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第二章 試行錯誤を繰り返した小学生時代①
一、私は将来女の子
小学校に入学してから最初の1年目は小学生の生活に慣れることが大変だった。徒歩での通学が難しい場所に住んでいたため、毎日スクールバスで通学をしていた。とってもしつけの厳しかった古村先生に怒られないように生活する日々。
友達のことで覚えているのはアンパンマンのトレーナーを着ていったら、ある女の子に「ダサ」と言われたこと。とてもショックだった。男女分け隔てなく好きでいられるアンパ
第一章 小学校に入学する前③
三、どうしてもイヤだったスカート
僕の人生で一番縁遠いもの、それがスカートだった。「女性の服」というわかりやすさが何より「自分は女の子です」と宣言しているようでイヤだった。女の子らしい服という点では、フリフリしている服も嫌いだった。けど、ことスカートに関しては全身で拒絶していたように思う。
普段の生活ではTシャツに短パン、もしくはズボンと活発に遊べるような格好をしていたし、牧場育ちでお隣さんが
第一章 小学校に入学する前②
二、保育所での初恋
よくある話、「Q:初恋の相手は誰ですか?」「A:保育所の○○先生です」というやつ。ご多分に漏れず僕もこのパターンだった。「みゆき先生」という名前だったと思う。20代で黒髪の長髪でとにかく優しかった。4歳から5歳ぐらいのころ、その気持ちに恋という名前が付いていることなんて知らなかったけど、なんとなく側にいたい、特別に思われたいと思っていた。そしてその気持ちと同時に女の子である自
第一章 小学校に入学する前 ①
一、タキシード仮面になりたかった僕
僕の一番幼い記憶はいつ頃か、それはきっと3歳ぐらいだと思う。3歳まではベビーホームに、3歳から6歳までは保育所に通っていた。その中で一番古いであろう記憶はベビーホームの記憶で数人の女の子達と一緒に人形を背負わされいわゆる「おままごと」をさせられたこと。イヤな記憶はいつまでも覚えているもので、しかも実家にそのときの写真もあるせいか、こと鮮明に「イヤだった」のを覚