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着たいものを着ればいい

前置き


このnoteで書いたのですが、私が通っていた高校は公立の進学校でした。

すごく聡明な友達がいました。

どう聡明かというと、私たちが国公立大や難関私大を目指して最後まで苦しむ中、その友達は早い時期に、指定校推薦で短大への進学が決まっていたのです。

世の中、女子はそれでいいのです。

ってか、むしろ、それがいいのです。

結婚も早かったです。お相手も高校の同級生で、稼ぎもそこそこあったみたいです。私は

賢い!


と思いました。彼女は可愛くて女の子らしくて、その上しっかり者。まさしく良妻賢母タイプ。女子としては、学年で最上級に賢いと思いました。

でも・・・

早くに離婚しました。

彼と一緒に遠方で生活し、慣れない土地でフルタイムの仕事と家事。そんな結婚生活が大変で、彼女が病んでしまったのです。

それは、私が第1子の育休中、いわゆるワンオペ育児で四苦八苦している時に知りました。

私たち、なんでこんなにしんどいんだろうって思いました。

(ちなみに、彼女と私だけでなく、仕事バリバリの子は高額な自己啓発セミナーの勧誘をしてきたり、結婚したばかりの子は深刻なペリネイタル・ロスを経験したりと、私たちのアラサー期はほんと色々ありました。)

「節約」と「時短」


自分の結婚当初、付録目当てで購入していた主婦雑誌で、よく見かけたワードは「節約」と「時短」。

「節約」というのはわかる。特に、自分が働いてなくて夫の給料だけでやりくりする場合は重要です。

でも、「時短」ってのがピンときてなかった。その意味は、子どもができると痛いほどわかりました。とにかく時間がないのです。

彼女は、その同級生の彼との間に子どもはできませんでしたが、結婚生活はまさしく「節約と時短」だったそうです。

釣った魚にエサあげないとは、このことだろうか。彼は彼女に生活費を渡すわけでもなく、家事をするわけでもない。彼女を大切にするわけでもなければ、エアコンの設定温度も違う。

でも結婚した以上は、一緒に生きていく必要がある。真面目な彼女は頑張っていたけど、ついに病んでしまったのです。

彼の収入がそこそこあったら安泰、家事は自分がしたらいい・・・そんなふうに世間の空気を読みまくったところで、幸せになれるとは限らないのですねorz

彼はイケてる男子ではなかった。でも早くに可愛くて家庭的な女子と結婚できてラッキーやんって思ってたけど、ただの残念な男子だったのです。

再婚相手


その後、彼女は結婚相談所でご縁があって、再婚しました。旦那さんも再婚で、大学院卒の、けっこうカッチョマエな感じ。

でも考え方が古くて、妻は専業主婦か、働いても自分より稼ぎが少ない方がいい、その上、家具の天面のホコリを指でなぞってため息をつく。

今どき、お姑さんでもそんなことせーへんやろ


って思います。おまけに、自分の家系に障害者はいないと。うわ…これ、生まれてくる子どもに何かあったら母親のせいにされるやつだな・・・

まぁ、私からしたら「そんな頑迷なことほざくテメェの遺伝子こそハイリスク」と思うのですが。

真面目な彼女


彼女はとにかく真面目なのです。

ある時LINEで、「子どもの服をいずれ誰かに譲ることを想定した“お名前つけ”」の方法を相談されました。彼女も母親になったのです。

そんなん考えたことなかった。普通にマジックで名前を書いて、小さくなったらそのまま人にゆずる。それだけです。

譲ってもらう服もそうです。もともと着ていた子のお名前が書いてあるし(それを一本線で消したりして)、新たに自分の子の名前を書く。それだけです。

彼女は細やかで、周囲や時代の期待に応えすぎるのです。だからしんどくなるんちゃうかと思います。

子どもさんが保育園に入ると聞いて、彼女も働くことになったんだなと思っていたのですが、彼女自身の病気が理由での入園でした。

前の結婚で発症した精神疾患を引きずっていたようです。それに、子育ては重労働です。

入園式の服装


子どもさんの保育園の入園式に着る服も、LINEグループで相談してきました。グループは、彼女と、同じく専業主婦の同級生A、そして私です。

それが平日の日中で、私は仕事だったので、まずは彼女とAでひとしきり盛り上がっていました。遅れて参入した私がまず言ったこと

ズバリ、着たいやつを着るべし☆

私のアドバイスは、その一言に尽きるのです。

息子の保育園入園式の前に、ショッピングモールで「これ!」と思う3点セットを買いました。白の上下に、水色のワンピース。

でも数年後、職場(学校)の入学式で同じ服装をして浮いたという話も、面白おかしく表現しました。それは第2子の娘の育休明けで、職場の入学式はみんな黒っぽかったのです。

私としては、明るい色で春と新生活の慶びを表現したいわけで、転勤してきたばかりの先生も明るい色だったりしたのですが、式典なのでシックにキメるのもありです。

以来、私も職場の入学式では、黒&パステルか、グレー系を着るようになりました。でも、明るい色でも間違いではないのです。そんなん個人の判断で自由なのですから。

私は持ってないけど、紺色も汎用性が高くていいなと思います。そんな話もしました。

また、幼稚園の入園式ならいざ知れず、保育園の入園式って、簡単に言うと色んな親がいるというか、私の子どもたちの入園式は進級式も兼ねていて、普段着の人もいたし、これから直接お仕事ですか、みたいなパンツスーツのママもいた、そんな話もしました。

彼女は「着たい服」という発想はなかったそうです。そんなんで人生楽しいんだろうかと、ちょっと心配になりました。

後日、彼女はAと私のアドバイスをふまえ、汎用性が高くて、なおかつ華やかさも演出できる服を購入したことを報告してくれました。それと、いざ入園式に行くと、穴開きジーンズの人もいたとか…


色んなことを書きましたが、とりあえず私は、

浮いてもいいから着たい服を着たらええねん


って思うのでした。

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