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発達障害オカンが発達障害と診断されるまで

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発達障害と診断されるまでの苦悩の日々をシリーズにして書いています。 いつか、どなたかの、何かのきっかけになれたら嬉しいです。
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#自閉症スペクトラム子育て

【発達障害と診断されるまで~診断から8年後に再びうつになる】

【発達障害と診断されるまで~診断から8年後に再びうつになる】

 診断を受けてから、10年経ちました。

 5年前ほどまではうつで前の精神科の先生に数か月おきに通っていました。しばらくは通わなくても元気に過ごすことができていました。

 息子氏は、診断してくださった専門医の先生のもとに、ずっと受診を続けていました。

 ですが、2年前にコロナの感染爆発が起こり、初めての緊急事態宣言が出されたころから、私は再びうつになりました。眠れなくなったり、食欲がなくなって

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【発達障害と診断されるまで~診断されて変わったこと】

【発達障害と診断されるまで~診断されて変わったこと】

 自分から白黒はっきりさせたくて診断してもらったのに、診断されてしばらくは放心状態でした。

 今まで自分の違和感を説明する何かを探し続けてきたので、やっと名前が付いたという安堵感と。やっぱり普通じゃなかった自分を改めて認めなければならない複雑な想いと。

 同じころ、同世代の発達障害の子を持つママたちと親の会を立ち上げました。

 私は、発達障害の子を持つママの気持ちもわかるし、発達障害当事者と

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【発達障害と診断されるまで~白黒はっきりさせたくて専門医の診察を受ける】

【発達障害と診断されるまで~白黒はっきりさせたくて専門医の診察を受ける】

 でっこぼこな知能検査の結果になり、ますます発達障害であるかどうかをはっきりさせたい気持ちが強まりました。

 うつで受診していた主治医は、発達障害は専門外だから専門医に診断してもらうよう紹介をしてくれました。

 その専門医は、息子氏のことで相談に行っていた相談機関の嘱託医をしていて、そこで受診の順番をつくことになりました。

 と言っても、発達障害を診れる専門医は田舎ではまだまだ少なく、なのに

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【発達障害と診断されるまで~思春期でのてんかん診断】

【発達障害と診断されるまで~思春期でのてんかん診断】

 息子氏の発達障害を疑うようになった私は、発達障害に関する本やネット情報を読み漁りました。

 そこで出会った記事にハッとしました。

「発達障害の二次障害として、うつ病を発症することがある」
「発達障害の人は、思春期・青年期にてんかんを発症することが多い」

え?
私やん・・・

私が精神科入院時にてんかんの発作を起こして、生死をさまよったということは以前の記事に書きました。

 自分がてんかん

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【発達障害と診断されるまで~仕事を始める】

【発達障害と診断されるまで~仕事を始める】

 息子氏が保育園に行くようになり、息子氏も私も、少しずつできることが増えました。

 息子氏が3歳のころ、偶然、私の恩師に会いました。私が中学3年の高校受験前に半年ほど通っていた学習塾の先生でした。
 先生は当時とは別の学習塾を開いておられました。私の現状をお話ししたところ、
「社会に出るリハビリのつもりで、うちで働いてほしい」
と仰ってくださり、お言葉に甘えて短時間のお仕事を始めることにしました

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【発達障害と診断されるまで~退院後、息子氏保育園に入る】

【発達障害と診断されるまで~退院後、息子氏保育園に入る】

 息子氏の2歳の誕生日は病院内で迎え、その数か月後の1月に退院しました。

 退院できたからと言って、すぐに生活が元通りになるわけがないのですが、当時の私はそれをしなければならないと思っていました。
 当然、できないわけです。
 さらに、息子氏が入院していた半年の間に私のことをすっかり忘れてしまっていたこともあり、激しく落ち込みました。「生きていることは迷惑」という思いが再燃していました。

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【発達障害と診断されるまで~精神科閉鎖病棟入院中に倒れる】

【発達障害と診断されるまで~精神科閉鎖病棟入院中に倒れる】

  入院中のある日、入院仲間の部屋でお喋りをしていた時に、私は意識を失って倒れました。

 その友達の話によると、倒れた後、すぐに看護師さんを呼んでくれて、私は担架で運ばれ、大騒ぎになったらしいです。(そりゃそーですわww)

 意識が戻ったとき、激しい頭痛と気持ち悪さと、そして、見たことのない景色が目の前にありました。

 私は脳外科のICUにいたのです。
 傍にいてくれた旦那氏の話によると、あ

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【発達障害と診断されるまで~精神科閉鎖病棟入院】

【発達障害と診断されるまで~精神科閉鎖病棟入院】

 それまでかかっていた精神科は入院病床のないクリニックだったので、当時国立の総合病院の精神科を紹介してもらい、入院することになりました。

 当時息子氏はまだ1歳半。関係が良好ではないので一番預けたくなかった私の実家に預かってもらい、旦那氏が仕事が終わったら実家に毎晩通ってくれました。

 早く治して退院したい私は、主治医を見つけるたびに早く治してほしいと噛みつきました(笑)しかし、通っていた精神

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【発達障害と診断されるまで~就職から結婚出産まで】

【発達障害と診断されるまで~就職から結婚出産まで】

就職氷河期ど真ん中だったこともあって、就職にも苦労しました。

なんせ、面接苦手(笑)
緊張しいだし、人見知り激しいし、臨機応変できなくてパニくるし。

結局、臨時職員を数年やって、その後別の職場に正職員として引き抜いてもらえました。

が、数年経って、引き抜いてくれたはずの上司から、嫌がらせが始まりました。

どこで上司の逆鱗に触れたのかいまだに分からないのですが・・・チーム真面

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【発達障害と診断されるまで~高校での挫折】

【発達障害と診断されるまで~高校での挫折】

 高校は、家から比較的近い、そこそこのレベルの進学校に進みました。親がそこしか考えておらず、私には高校を選択する権利がありませんでした。私は商業高校に行きたかったのですけどね。

 入った高校は県内の中学校のそこそこ賢い人たちの集まる高校で、私はあっという間に底辺に落ち、挫折を味わいました。それまでは勉強でそんなに分からないと思ったことがなかったのに、高校に入った途端、先生が何を言っているのかさっ

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【発達障害と診断されるまで~中学でのいじめ】

【発達障害と診断されるまで~中学でのいじめ】

(中高生時代の話がすっかり抜け落ちていたので、少しずつ埋めていこうと思いますw)

 中学時代は、私の人生の中で最も賢く、最も真面目な時代でした。

 当時の中学校には、当然のように理不尽な校則が山ほどありました。
 自閉症スペクトラムあるあるだと思うのですが、目の前に書いてある具体的な指示には従わずにいられず、校則を120%守っていました。周りのクラスメートで守っていない人がいたら、許せなくて注

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【発達障害と診断されるまで~小学校高学年の頃】

【発達障害と診断されるまで~小学校高学年の頃】

今思えば、発達障害らしい子どもだったんだろうなと思います。

周りとは何か違うといつも思っていました。

何をやっても、馴染めないような、浮いているような、そんな感じです。

勉強に関しては、周りの人が分からないと言っているのが分からなかった。

けど、いわゆる実技科目になると、「努力不足」「真剣にやれ」

いやいや何事にも120%でやってましたよ?

図工と体育以外は「4」か「5」で、図

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【発達障害と診断されるまで~クラス役員に立候補する理由】

【発達障害と診断されるまで~クラス役員に立候補する理由】

小学校中学年の頃から、クラスの役員になることが多かったです。

クラスの副会長とか書記とか、児童会の議会に出る代表委員とか、児童会の役員とか、委員会の副委員長とか、生徒会の副会長とか書記とか、部活動の副部長とか、・・・

覚えてるだけでも、こうやって書き並べるとかなり色々やってましたなぁ💦

私が立候補する理由はただ一つ☝🏻

役員を決める時のあの独特な雰囲気が大の苦手で😭

誰も

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【発達障害と診断されるまで~周りとの違いに気づき始める】

【発達障害と診断されるまで~周りとの違いに気づき始める】

小学四年担任の恐怖政治のお陰で忘れ物を無くすための術を自分なりに編み出し、高学年では少しずつ忘れ物は減っていました✌️
それでもゼロになることはなく、いまだにやらかし続けています😱何せ、ほんまもんのADHDですから🤣

小学校低学年までまるまるぷくぷくだった私は、小学四年生を境に、体重の伸びを遥か上回るスピードで身長が伸び、ガリ子になりました。

今思えば、ストレスもあったんでしょうね�

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