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記事一覧
冷たい出来事の温かい本
辻村深月『朝が来る』
本の重要なキーワードを抜き取って綴るので、まっしろな頭で読みたいという方は本を手に取り読んだ後、戻ってきてください。
退屈しない展開が望まれる分厚さですが、期待は裏切りませんでした。あっという間に読み終えました。読書メモを取る間も惜しんで没頭しました。これからの人生、他人事と思っていたことが自分に降りかかるかもしれないと考えさせられました。
この本のキーワードは不妊
【読書2】思考の整理学
外山滋比古(1986)「思考の整理学」ちくま文庫、を読んだ。この本は大学生になったばかりでどういう勉強をしたらいいかわからないという人におすすめだ。著者が述べることは必ずしも正しいわけでは無く、読者の解釈に多少の信頼を置いているわけだ。このあらゆる本に通ずる考え方を再考させる本でもあり、抽象的な観念から実践的な手法があげられ、僕たちの思考の整理にそれぞれ合うものが見つかる。この本から、または別の本
もっとみる【読書3】カカシの夏休み
重松清の大ファンである僕は教本や雑誌を買うついでに新潮社の本棚から重松清の本をかごに入れる。たまたま見つけたこの本、「カカシの夏休み」(2003)は文藝春秋出版だからふと見つけて買っていたのか家の本棚を整理していたら出てきた。いつ買ったのか分からないが、いま僕は教職養成課程の真っ只中であるため学校・先生を主題にした本書に惹かれた。
重松清の本は主に学校が舞台である。子ども、親、先生と複数の視点で
【読書7】正義を振りかざす「極端な人」の正体
山口真一氏(光文社新書)
ネット炎上に加担する人の正体やその原因、対策法などが書かれている。ネットに限ったことでなくて、その原因や影響がさまざまな分野にも及んでいることに気がついた。
ネットリテラシーを身につける上で読むべき一冊。
【読書8】日曜日の夕刊
今年3冊目の重松清。大学生活を始めようとアパート探しに訪れた際、その旅路で読んでいた本だ。読むとその時の記憶が蘇る。懐かしくても、それは切ない感情をまとっていた。
重松清の本はたいてい一冊に短編が3から5話くらいある。一冊ごとにテーマがあり、「日曜日の夕刊」のテーマは家族や友情であった。なんとも切ない物語が多い。
この本は僕の知っている重松清氏ではないとおもった。もっもとそう思った短編は太宰治