燻む色は見当たらないね

心の中の真の芯が
きらりきらりと光始めて

面白くなりそうな
心響き合う毎日が
いよいよやってきたんだ

心輝き 思い繋がる
子ども達 ヒカレ

「君といっしょに生きた人生があるだけで」

「君といっしょに生きた人生があるだけで」

君といっしょに生きた人生があるだけで

君といっしょに生きた人生があっただけで

唯一無二の祝福が降りてくる

この胸に

見せることのできた景色は

見せてあげられる景色は

すべて

君に届いただろうか

届くだろうか

悲しませたくない

落胆させたくない

足りなさで

愚かさで

あの子たちの人生を見るために

見届けるために

二人は出会った

そう言えるように

もっと大事に生きてゆ

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そのように

そのように

森の片隅に
そっとあります

巣箱の中には
小鳥の親子

夜になれば
温もりを感じながら

幸せそうに暮らしてる

家なき小鳥は
冷たい夜風に吹かれ

木のてっぺんでひとり
寂しく過ごすけど

満天の星空に見守られ
静かさに満たされ

きれいな心になりましょう

銀河の流れが煌めく
そのように

「未来都市の想像の仕方が変わってゆく展望台で」

「未来都市の想像の仕方が変わってゆく展望台で」

未来都市の想像の仕方が変わってゆく
ブルースカイの中にいるような
いつかの展望台
君と笑った日の想い出は記憶にしがみついている

ラテの香りは数分の間の安らぎ

アニメのような未来都市を思い浮かべる人は
何人くらいいるだろう
2020パニックが2021パニックになって
見えない収容所に閉じ込められたような時間が続く中で

未来都市の想像の仕方が変わってゆく

人口の集中を回避するために
住民を分散

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スクリーンの帰り道

世界の果て
異国の鈴の音
温かい泥
銀河を転写した布
ティンパニーの震える膜

世界の果て
行き止まりの高速道路
暗闇の劇場
死に装束の張り
地震速報

世界の果て
空に滲んで消える涙の塩
夢の中の王族が殺されて
列ぶ名前
列ぶ名前
その重量が土に触れて
噴出する光の柱

スクリーンの帰り道は
遠く、世界の果ての裾が見える
遠く、捉えた破片の反射が
世界の真ん中にチクリと刺さったまま
揺蕩う歩みと

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道を拓き 【伊藤大海投手へ】

道を拓き 【伊藤大海投手へ】

その道は
幾通りにも拓かれる
一人一本ずつの道のりが
それぞれに課せられている

時を支配し
刹那を積み重ね
思考の螺旋は動力となり
歩みは道を成していく

道は自ら拓くもの
受け継がれ未来へ続く

自分自身の道のりを
真摯に歩み続けた者達が
心を寄せ一つとなり
想いを束ねあう時
道は太く広がり光を得る

その道を拓け

強く歩み続けることで

頂を見つめ
真っ直ぐに進み
道の途中にある困難を

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「3つの試練を考える人」

「3つの試練を考える人」

市バスの窓越し

にぎわっている市場

おいしいものは売り買いされ

あたりまえのように

人々は笑っていた

隙があれば重たいドラマが始まる脳内

思考回路はサーカス

スピーチをするときは

命を守る準備をしておけ

どこかの大統領のように

弾丸よけを忘れるな

誰もが標的になる世界がやってきた

何かがほどけたように

ボブディランのライクアローリングストーン

やっと掌握できるようになっ

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苦しみ

苦しみ

苦しみが突如

苦しみが突如

なにもきっかけはない気がしてた

だけどなにかが僕のボタンを押したんだ

こいつは厄介だ

今までこつこつ丁寧に積み上げてきたのに

こいつは殺生だ

今までじっくり健気に繰り返してきたのに

腰が浮くような

心ここにないような

生きた心地が吹っ飛んだ

視覚を奪われた

聴覚を奪われた

触覚を奪われた

五感すべてを奪われた

もう魂ひとつしかない

だけど

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太陽宿り

太陽宿り

土砂降りの太陽光が紡ぎ出す

短し朝のひとときよ

私の悲観的な内緒が増えることなど

どうでもいいとばかりに

始まってしまったら歯止めの効かない

猛進的な朝が静かに騒ぎ

直線的に蠢き出す

人々とは朝を食べた食感も匂いも違う私は

この朝からつまみ出されて

捨てられ

暗い洞穴の様な動かぬ螺子路に

利害が一致する筈だと

ひとくくりに朝の看守に放り込まれた

私はただこの朝の一部になり

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Mum

Mum

あなたが 今

やさしさだけで出来た風に 抱きとめられ

またたく星のような 柔らかな光で満たされて

あたたかくて 心地良い

ベールのような雲に救いあげられたなら

あの大粒の雨は

もうすぐ その悲しみの全てを

洗い流すでしょう

吹き荒れるような空は

雷鳴を連れ あの苦しみを代弁して

やがて

あなたは 輝ける芽吹きになる

その時は必ず

幸せは渇れることなく 溢れ続けている

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承認欲求

承認欲求

分かって欲しい。
そんな欲求を抱えて
何かを話してみる
会話が成立すると
とても嬉しくて、満たされる
それは、何年経っても思い出してしまう程に

けれど、
その満足が一旦過ぎ去ると、
とたんに後悔の念が僕を襲う
相手に自分のことを一瞬でも知られた事が
とても気持ち悪く感じてしまう

そんな風に勝手に振り回されて
人が嫌いになってしまう
僕を守るのに必死だ