故にわたしは真摯に愛を語る
か細く浮かぶ月を何気なく眺めているときに、ふと夏目漱石が口にした「月が綺麗ですね」という言葉が、頭の中にぽっと浮かんだ。
最近文章への情熱は沸々と沸き起こっているのに、手が止まることが多くなったのはなんでだろうなぁと思った時に、ひとつには書く習慣を辞めてしまったからかな、と自己完結する。
ちょうど半年ほど前に友人から誘われ、「TSUMUGI」というフリーペーパーを作るに至ったのだが、これは無事2月初旬に初号を発行したものの、作り終えた時のメンバーの方向性の違いにより、一から内容を再構築することになった(まるでバンドマンみたいだ)。
今回はわたし自身が発案者となり、雑誌を作ることになった。テーマとしては「東京に色をつけよう」というところに落ち着き、その根幹にあるものは「愛」である。みんなで決めてテーマが固まったものの、今ひとつ己の中で「愛」の存在について朧気だった。
そこで、せっかくなので「愛」について自分なりに再定義してみよう、ついでに自分自身の文章を書く習慣を復活させよう。というわけで発足したのが、完全に自己満足に近い「故にわたしは真摯に愛を語る」というソロプロジェクトである。
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愛の定義について
未だに辞書を読んでも、「愛」に対する定義がわからずに理解が進まない。きっとこれは日本人から見た時の意味だし、国によっても民族によっても見え方が違う。もっと言うと、一人一人に「愛」とは何ですか?と聞いたとしても、みんながみんな違う言葉を返してくる気がする。
わたしは私なりに、自分の中にある曖昧模糊とした言葉を再定義する活動を通して、日常を見直すことにした。これが果たしてどこまで続くかはてんでわからないけれど、とりあえず面白そうだなと思ってくださった方は肩の力抜いて読んでいただければと思います。
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故にわたしは真摯に愛を語る
目標である100記事を目指し、自分の中にある愛のかけらを探し求め、それが自分自身の将来的な執筆活動につながればいいなと思いながら綴っていこうと思う。ただ、ルールにも書いた通りこれはわたしの気分次第なので、突如として読書記録なんかを挟むかもしれない。とりあえず、新しい年度に切り替わる上で新しいことを始めたいと思った、ただそれだけだ。
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愛するということ
さて、ちなみについこの間まで愛の正体を知りたくて、たまたま図らずとも、タイミングよく愛に関する本を続けて読んでいた。特に印象に残っているのが、エーリッヒ・フロムの『愛するということ』という本で、彼は愛を「人間の中にある能動的な力」だと表現した。
恋は落ちるものだというが、愛は自ら求めないと得られないもので、運ではなく技術だと言った。誰かから「愛される」ためには、自らが愛する努力が必要で、指を咥えて待っていては持続的な愛は形成されない。異性に対する「愛」について、わたしは歳を重ねてもその片鱗すら掴めていないけれど、なんとなくその意味するところはわかったような気がする。
この記事を読んでいる人が、わたしも何か愛について語りたくなってしまいましたと思ってくださったなら、「#愛について語ること」というハッシュタグをこそっとつけてもらえると嬉しいです。
わたし自身たくさんの人たちが「愛」に関して定義した記事を読みたいし、気まぐれに紹介させていただきます。期限は特にございません。タグをつけていなくても、他の方が書かれた記事に「愛」を感じた場合、突如として紹介することもあるかもしれません。
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All you need is LOVE
愛と聞いて真っ先に思い浮かべるのは、わたしが敬愛するビートルズの「All you need is love」で、数多くの紆余曲折を重ねてきた彼らだからこそ、きっと人よりも多く愛の定義について考えていたのではないかと勝手に思っている。
今や伝説として語り継がれているルーフトップ・コンサートはその時代に生きていたなら、ぜひ間近で聞いてみたかったな。All you need is loveは演奏されなかったみたいだけど。だからこそ、ACROSS THE UNIVERSEはわたしの中で好きな映画のひとつだ。
満ち足りた生活を送るために、一歩ずつ。
※以下、「#創作大賞2023」の#オールカテゴリ部門への応募用に締切日(2023/7/17)までに投稿した記事を記載させていただきます。
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