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【商人思考】歴史小説に学ぶ商売の考え方② → 、、のものを加工して誰も売らない場所で売る!

こんにちは、けいごです。

最近読んだ歴史小説があるのですが、その本で描かれている商人の思考が参考になったので、紹介したいと思います。

今回紹介する商人の思考は以下です。

、、のものを加工して、誰も売らない場所で売る!


歴史小説

日本史は面白いですね。歴史に興味を持ち始めてから、小説の面白さがやっとわかった気がします。更に、歴史小説は勉強になることが多く、参考になります。

以下は前回記事です。

歴史小説の良さは、「結果がわかっていること」です。結果がわかっていながらも、それまでの分岐は著者の裁量や捉え方、描き方に委ねられているので、それぞれ違うシーンを楽しんでいるような気持ちになれます。

アベンジャーズではないですが、これはマルチバースです。

あとは「もしも、、」を考えるとより歴史を楽しめます。平清盛が存在しなかった世界線、モンゴルに征服されていた世界線、黒船が到来しなかった世界線、坂本龍馬が暗殺されなかった世界線、、それぞれ今の日本はどうなっていたのでしょうか?

「江戸を造った男」

今私が読んでいる歴史小説が、「江戸を造った男」という本です。

舞台は1657年(明暦3年)の江戸の大火事です。地理的にいうと、現在の麻布から浅草の隅田川の方まで火が移ったといいます。

江戸時代の消火活動は、燃えた家の隣家を壊して火が移るのを防ぐ方法をとっていました。

建物も木造オンリーだったでしょうし、火を消すのは非常に困難だったことが想像できます。

※今回紹介する思考は、木材とは関係ありません。気になる方は、先ほど紹介したリンクから前回記事をどうぞ!

商売人の思考②

前回の記事では、江戸の大火事が発生した後に、木材を仕入れるための思考を参考に取り上げました。

今回は、過去の七兵衛がどのようにして商人の思考を構築していったか。その原点を取り上げます。非常に面白いエピソードなので、現代でも参考にしたいところです。

以下に、参考になった文章を引用します。

あの夏の日、身投げまで考えていた七兵衛の眼前に流れてきたのは、瓜や茄子といった野菜だった。ちょうど七月の盂蘭盆の時で、精霊棚に供えた瓜や茄子が捨てられ、流されてきたのだ。
──これだけ多くの瓜や茄子があるのに、どうして誰も拾わないのだ。  実際には、物乞いたちが拾って食べているのだが、それでも有り余るくらい、瓜や茄子は流されてくる。
──待てよ。これを元手に何かできないか。
──漬物にしたらどうだろう。  漬物なら塩辛くても気にならないし、一口で食べられる大きさに刻むので、傷ついた箇所だけ捨てればよい。

江戸を造った男

海に捨てられていた野菜を拾い、なんとかビジネスに繋げられないかと考察。売り場も穴場を見つけ、ある方法で組織化し商売は成功したよう。※詳しくは紹介している本の134ページあたりに書いてあります。

この考え方は現代でも参考に出来そうです。

この思考方法を取り入れる

今の時代、まず海に捨てられた野菜を拾うことが出来ない上、もしあったとしても海に捨てる時点、漬物にして販売する時点で、それぞれ叩かれます。笑

そのため一旦抽象化して、具体的に案を練りたいところ。以下は自分なりに、七兵衛の行動を抽象化したものです。

無料で大量に手に入るものを加工
人が集まるが、誰も売らないところで売る

また、前提として「漬物」は食べものであり、人間の3大欲求の一つを満たすものです。つまり、、

そもそもニーズがあるもの焦点を当てている

ということになります。

そしてもうひとつ要素があります。

一度に作ったものを大人数に売れる

これを参考に、自分なりに考えてみた結果は以下です。

・ネットの情報をシンプルに加工し、紹介されていないプラットフォームで売る(知的欲求に焦点)
・図書館で借りた本を自分なりにまとめて、どこかのプラットフォームで売る

無料で手に入るという条件だとネットしか思いつかないですね難しい、、

「一気に仕入れて一気に作れる」という条件を満たすものを考えるのが難しいですね。

しかしネットには、誰かが何処かで拾った情報を加工したものがゴロゴロと転がっています。それを「七兵衛が作った漬物を食べるお客さん」のように、情報を使う人がゴロゴロいます。私もその一人笑

そのため、自分でまとめた情報を持っていない人が沢山いるところで売ることが出来れば、上手く商売する事が出来そうです。

ネット情報や図書館の本の他に、スーパーでもらえるダンボールとかも無料で大量に手に入るものでしょうか?

中にはスタバの袋を加工して財布などを造ったりしているYouTuberさんもいますが、これも無料で大量に仕入れたものを、加工して売るビジネスモデルに似ています。広告収入を稼ぐという点では異なりますが、、、

因みに七兵衛は漬物の他にも、違うジャンルでこの思考を使って上手く稼ぐことに成功しました。
更にこれは七兵衛ではないですが、大阪でこれと似た方法で稼いでいる事例が紹介されています。

様々な事例があることから、商売としては万能な考え方であることがわかります。

日常にこぼれ落ちている何かはないか、、、

本を使ったもので考えてみる

ここから、本を使ったビジネスで、且つ自分が出来ることで考えてみます。

拾った無料のものを加工して売るため、現代でいうところのアフィリエイトは当てはまりません。アフィリエイトは、「売るという行為そのもので稼ぐもの」だからです。

では、どのように七兵衛の思考に転換していくのかというと、「無料の本やネットの情報を活用してどうにか出来ないか」を考えていきます。

人がそもそももっている欲求に焦点を当て、図書館の本やネットで拾える情報を自分なりに加工し、売り先のプラットフォームにない売り方をする必要があります。

noteを使う場合、ただ本や情報の要約をしてもあまり売れない(実体験)ので、どのように加工するかが大事です。

要約という形で発信するのではなく、野菜を漬物にするような、食べやすくて美味しいような、note記事を生み出す必要があります。

それは果たしてなんだろう、、、

伊藤潤さんの本

この著者の本、とても読みやすいくて面白いのでオススメです。

七兵衛を取り上げたこの本は、商売から街の整備までの考え方を学ぶとこが出来ます。

商売や街づくりに関して興味がある方は、是非この本を読んでみてください! 

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