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(短編小説)『心を浸す』
私は海が好きだ。
特に夜の海はいい。
波の音は私の心を落ち着かせる。
波の音を聴いていれば、物事を深く考えられる気がする。逆に、無心になれる気もする。
靴を脱ぎ、くるぶしまで水がつからない程度に、足を海に浸す。その水はとても冷たい。
温かさと冷たさが同居する。
*
彼と私が出会ったのは大学の新歓だった。
彼は、全く女っ気のない人だった。綺麗な肌に、黒い眼鏡で、アホ毛が目立って
アンナチュラル、MIU404 の集大成である「ラストマイル」−簡単に変えられるわけではないけど、「それでも」という話
ラストマイル見てきました。たくさんの作品を見ているわけではありませんが、今年1になるかもしれません。
一応、見ていない人、これから見る予定の人のためにもあらすじを示しておきます。
映画を見る前に、これはアンナチュラルでもMIU404でもないということを公式からも発表されていたので、思っていたよりも両作のメンバーが登場していて、驚きました。
見てない人、是対見たほうがいいですよ!!
ここから
ミスチル「miss you」は優しい響きに騙されて、桜井和寿に何度も殴られた後、最後に世界1優しい「おはよう」を聴くためのDVアルバム
最近、ミスチルへの愛が平熱になっていて、アルバムが出たけど、サブスクで配信されるまでは待てるという状態でした。
それまで評判はなんとなく聞いていて、賛否両論って感じで、期待値もそこまで高くありませんでした。
最も「優しい響き」に満ちているという謳い文句の通り、reflectionのような派手さはなく、ヒカリノアトリエ的な曲の詰まったアルバムなのかなと思っていました。街の外れにある白髪・白髭のおじ
鬱エンド、逆スカッとジャパンだった「噛み合わない会話と、ある過去について」(辻村深月)
(少しネタバレを含んでいます)
辻村深月さんの短編集「噛み合わない会話と、ある過去について」を、「短編だし、通学時間の暇つぶしに読めるなー」と思い、手に取りました。間違いでした。後悔しました。すみませんでした。
暇つぶし感覚では手軽に読めない、本当にかがみの孤城を書いた人と同じ人物なのかと疑うレベルの、闇辻村深月さんでした。まるで私が追求されているような気分になる、逆スカッとジャパン。
どの話
ネトフリで逃げ恥を見返したら、ちょうど7年前が「恋」の発売日だったことを知り、星野源と運命を感じた話。
ネトフリでたまたま、逃げ恥を全部見ました。
そして、逃げ恥がもう7年前という事実にも恐怖しました。当時、私は15歳。親とご飯を食べながら見ていたのを思い出して、よくこれを親と見ていたなと思うと同時に、当時の自分にはよくわからなかっただろうなというポイントが多くありました。
例えば、平匡さんの心を閉ざしてしまう病は、自分も共感できることがあるのですが、結局、誰かに閉した心をこじ開けてもらうことにし
「花束みたいな恋をした」を軽い気持ちでみたら、頭部を花束でぶん殴られた
なんか気持ちが沈んでるし、心温まる話見たいなあ、と思って、ネトフリを漁っていると、以前から気になっていた「花束みたいな恋をした」を見つけた。
昔、映画館に友達と見に行ったのだが、私が予約する映画館を間違えてしまい、結局、映画料金だけを払って、映画を見ることができずに帰ったという苦い思い出がある映画だ。
とは言っても、全然情報を仕入れていなかった。強いて言えば、サブカル同士が恋愛する話というくら
クソみたいな地獄で生きる私と星野源
ネットフリックスで配信されている若林と星野源のトーク番組、LIGHT HOUSEを配信開始日に視聴し、大変感銘を受けたと同時に、無番組内でのトークをもとに作った新曲5曲が配信されることを待ちに待ち、ついに今日配信されました!!
当然、番組を見た時にも、これまでに抱いたことのない感情を持った。そして、曲にも同様の感情を抱いた。
そして、配信された曲を聴いてやっぱり色褪せていなかった。
違う惑星
女王蜂とあいみょんに刺された(ロッキン2023)
人生で初めてのロッキンに行ってきました。色々なアーティストを見ましたが、女王蜂とあいみょんに喰らいました。
1.女王蜂
まずは女王蜂
リハでは、機材の調整に手間取っているようで、開始が少し遅れました。そのため、少し不安なところはありました。しかし、改めてステージに登場した際、そのビジュアルとその歌唱力が放つオーラに圧倒されました。アヴちゃんの想像以上のスタイルの良さや、佇まいから放たれるオーラ
「君たちはどう生きるか」は宮崎駿の引退宣言
以下、ネタバレ注意
今更ながら、「君たちはどう生きるか」を見てきました。
正直、私にはとても難解で、アオサギやペリカン、インコがなにを意味しているのか、塔や墓は何だったのかは、全くわかりませんでした。
ただ、私にはこの作品は宮崎駿の引退宣言のように思えました。
主人公である「まひと」は私たち観客で、映画前半はアオサギ(アニメ?ファンタジー?の表れ?)が現れ、観客を塔(アニメーション)へと誘おう