毒親未満の「よくいる嫌な親」でも、迷わず絶縁するべき3つの理由
毒親、という言葉はすっかり一般的なものになりました。これを読んでいる方のなかにも「私の親は、そこそこ毒親だった」と思っている人は多いかもしれません。もしくは「まあ、嫌なところはあったけれど、毒親というほどではなかった」という親もいるかもしれません。
どんな人にも共通するのは、きっとこんな気持ちなのではないでしょうか。
その気持ち、分かります。そして、その気持ちは、客観的に見れば正しいかもしれません。
しかし、あなたの「嫌だった」という気持ちは、きっちり「嫌だった」と吐き切ることが非常に重要であることをご存じですか。
今回は「毒親と呼ぶかどうか迷うレベルの親に対して、どのような気持ちでいるべきなのか」ということについて考えてみます。
女性から男性へのDVに悩む人のための情報発信団体Co3(シーオースリー)代表・さりたも(高本紗理菜)です。noteでは、暴力に頼らないコミュニケーションを身につける方法や、DV加害者が日々を生きるヒントについて、毎週2回、無料で配信しています。
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親からの「ちょっと嫌なこと」って、何がある?
あなたの親は、以下のようなことをしていたことがあるのではないでしょうか。
これを読んでいて「この程度、どんな家でもある程度はあるでしょ」と思った方、その通りです。こういった問題を抱えていない家は、非常に恵まれていると考えてよいと思います。
だから、あなたはきっと、こう思うはずです。
そう思う気持ち、よく分かります。
嫌だったと思うべき理由①:「嫌」のハードルが上がるから
では、そうやって「ちょっと嫌だな」に耐えてきたあなたは、親からの「ちょっと嫌だったこと」について「嫌だった」と堂々と口にする人を目にすると、どう思いますか。
たとえば、以下のようなことを言っている人がいたら、どうでしょう。
きっと「まあ、確かに嫌だけど……」と思ったのではないでしょうか。たとえば、こんなふうに。
お気づきでしょうか。あなたはこれまでの人生で、あまりにも「ちょっと嫌」の状態に耐えてきてしまったがために、他者に要求する「耐えられるレベル」のハードルが人よりも高い状態にあるのです。
嫌だったと思うべき理由②:あなたに頼ってくれる人がいなくなるから
この結果、あなたは人がつらい目に遭っても「え、それぐらいで?」「なんなら私、もっと大変だったけど」と思ってしまい、相手の気持ちに寄り添うことができません。
これはなにも、親との関係に限りません。あなたはきっと、親にされて嫌だったことに類する、以下のような日常の「ちょっと嫌なこと」について、ある程度「これぐらいは耐えられて当たり前」と思っているのではないでしょうか。
人生設計やライフプランについて、客観的に考えて間違っている場合、強くダメ出しを受ける
見た目が悪くなった(体重が増加したなど)のとき、それを指摘される
感情的になっているときは、無視される
自分の能力以上に頑張ることを期待される
常に努力を続けていないとダメだと怒られる
常によりよい人間になろうと頑張っていないと怒られる
誰かから比較される
実はこれ、別に耐えられて当たり前ではありません。あなたも、上記のリストのうち、「これは耐えられるけど、これは耐えられないな」と思うものがあるのではないでしょうか。
あなたが耐えられることを、誰もが耐えられるわけではない、と分からない状態だと、傷ついている人を見てイライラするだけになってしまいます。
たとえば、あなたを信頼して、何か相談をしてくれた人に対して「そんなの耐えられて当たり前じゃない?」とコメントしてしまったら、どうなるでしょうか。多分その相手は、あなたにはもう相談しないことにしよう、と思うはずです。
結果的に、あなたは、手に入れられるかもしれなかった大切な人を失うことになりかねません。それを避けるためにも、自分のなかで辛かったことは「耐える」のではなく「辛かった」と認めてあげるべきなのです。
嫌だったと思うべき理由③:いつか自分も、誰かに「嫌なこと」をしてしまうから
さらに問題なのは、あなたが他者に対して、自分が親からされて嫌だったことをしてしまうことです。なぜならあなたにとって、親からされたことは「誰でも耐えられること」だから。
「私があれだけ頑張って耐えてきたんだから、あなただって耐えなさい」という気持ちだってあるかもしれません。「辛い」と言っている人を見て、「そうだよね、辛いよね」と少し安堵する気持ちも生まれているかもしれません。
でも、こういった態度で、事態は一つも良くなりません。あなたの傷も癒えませんし、あなたの大切な人に、あなた自身が同じ傷をつけようとしているのです。
あなたは分かっているはずです。あなたも、とても辛かったのです。
この事態を良くするためにできるたった一つの建設的なことは、あなたが、あなた自身の傷を癒すことです。
傷を見て見ぬ振りすることが「大人だ」「成熟の証だ」と言いたがる人もいることでしょう。でも、そういう人たちの無責任な声と、大切な人を大切にしたいというあなたの気持ち、どちらのほうが優先されるべきでしょうか。
まずは「私、つらかった」と言ってみる。毒親未満の、「どこにでもいる親」だったとしても、傷ついた、嫌だったという気持ちを認めてあげることで、あなたはきっと、あなた本来の姿を、もっと思い出せるはずですよ。
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