家族になるとは

僕のパートナーはいつもいつも僕が考えていることの斜め上をいく。

その度に、叶わないなぁと思わされるのだけれども、そこにいつも彼女の魅力を感じている。(これがただの惚気であることの自覚はある)

昨日、散髪をしに行った。大学生の時からお世話になっている美容室。

3月で今勤めている場所を離れること、今後は彼女のところに行きたいと思っていること、結婚や子育てのこと、そして僕がロンドンの大学院に行きたいと思っていることなど、ざっくばらんに話をした。

そこでふと思ったのは、これから無職になるやつが娘さんと結婚させてくれと言って、あいわかったと言ってくれる親はいるのだろうかと。

僕の仕事は今のご時世で一番ブラックと言われている職業で、ぶっちゃけ日本のどこでも人手不足が嘆かれている仕事である。しかもそれは公務員的な仕事でもあるため、まぁ今の民間を辞めたとして、食いぶちに困ることはない。(こういうまどろっこしい書き方をすることに意味はないけれど、現段階では伏せておく)

そんなわけで、昨日散髪後に率直に彼女に聞いてみた。
お父さんはなんていうかな、どう反応をするだろうかって。

去年の今頃、結婚させてほしいと伝え、それと同時にとあるカミングアウトもし、結婚については保留状態が続いていた。

そんな中で、三月の退職を決意し、今度会うときにもう一度結婚させてくださいと言いにいくわけだけれども。

不安になった僕は、彼女に結婚することについて確認をしてみた。

二人の間で、結婚することの意味を確立しておかないとお父さんやお母さんにつっこまれたとき上手く返せないかも知れないね、って。

すると少しの沈黙の後、彼女が一言だけこう言った

“家族になりたいって気持ちに理由なんているのかな”

いつだって本質を見抜いている。いろんな言葉で理由付けをしてしまう僕とは正反対の、真の賢さを時々彼女の発言から感じる。

家族になるとは、一体どういうことなのだろう。そしてそこにどんな理由があれば、人は納得するのだろう。

来年の夏、僕たちは付き合って8年の記念日を迎える。漢数字にしても末広がりな八年の記念日、永遠を表す∞の記号にかけて、2020年の記念日に結婚したい。(きっとこういうところに乙女座男子の気持ち悪さが出ているのだろう。大丈夫、心得ている。笑)

そんなわけで、どうか僕たちが来年の夏、1つの家族となれるよう祈りを込めて、これを僕の最初の投稿としたい。


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