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【授業技術】~授業力を高めていく~

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大学では授業技術や授業の技能を高めるといったことは、あまりされていません。教育実習のみです。授業技能がないまま現場の教壇に立っている初任者がほとんどです。自主的な研修に学びに出な…
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#指導

ABC分析(応用行動分析)~B(行動)へのアプローチ~生徒指導|教育

ABC分析(応用行動分析)~B(行動)へのアプローチ~生徒指導|教育

ABC分析(応用行動分析)~B(行動)へのアプローチ~生徒指導|教育
次は、B(行動)のアプローチです。

ABC分析についての記事のセットは以下です。

B(行動)のアプロートというのは、

『別の行動を教える』という方法になります。

授業中に教室を飛び出す男の子の例だと、

A『授業がわからない』→B『教室を飛び出す』→C『先生に叱られる』

というABCの内、B『教室を飛び出す』という行動

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ABC分析(応用行動分析)~先行条件を取り除く~|学校教育|生徒指導|教師

ABC分析(応用行動分析)~先行条件を取り除く~|学校教育|生徒指導|教師

前回の上の記事の続きである。

例えば、子どもの中には聴覚に過敏性があり、

騒がしいと勉強ができなくなってしまう子がいる。

そのような体の機能に困難を抱えた子にも、

A(先行条件)へのアプローチは有効。

視力が低い→座席を前にする

姿勢が悪い→座席と椅子のサイズを合わせる

授業中に寝る→前日に早寝をするようにする

このように、『行動の原因を取り除く』という方法がA(先行条件)へのアプ

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全体を統率した後に個別支援に入るという原則|学校教育

全体を統率した後に個別支援に入るという原則|学校教育

全体を統率した後に個別支援に入るという原則|学校教育
全体しかる後に個である。学級崩壊させてしまう教師に共通して見られることの一つに次がある。

全体を動かすことをしないで個別支援に入ってしまうということ。

どういうことか。

集団には個別支援が必要な子どもがいる。

そういった子どもこそ大切にしていきたいし、そういった子どもこそが活躍していく時代が今だと思う。

指導者に力が無ければ、本来活躍

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すべての子どもがヒーローになる

すべての子どもがヒーローになる

すべての子どもがヒーローになる学級
『学級のために動こう。』

担任の先生がよく言う言葉かと思う。

にも関わらず、担任の思うように動かないやんちゃ君たち。

なぜか。

次のことを分かっておく必要があるように思う。

人間は自分が満たされたいないと誰かのために動こうとしない。『学級のために動こう』とか、『みんなのために動こう』と言う前にすべきことが見えてくるはずだ。

それは、

一人一人が満た

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ほめて強化するときに大切な5つの事

ほめて強化するときに大切な5つの事

ほめて強化するときに大切な5つの事
行動学的に見て、『ほめる』とは強化することである。

強化するときに大切なことが4つある。

①即時性ワーキングメモリーの性質上、素早いフィードバックが必要。
何か行動を起こしたら後付けでほめるのではなく、
その場ですぐに何が良かったのかを伝える必要がある。

②明示性ほめるとは強化すること。
つまり、強化したい行動を、明確に『言語化』するということ。
『両足を

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子どもを叱る4つの注意点。叱るとは『○○○』を伝えること

子どもを叱る4つの注意点。叱るとは『○○○』を伝えること

子どもを叱る4つの注意点。叱るとは『○○○』を伝えること
①PTSDを発生させる叱り方をしないこと。子どもはトラウマを抱えてしまうと、ずっと引きずってしまう。
PTSDやトラウマを発生させるような、恐怖を伴った叱り方をしないということがとても重要。

②端的に『何が良くない点』かを伝えよ人間性がこうだとか、性格がこうだとかは、彼らの人間性や特性を否定してしまう。
『あなたの行動のここがよくなかった

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